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「やっほーミカ」
今私とメリは『ワープ』でミカの家にいた。
『ワープ』の印は王様と王妃様、王女様と話し合って王女様の部屋につけた。
「あ、ナノハとメリ、早かったね」
「うん、ユラリア王国まで『フライ』で数日で着いたからね、それでミカ、ダンジョンのコアを作ったって本当？」
「うん、いろいろ実験しててたまたま出来たんだよ」
そういえばミカはスキルの『錬金』を持ってたね。
『錬金』は物と物を合成するスキルだ。
「それだったら先に言ってくれればよかったのに」
「やっぱりナノハとメリの3人の時じゃなくちゃ」
「だからペンダントもそうだけどこの手紙をメリに渡して欲しかったんだ？」
「うん、そうだよ、それじゃあ早速準備に取り掛かろうか、まず指定された場所に行くよ」
「指定された場所って何か決めてあるの？」
「うん、王様と話し合ってダンジョンを作るんだったら指定された場所で作ってくれって言われてね」
うわ・・・・・王様とてもストレス溜まりそうだね、意味分からないし・・・・・いやこの世界でもダンジョンはあるって聞いたし意味は分かると思うけど、それを作るって言われた時に胃がムカムカしそうだよね、まぁ利益にもなりそうだけどミカって真面目な所があるからね・・・・・そういうのは王様と話し合ってからの方がいいと思ったんだろうけど、それを聞いた王様は可哀想だな・・・・・。
後でナノハ特製の胃薬を王様に持ってってあげようかな。
◇◇◇◇◇◇
「じゃあここにダンジョンのコアを埋めるね」
今私とミカとメリは倉庫みたいな所にいる。
倉庫の入り口では兵士の人が2人守っている。
「いいけど、埋めたらどうなるの？」
「ダンジョンのコアを調整してあるから、10層目はこの倉庫の大きさぐらいで、2層目～9層目はまだ作ってないけど、広くも出来るし狭くも出来るよ、1層目は作っちゃったけど」
「10層で1層目～9層目作れるんだ？」
「うん、でも魔物とかはいないから」
「魔物ってダンジョンとかでは発生しないの？」
「10層にあるダンジョンのコアに魔力を注げば2層目～9層目は発生するけど、ラスボスみたいの欲しくない？」
「1層目は魔物が現れないんだ？でもラスボスは欲しいかもね、でもスカウトって魔物と喋れないんだし・・・・・まさか」
「そのまさかだよ、ナノハくん、『翻訳アメ』」
ミカは虹のアメをアイテムボックスから取り出した。
「ミカさんそれは・・・・・」
「魔物と会話出来るようになるアメだよ、効果は約3時間」
「おぉ、じゃあさっそく行こ～」
◇◇◇◇◇◇
「でもラスボスはドラゴンとかよくない？」
「本当にナノハはドラゴン好きだね」
「いつものこと」
私とミカとメリは『インビジブル』と『フライ』を使い空を飛んでいた。
「ドラゴンの里とかないの？そこに行って交渉したいから」
「まぁあるとは思うけど、この世界ではドラゴンを怒らしたらいけないという暗黙の掟があるんだよ」
「でも私たちだったら勝てそうじゃん、じゃあ北部にいるっていったドラゴンをスカウトしようよ、ドラゴンって喋るの？まぁミカの『翻訳アメ』があるから大丈夫だけど」
「前にあった時は会話していたな、戦いは回避したよ」
「ミカだったら勝てそうなのに、じゃあいこう、ミカとメリもいいでしょ？」
「いいけど、あまり無理しないでね」
「やれやれ」
◇◇◇◇◇◇
「今から会うのは少女の姿をしてるけど油断しないでね、多分かなり強いと思うから」
今私たちは山の近くにいる。
「へぇ、少女の姿をしてるんだ、何かの魔法かな？」
「前そんなに詳しく話してないから分からないけど、威圧が凄いから耐えられると思うけど一応『インバリッド』を使っていた方がいいよ」
『インバリッド』は状態異常などを無効にする魔法でよくボスとか戦うときはこれを使っていた。
「分かったよ」
「了解」
◇◇◇◇◇◇
「こんにちは」
「何だ・・・・・よく見ればお前はあの破茶滅茶な小娘ではないか、何か用事か？」
そう話したのは私より小さそうな少女だった。
姿からは10歳以外にしか見えない。
「はい、もしよければ私たちのダンジョンに来ていただけますか？」
「私たちのダンジョン？どういうことだ？」
◇◇◇◇◇
「成る程、七色のドラゴンの1柱の赤の私にか・・・・・行ってやってもいいが私より強いことを証明出来たらな！」
そう少女ドラゴンがいうと少女ドラゴンはドラゴンに変身した。
（それにしても凄い迫力だな、状態異常は無効だけど突風とまではいかないけど凄い風だな・・・・・）
「じゃあ私からいくよ『フェニックス・テンペスト×5』」
そう考えているとミカがそういって魔法を唱えた。
ミカの周りには風の鳥が5体現れた。
『フェニックス・テンペスト』っていきなり大技きたな。
この風の鳥は暴風を起こすぐらい凄いのだが今は暴風は起きてない、多分ミカが抑えているのだろう。
でも×5だと半分ぐらい魔力使ったんじゃないかな？
「なんじゃその魔法は・・・・・分かった私の負けでいいからその魔法を撃たないでくれ」
さっきまでドラゴンの姿だったが今は少女ドラゴンになり涙目になっていた。
