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14話

こんな駄文ですがこれからもよろしくお願いします。


※文字の誤りを修正しました。


「・・・なんで?」


「だって通いたいもん!私、小学校もまともに通ってないんだよ!?」


「お母様、学校は通いたいからって通えるものじゃないですよ?まずお母様の年齢からし―――」


祭が右の手の平をひらひらとしているのを見てルスクは言葉を詰まらせた。


「まっまさか・・・!」


「そのまさかだよ!へへへ、闇魔法でちょちょっとね」


祭は物凄くあくどい顔をしながら言った。


闇魔法の特性は精神干渉。

魔装の状態であれば祭は魔法が使える。その為祭は、学校側の人間に魔法を掛け入学基準の15歳だと錯覚させたのだ。


「・・・入学する前にあたし達、試験してない」


「ふふふ、その辺も抜かりはないよ。ちゃーんと合格貰ってるし」


どこから取り出したのか3人分の合格通知を取り出し2人に見せた。


「国に目付けられたら面倒だし私立の学校だけどね」


「お母様、本当に行くのですか?」


「行くよ。絶対」


「そうですか・・・」


こうなってしまっては絶対に譲らないと知っているルスクはすぐに引く。


「・・・あたしも行けるのなら行ってみたかった」


「で、入学式はいつなのですか?」





「今日だよ」





空気が凍った。

秋でも無いのに北風がヒューと通った様な感覚に2人は襲われる。


「アホなのですか、お母様!?アホなのですよね!?」


「親にアホアホ言うな!怒るよ!」


「・・・怒りたいのはこっち」


「どうするんですか!?もう間に合いませんよ!?」


「いいんだよ。私、小学校の入学式が長すぎた思い出があるから入学式って嫌いなんだもん。それに今日は入学式意外に何もしないし、本格的に授業とかが始まるのって明日からだし」


「それにしても登校日初日から行きたくないから行かないって何様ですか!?」


「お母様」


「自分で言いますか!?」


「落ち着いてよ2人とも。こっちはお金払ってるんだから行くのも休むのも自由でしょ?」


「む・・・確かに理屈は合ってると思うんですが・・・」


不服そうにルスクは考え込む。


「それに私、なんか新入生代表で挨拶してくれって言われてね。面倒だしパス」


「・・・なんでお母さんが新入生代表?」


「ん?私は暇だったし試験受けたんだよ。いやー何の面白みもない簡単な物ばっかりだったね」


「つまり全部門満点で通ったと?」


「多分そうだよ。筆記テストは満点だったし」


なんでもなさそうに祭は言った。


「制服とかその他必要な物は学校で売ってたからこっちで買っといたよ」


そう言って部屋に備え付けのクローゼットから真新しい制服を3セット取り出した。


「お母様!?いつ私達のスリーサイズを測ったんですか!?」


「ふふふ、ルスクは上から92・59・83。ミディアは74・52・80」


「・・・本当になんで知ってるの?」


「見れば分かるよ」


「変態ですか!?」


その言葉を無視し制服を押し付けていく。


「全員同じクラスにしておいたからね」


制服は白のブレザーに黒のスカート、スカートにはフリルが付いている。


2人はそれを広げて自分に合わせている。


「・・・結構可愛い」


「そうですね。気に入りました」


「そんじゃ明日から学生生活だね!」


祭の企てたこの学生生活は、案外あっさりと終わってしまうのだがそれをまだ3人は知る由も無い。






次の日



「一年生になったら♪一年生になったら♪ともだち100人 できるかな♪」


制服を身につけ手提げのバッグを左手に持ち、東通りを上機嫌に登校する。


周りも何人かの生徒が見え、歌っている祭を見てヒソヒソと何か話しているが祭はそんな事気にしない。


「マツリ?その歌は何ですか?」


両手でバッグを持ち、隣で歩いているルスクは祭に聞いた。


ちなみにかなり苦しい設定だが祭、ルスク、ミディアは同い年の義理の姉妹で通っているそうだ。


「私の国の歌だよ。入学前は家とか幼稚園で一杯歌ったよ」


そしてまた祭は歌いだした。


「・・・あたしも友達出来るといいな」


「そうですね。出来るといいですね」


微笑みながらルスクは優しくミディアに問いかける。

そのさまは姉妹と言うより完全に親子だ。


「着きましたね」


30m程先に少し大きめの校門が見える。


そして校門をくぐると校舎は大きくもなく小さくなく適度な大きさだ。

校門から校舎までにはそこそこの距離があり、その道の横には闘技場や園芸の為かビニールハウスが並んでいる。


登校している生徒も人間だけではなく、頭に犬耳がついた獣人や耳がピンと尖っているエルフ等も多く見られる。


「おはよー!」


朝から異様にテンションが高い祭は周りの生徒に挨拶して回ってる。


挨拶をされた生徒は笑顔を引きつらせながら「お、おはよう」と返していた。


「なにをしているんでしょう。あの人は・・・」


そんな祭を見てルスクは呟く。


「・・・嬉しいんだよ。学校に行くのが」


「それは分かりますが、なんかあっちの男子生徒の集団の挙動がおかしいですよ?」


ルスクが指さした方向には祭を見て「ハァハァ」している男子生徒の集団があった。


「・・・見なかったことにしよう」


「そうですね」


そう言ってまた祭に目をやるとまだ他の生徒と戯れていた。








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