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第二十二話「化け物」+大事なお知らせ

――フレデリカ視点――


 突然現れ、そして私達に大群で襲い掛かってきた王魔級の魔物、ラクタパクシャ。王魔級の名に恥じない強さで、私達は致命傷を貰わないように立ち回るだけで精いっぱいで、とても攻撃を繰り出す余裕はなかった。――リョーヘイを除いては。



 いや、私達の実力ではこれだけの数の王魔級の魔物による攻撃を耐えきることは不可能だっただろう。限界を解除したリョーヘイは、一体一体ラクタパクシャを葬りつつも、私達の身も守るという器用なことを平然とこなしていた。彼がいなければ、私達は文字通り死んでいたに違いない。



 だが、あまりにも敵の数が多いため、そんなリョーヘイでも全てのラクタパクシャをあっという間に殺し切るというのはできないようだった。


 正確に言えば、できないように見えた。




「リョーヘイ……」



 

 限界解除の制限時間が迫っていることを告げる額の刻印の痛みが、私を焦らせた。そして思わず、私はリョーヘイに無茶な言葉を投げかけた。急いで全てのラクタパクシャを倒せ、と。



 そんな私の言葉が、リョーヘイをとんでもない化け物へと変える引き金となった。







「ッ――――――」




 抑えきれない魔力によって全身に黒いオーラを纏い、その目は紅く染まっており、動くたびに赤い残光が走る。その口から漏れ出る雄叫びは、最早人間のものとは思えなかった。


 雄叫びだけでなく、瞬きする間に十体ほどのラクタパクシャをただの肉塊へと変える動きは人間離れしている。いや、彼はもともと使い魔なのだから、これこそが彼の本質なのだ。



 ラクタパクシャ達は彼の突然の豹変に怯えを見せていた。王魔級の魔物がたった一人の少年に恐れをなす様子など、前代未聞の光景だ。




「フリッカ……リョーヘイの奴、どうしちまったんだ」



 いつの間にか、私達を襲っていたラクタパクシャは全てリョーヘイの元へ向かっていた。ヤツらの生存本能が、全員で全力で敵にかかるという行動に出るよう促したのあろう。だが、リョーヘイはそんなヤツらを軽々と何十体もまとめて切り捨てていく。




「――――――ッ」




 リョーヘイが剣を振り払うたびに、凄まじい爆音とともに電撃が放たれる。未だ何十体といるラクタパクシャも、彼に近づいて行った個体からあっけなくその電撃に焼き切られてしまう。



 

 ここまできてようやく自分たちの敵う相手ではないと気付いたのか、残った十体ほどのラクタパクシャがその場から逃げ出そうとする。王魔級の魔物が自ら尻尾を巻いて逃げるなど、きっとヤツら自身も初めての経験だろう。



 ラクタパクシャの飛行速度は圧倒的だ。ヤツらが全力を出せば数秒でこの場から退散できる。




「――よくやったわリョーヘイ! もう充分よ、早く戻って! もう時間がっ!」




 しかし、リョーヘイが私の声に従うことはなかった。懲罰魔法も効いている様子が見られない。


 彼の目的はあくまでラクタパクシャの殲滅(せんめつ)


 物凄い速度で飛んで逃げようとするラクタパクシャを、脅威の跳躍力と速度で地上に叩き落とす。散り散りに逃げたラクタパクシャ全てを逃がすまいと、すぐさま反対方向に逃げた個体のもとへ向かう。




「リョーヘイ君、早く戻ってきて!」


「リョーヘイ、いつまでもそいつらに構ってる時間はねえぞ!」



 ルリとスティーブも、口々にリョーヘイを呼ぶ。しかし、彼は結局ラクタパクシャを殺し切るのをやめることはなかった。最後の一体の首を切り落とした彼は、そのまま地上にゆっくりと倒れた。





 




 そして時間はきた。リョーヘイと私の使役限界が来たために、リョーヘイは魔空間へと強制的に戻されてしまった。




 こうして私は最強の使い魔を失った。







大事なお知らせ

活動報告の方にも記載させていただきましたが、誠に勝手ながらこの作品は一旦完結という形を取らせてもらい、後日新たに改稿したものを投稿、連載します。こちらの作品は旧版として残しておきます。


つきましては、改稿版を投稿でき次第こちらにURLを記述しようと思います。→「http://ncode.syosetu.com/n8556dd/」2016 2/27


詳しい内容は活動報告に書いたとおりですので、不躾ながらこちらに同じ内容をペーストさせていただきます。


最後にここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。皆様の信頼を裏切るような形になってしまい本当に申し訳ありません。



――以下、活動報告の記事「大事なお知らせ」の内容まま――



現在連載中の「登校中に事故って死んだら、何故か天才魔法使い少女に最強使い魔として召喚された」ですが、色々とあって大幅に改稿することにしました。

改善したい部分をよく考えた結果、小手先で弄ってそのまま変えても矛盾が生じてしまう気しかしませんでした。


というわけで、誠に勝手ながら現在連載している「登校中(以下略)」の方を旧版として一旦キリのいいところで完結させて、新たに改稿版ということでタイトルも冒頭もキャラ設定も修正したものを投稿しようと思います。


拙い作品ながらも自身の作品を読んでいただいた方々には大変ご迷惑をおかけしますが、よりよい作品を目指しての改稿ということで目をつぶっていただければと思います。


改稿版は大まかなストーリーラインは保ったままその他の部分(タイトル、冒頭の演出や流れ、設定、キャラの掛け合わせなど)を変更したいと思っています。


これまでの「登校中」に目を通してくださった方々が、新たに生まれ変わった改稿版も読んでくれればうれしい限りです。


繰り返しになりますが、ご迷惑おかけして申しわけありません。

図々しい発言に聞こえかねないかもしれませんが、どうか今後も応援よろしくお願いします。

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