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別れはさびしいね

作者: 武田道子

別れはさびしいね


寂しくてあなたを思う

そうするともっと寂しくなる

出会いが別れという条件がついたトリックだということに気づいたとき

知らずに膨らんだ心がしぼんでしまった


ブランコに乗ったときのように

近づいてもすぐに行ってしまう

強く押せば早く戻ってくると

あなたはいっしょうけんめいに押し続ける

両腕を大きく広げているあなたの胸の中に飛び込みたくて

でも空だけが近くなる


空が近づくと

なぜかあなたは遠くへ行ってしまう

あなたの心に近づくと

その空のような果てしなさに私は圧倒されてしまい

あなたを見失ってしまう


別れはこうしていとも簡単に訪れるのか

待っていても待っていなくても

静かに音もなく時間のように

なんでもないことのように

だから、別れはさびしいね


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