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〔第一部〕神様と。

「はい、次の人ーっ、きちんと列に並んでくださーい!神様が直々にお目通ししていまーす。神様が、天国か、地獄か、そこらへんのどこかに放り込むと決めていますので順番に並んでくださいねー‼︎」


長蛇の列を、キューピッドみたいな可愛い天使が、メガホン越しにがなりたてていた。

「ふう〜まじで、やってらんねーわ。さっさと仕事終わってビール飲みてー」

「俺はタバコ吸いてー」

キューピッド可愛い口調で疲れたサラリーマンな話を横目に、女性は並んでいた。


どのくらい並んでいたのか、はい次の人と呼ばれ、女性は神様の前に立った。

「はい、そこの水晶に手を置いて。」

女性は言われた通りに手を置いた。

神様は目を見開いて、女性をまじまじと眺めた。

「うわっ。ありえねー。マジかよっっ」

女性はびくっと肩を震わせながら、神様を見上げた。

「えー、貴女には特別なサービスをします。

ただし、チートとか、俺TUEEEE展開はありません。なぜなら、貴女は極端だからです。

極端すぎて、他の転生者みたいな能力を与えられないんです。」

神様は一息ついてはあとため息をつく。

そして、また話し出し始めた。

「その代わりに、貴女には絶対な幸せを与えてくれる、家族を与えます。貴女は家族に恵まれるでしょう。恋人や子供にも恵まれます。貴女には一応、転生前の記憶を残しときますので、安心して、家族の元へ転生してください。」

女性は顔を上げながら本当ですか?と聞き返した。

「はい、幸せになります。ただし、幸せになる努力も必要ですよ。」

女性は嬉しそうな笑顔で神様を見た。

「ありがとうございます!幸せになります‼︎」

神様は女性の笑顔を見て顔が赤くなった。

神様さえも赤くさせるほどの、素晴らしい笑顔だった。

女性は神様が指さした、光のトンネルへ向かっていた。


神様はその時重大なミスを転生先にした。

「神様、神様…、ここの家族まずくないですか⁇」

「ああん?誰にものを言ってるんだ…って、

ちょっっと待ったあああっっっ!」

部下にミスを指摘された神様は凄みの声を一気に取り下げ、手元の書類を見ながら、光のトンネルへ駆け出したが、女性は光のトンネルへ入った後だった。


「しまった…家族全員転生者のところへ送ってしまった…。」

暫く落ち込んで、うなだれていたが、ガバッとおきだして、また仕事に戻った。

(まあ…いいや。それはそれで面白そうだし、転生者はそうじて、体が弱いというデメリットのなか、あそこの家族が所有している領地がどうなるか…どう発展するか楽しみだ)

神様はひとり、ほくそ笑みながら、次から次へとハンコを押していった。


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