表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/240

プロローグ 開戦前夜

 西暦二千四百年。


 国連軍を完全掌握して軍事独裁国家地球帝国を建国し、全人類に恐怖を与え続けた皇帝アーマン・ダスガーバン。彼はそのコンプレックス故に虐殺と弾圧を繰り返し、人類史上最多の殺人を犯した支配者となった。

 その息子アーベルも父に劣らず残虐で、数多くの市民が犠牲となった。

 ダスガーバン帝国は永遠に続くかと思われた。しかし、その牙城は思わぬところから崩れ去る。


 西暦二千四百六十九年。


 アーベルの息子エスタルトとザンバースが、父に反旗を翻し、レジスタンスに加わったのだ。

 アーベルは激怒し、息子二人の暗殺を命じたが、後継者に見捨てられた皇帝は哀れだった。

 彼に従う者はほとんどおらず、帝国軍は次々に撃破され、皇帝親衛隊すら敗走した。

 二人の息子の反逆から十一ヶ月。遂に地球帝国は崩壊し、アーベルは市民のリンチを恐れるあまり、毒杯をあおって自ら命を絶った。こうして、地球帝国は完全に消滅し、悪夢の時代は終わった。


 西暦二千四百七十年。エスタルト・ダスガーバンは地球連邦の建国を宣言し、民主主義、共和主義に基づいた国家を樹立した。人類史上初の地球規模の民主国家が成立したのである。

 地球中の市民が歓喜した。死ぬまで恐怖に震えていなければならないと思っていたが、突然光が降り注いだのだ。皆、涙を流して祝杯をあげた。


 そして、更に時は流れた。


 西暦二千五百年。地球連邦建国から三十年。連邦国民は夢から覚める事になる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ