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ちょっw、突然メリが大声で叫ぶからびっくりしたw
それにメリがそんなに大声出すの久しぶりじゃない?
まぁこの世界に10年もいたんだもんね、それは日本食が食べたいよね。
「じゃあ中に入ってみますか」
◇◇◇◇◇◇
「おぉ、ファーナシスタのままだ・・・・・ナノハ早くカレーライスプリーズ」
そうメリは言ってきた
ハウスの中はファーナシスタのままだった。
このハウスの中は全てのファーナシスタの食堂のメニューなどを取り出すことが出来る(お金は払う)。
ハウスのメニューはたくさんあっていいんだよね。
ファーナシスタでは自分のホームでしか使えないし、食堂のメニューはその場所にある食堂に行けばいいだけなのであまり人気がないスキルなのだ。
「ちょっと待って、ここで取り出せるか確認してみるから」
◇◇◇◇◇◇
「「「頂きます」」」
結果としてはファーナシスタのお金ではなくてこっちのお金に変わっていただけだったので無事取り出せた。
「いや・・・・・使えるとは思わなかったよ」
「でもこれ凄いことだよ、ここから取り出し放題じゃん、だから前みたくアイテムボックスに沢山ストックすればいつでも日本食を食べられるじゃん」
「・・・・・」
メリはカレーライスを黙々と食べている。
「まぁね、でもファーナシスタであまり役に立たないと思ってたスキルがここで役に立つとは思わなかったよ」
「まぁ私とナノハって補助スキルとか生産スキルなどを多く入れてたからね」
「私もアサシンスキルばっかり入れるんじゃなかった、この世界にきて後悔した」
「まぁこんなこと普通はありえないことだから予想なんて出来ないよ」
◇◇◇◇◇◇
『ハウス』の中
ナ「やっぱりハウスと言ったらここでしょう」
私たちはハウスの中にある遊戯室に来ている。
メ「何やる?人生ゲーム?テレビゲーム?」
メリはそう言った。
『ハウス』の中に入ってから凄く喋るな・・・・・まぁ日本のことに飢えてたんだよね、でもいつもこのぐらい喋ってくれればなぁ・・・・・。
ナ「まぁまずはトランプなどはどうでしょう」
ミ「いいねぇ」
◇◇◇◇◇◇
「じゃあ行こうか」
「ちゃんと回復薬(極)を×99を持った?」
ミカがそう言った。
回復ポーションは順に回復薬、回復薬(上)、回復薬(特)、回復薬(極)とあるらしい、回復薬の値段は銅貨1枚、回復薬(上)は銀貨1枚、回復薬(特)は金貨1枚、回復薬(極)は白銀貨1枚となっている。
そして回復薬(極)は体力を全回復して、どんな傷でも治す。
「持ったけどそんなに必要かな?」
「いや、何があるか分からないんだし、持ってて越したことはないよ」
「まぁそうだけどね」
「ナノハ!ちゃんとカレーライス×99を持った?」
次はメリがそう言った。
本当にカレーライス好きだね・・・・・。
「そんなに必要かな?」
「いや、何がなるか分からないから、持ってて越したことはない」
「そうかな・・・・・私としてはオムライスの方が好きなんだけど・・・・・カレーライス×99はメリだけでいいんじゃない?」
◇◇◇◇◇◇
「へぇここが魔大陸か」
ロギラルカ大陸より重力があるね・・・・・2~3倍ぐらいかな?・・・・・それに魔大陸全体が薄暗い、あまり太陽を通してないんだよね、魔大陸全体に何か使ってるのかな?
「気をつけてよナノハ、ここの魔物は強いんだから」
「問題ない、私が全て倒す」
◇◇◇◇◇◇
「お、第1村人発見」
遠くに子供?がいた。
「いやいや、ここは魔大陸だから人はいないよ、でも姿が人に似てるね、何でだろう?」
「ちょっと話しかけてみるね」
「こんにちは、ぼく、ここは何処かな?」
私は6歳ぐらいの子供?に話しかけた。
「!・・・・・ここはスズの村の近くですよ、お姉さんたちは魔族の方々ですか?」
魔族?・・・・・分からないけど、話を合わせておこう。
「ぼくは魔族じゃないの?」
「はい、私は魔人族です、もし良かったら村長にお知らせして宿にお泊まりになりますか?」
「え?いいの?」
◇◇◇◇◇◇
「いや・・・・・親切にしてもらったね」
今私たちは宿の中にいる。
宿は無料で泊まることが出来た。
どうやらこの魔大陸では魔人族と魔族がいるらしい。
魔族は魔族と魔族との間で生まれた者で魔人族は魔族と人、魔族と魔人族、魔人族と魔人族との間で生まれた者らしい。
たまに私たちみたいな世間知らずの魔族がこういう村に来るらしい、そして魔人族より魔族の方が魔力量が多いらしい。
それでどうして私たちを魔族と思ったかというと魔力量で判断したらしい、魔族と魔人族は魔力量が見える魔眼を使い魔力量をみることが出来るらしい、私たちの魔力量は凄いから納得だね、そして私たちを魔王の側近の娘たちみたいに思ったんだと思う。
この魔大陸での食事は美味しかった、鶏肉?みたいな味がする料理のオンパレードだったけど。
「そうだね、でもいつまでもここにいちゃ迷惑だから明日には出よう」
「そうだね、でもこれだったら魔族に成り済ましながら魔王の所へ行けそうだね」
「出来ると思うけど都市とかだとすぐバレそう」
「まぁそれもそうか、まぁまずは明日に備えて『ハウス』の中にいこう」
◇◇◇◇◇◇
「じゃあそろそろお昼を食べよう」
今私たちはスズの村から出て数時間走った所でお昼を食べようとしている。
魔大陸に来て気づいたけど、普通に走ると時速50kmはでるんだよねスピードが、それにスタミナは全然減らないし、魔法で移動するよりも速いかもしれない、でも空だと障害物がないからスムーズに行けるけどね。
「お昼はやっぱりカレーライス」
「私はサンドイッチ」
「メリはやっぱりアイテムボックスにカレーライスを×99入れたの?」
「もち」
片手の親指を出しながらドヤ顔でそう言ってきた。
いつでもハウスに行けるのによくそんなに持ってくるね。
まぁ『ハウス』を使えるのは私だけだからか?
いや『付与』で使えるように出来るからカレーライスが好きなのか。
◇◇◇◇◇◇
「あれ?なんかこっちに馬車が来るね?」
遠くだが馬車が私たちの方へ走ってきている。
今私たちはお昼ご飯中だ。
◇◇◇◇◇◇
「すみません、少しよろしいでしょうか?」
馬車が私たちの手前で停止して男性が馬車から降りてきた。
「何かあったの?」
「はい、この辺にスズの村という村はありませんか?」
「スズの村ね、それだったらあっちの方向へまっすぐ行ったら着くよ」
「成る程、ありがとうございます、それで1つ質問なのですがそれはカレーという食べ物ではないですか?」
「カレーを知ってるの?」
「はい、カレーは魔王城に行ったときに食べた料理でいろいろな所へ行ったことがあるんですが魔王城にしかない料理なんです、申し遅れました、私はナガトというナギラルカというお店の商人をしております」
「へぇー魔王城でもカレーがあるんだ?」
「はい、それでもしまだカレーが残っていればカレーを頂きたいのですが、もちろんお金は払います」
そう言って見たことがないお金を取り出した。
(どうするナノハ?)
(まぁいいんじゃない?別に悪そうな人じゃなさそうだし)
「はい」
メリはカレーライスをアイテムボックスから取り出してナガトに渡した。
◇◇◇◇◇◇
「これは・・・・・魔王城で食べたカレーより美味しい・・・・・あの、よろしければこれも受け取って貰えませんか?」
そう言ってナガトが取り出したのはカードみたいな物だった。
「これは?」
「これはもしナギラルカのお店に行った時に店員の方に見せてほしいカードです」
成る程、何かのポイントカードみたいなやつかな?
「分かった、ありがと」
「こちらこそ、カレーをいただきありがとうございました」
◇◇◇◇◇◇
「なんだったんだろうね?」
「さぁ?でもこのお金見たことないお金だけど何だろうね」
私は丸いコインに十万と書かれたお金を見た。
「分からないけど、これがこの魔大陸でのお金なんじゃないの?」
「まぁそうだよね、じゃあまだ食べ終わってない食事を食べますか」
◇◇◇◇◇◇
「やっと大きな街に着いたね」
「うん、行ってみようか」
◇◇◇◇◇◇
「ここはルガルの街だが・・・・・失礼しました、どうぞ中にお入り下さい」
門の所で門番さんにそう言われた、また魔族って間違われたのかな?それにしても魔族って貴族みたいなものなのかな?分からないけど。
そう門番さんがいうので素直に中に入った。
◇◇◇◇◇◇
「ふぅ・・・・・宿屋は落ち着くね」
「そうだね」
今私たちはルガルの街の宿屋にいる。
私たちがナガトから貰ったお金はあっちの大陸でいう金貨1枚だった。
この宿は1人千と書いてあるコイン(千円玉)3枚だったので十万と書いてあるコイン(十万円玉)を渡して千円玉を91枚貰った。
「ちょっとこの街でお金稼いでみる?」
「ファーナシスタでは露店みたいなことを普通に出来たけどこの街では許可とか必要じゃない?」
「それについては大丈夫、ルガルの街では露店の許可とかは必要ないって宿屋の女将に聞いたから」
「じゃあいいけど、何を売るの?」
「あれとかいいんじゃない?『ハウス』の遊戯室にあったオセロとかいいんじゃない?ミカは『複製』を使ってたじゃん」
『複製』とは指定した1つの物と全く同じ物を複製する。
その物ごとに消費する魔力量が違う。