don’t worry
文章力欲しいです、切実に。
というか、だんだん自分が何を書きたいかということを見失っているような気がします。駄文です。
宇宙に、或いはこの世界に意思があるとしたなら、その考えたるものは一体どんな思想を持っているんだろうな。
俺が今からじゃ想像もつかないようなガキだった頃、まだ親父が生きていた頃に言われた言葉だった。
俺が昔住んでいたのは森の中にある小さな洞穴で、親父とお袋、そして俺の3にんでの小さな家族の営みがあった。
雨が降ると湿った岩肌から流れ落ちた雫で風邪を引いたりしたり、夏になるとあまりの暑さで日中はオーブンの中にいるようだった。
竜人っていうのは戦闘力は高いくせに幼体の時はやたら病弱だし怪我をすれば大抵それが原因でしんでしまったりする。根っからの闘いのための種族だから仕方がないとも思うが、そうはなりたくないと、この時から考えていたのを覚えている。
そんな、雨だったか霧だったかのせいで岩肌に冷たい粒が薄く張っていた時だった、親父が不意にわけのわからないことを言ったのは。
その時の俺は確か母さんが街に買い出しに行っていたせいで拗ねて不貞寝をしていた。
そんな、撫でるには硬すぎる手の平を俺の頭にすりつけてきて行った言葉がそれだった。
俺はそんな親父の不可解な言葉の意味なんかちっともわからないでその言葉を無視することしかできなかった。
この世に本当に神様なんているんだったら、なんだって、魔物なんていう残酷な存在を……ハーフなんていう無残な存在を作り上げたんだろうな。
その時俺は、親父の真意がわからなかった。自分が竜人の父と人間の母を持っているハーフだということは知っていたが、魔物は知らなかったし、そもそも外の世界というものを知らなかったからだ。
だから、俺はそのあとに不意に親父に抱きしめられた事にどうすることもできず、ただ驚くことしかできなかった。
記憶の中、幼さの残滓。
嫌いな親父の声は最後に響く。
「オレは、闘いしが知らない竜人だが、愛することを、優しくすることをお前の母さんが教えてくれてた、そして護ることを……お前を、必ず護ってみせる、お前を絶対に……」
親父、今ならあの時の親父の不可解な言葉も納得ができる。親父はたしかに俺と母さんを愛してくれていた。
だからこそ、俺も今、親父の息子のおれもだからこそ。
その言葉を言ってやりたい相手がいる。
俺は、こんどこそオリガを護ってみせる




