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庭園  作者: 藤北れな
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枇杷の実りに、20年

枝に熟れかけの黄色い果実が実っていた。


私はそれに触れるが、ちぎったりはしない。ただその実に生える細かな毛を、さらさらと感じるだけ。

硬いなあ、と思うだけ。


月曜日の昼間。私と同い年の子供の多くは、学校で給食を食べているのかもしれない。ぼんやり思う。


『その実はビワというんだよ』


母の知人が言っていた。この庭園の持ち主。

母と同年代、まだ働き盛りでは…と思うが無職だ。13年前に宝くじを当てたらしい。

1等の賞金とそれまで働いてきたぶんの貯金だけで現在生活している。この庭園もそのお金で買ったと、以前きいた。


夢があるそうだ。どんな夢かは知らないが。

その夢を叶えるために、働かないで家で時間を費やしている。


運が良い人だと思う。

宝くじの1等を当てたこと。それで得た大金を上手に遣える、頭の良さがあること。母やその他にも多くの友人をもっていること。夢があって、それに向けて行動できること。

それから…こんなに素敵な庭園をもっていること。

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