番外編 シルヴァ、祭との出会い
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これからもよろしくお願いします。
番外編はちょくちょく入れていきたいと思っています。
僕は、ハーフヴァンパイヤって種族に位置するらしい。でも、そんなの実際存在しないんだってさ。
どっかの趣味の悪い神様が僕を産みの親に授けたんだよ。
この種族は知能が高いみたいでね、産まれてからの記憶が全てあるよ。
小さな小屋で母親が僕を産んで死んだ事。
ベッドに僕を寝かせ、僕の名前を言いながら家を出た父親。
僕はヴァンパイヤのハーフだから死ななかったんだ。
だから産まれて3年間はまともに動けなかったから、飲まず食わずで過ごしたね。
それからは、裸だったし適当な布切れを身にまとって生活した。
そんなある日だった。
僕の人生を変える大きな出来事が起きたのは。
その日は、たまたま遠くの森に行ってたんだ。
でも、なんかその森異様に広くてね、迷っちゃたんだよ。
まだ日が昇ってるうちに帰ろう。そう思って歩き回ってたんだ。
本当はヴァンパイヤだったら飛べるんだけどね。その辺はハーフだから無理だった。
そして出会ったんだ。木で出来たざるを持って一生懸命に手を伸ばして、木の実を取ってる母さんに。
母さんは僕に気づいたのか、話しかけてきた。
「あれ?どうしたの僕?」
あの時はカチンと来たね。
当時、自分と同じくらいの女の子に「僕」扱い。
でもそれが、僕の産まれて初めて感情を表に出した瞬間だったんだ。
「それで帰り道が分からなくなった」って言ったら一緒に探してくれたよ。
でもダメだった。心の底で僕は母さんと一緒にいたいと思っていたんだ。だから途中からまともに探してなんかいなかった。
そして日が完全に落ちてしまった頃、「今日はもう遅いから」と、母さんの家に行く事になったんだ。
僕が住んでた小屋より少し大きいかな?と言うくらいの小さな家だった。
そして中には僕より1つか2つぐらい上の姉さんがいたんだ。
姉さんが母さんの事を「お母様、お母様」と言って、当時の僕は疑問に思ったから質問してみた。
「このお姉さんは君が産んだの?」って。
そしたら笑われたよ。
「この体で子供を産めると思う?」
確かにその通りだが、それでは納得いかなかった。
なんで自分の子でも無いのに一緒に暮らしてるのか?
そんな疑問を母さんにぶつけたら
「家族だから」って言われた。
それでも僕は、納得いかなかった。
「血が繋がってないのに家族なの?」
そしたら「うん」と即答されてしまった。
その時僕の中に1つの希望が生まれたんだ。
親に捨てられ、今まで1人で生きてきた中で初めての希望。
「ねぇ、僕も家族に加えて貰える?」
「え?なんで?君には家族がいるんでしょ?」
そう不思議そうな顔をしながら言ってた。
でも僕には、家で帰りを待つ家族もいないから「いない」って言った。
そしたら母さんは少し困った顔をしたけど、すぐに笑顔で言った。
「それなら今日から家族だね!」って。
不覚にも僕は泣いてしまった。
とめどなく目から涙が流れた。
これが僕と母さんの出会いだよ。
次回からやっと物語が進行して行きます。




