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灰色世界に命の雫を  作者: 白馬 鏡
プロローグ ep1~ep13
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診断結果と治療手段

 ぼくらへ向け巨大コンピュータ『ヴィオラ』から伸びているの緑色の電子線。しかしその電子線は伸び始めてから3分も経たず、ヴィオラの元へ戻っていく。

 「で、どうだ?僕の状態は?」

 バイタルチェックを終えたばかりヴィオラを急かすようにぼくは、質問する。

 「ざっくり(ザックリ)言いますと(イイマスト)ウォロン。貴方(アナタ)()軽症(ケイショウ)です(デス)(ワタシ)()治療(チリョウ)()受ければ(ウケレバ)問題(モンダイ)なしです(ナシデス)しかし(シカシ)……」

 淡々とぼくの状態について説明するヴィオラ。ただ……次に発した電子音に関しては、わかりやすいくらい曇ったような音をしていた。

 「その子(ソノコ)()駄目(ダメ)です(デス)治す(ナオス)ってことが(ッテコトガ)通じない(ツウジナイ)くらいの(クライノ)状態(ジョウタイ)です(デス)

 そう言ってヴィオラは、ぼくとぼくが背負ってる少女の診断結果を答える。

 ぼくが伝えていなくても少女のバイタルチェックを行なっていたヴィオラ。スキャンの時に気づいたか、ぼくの姿勢で気づいたのか、……あるいは?まあ、とにかく仕事が早い、さすが世界最高性能のコンピュータだ。なんてヴィオラのことを感心しつつもぼくは、背負っている少女のほうに視線を動かす。

 少女の顔色は悪く苦しそうに呼吸を繰り返している、まるで今にも死んでしまいそうなくらいに。軽く止血を行なってはいるものの、滲んだくる多くの血液がぼくと少女の間に広がっている。

 ぼくが少女に視線を移している間、ヴィオラが何かを発してくることは無かった。回答を待っているのか?この中で唯一自由に何かを出来るぼくが動かないからか、コンピュータの駆動音だけが空間に流れる。

 苦しそうな少女を目に何も出来ずにいるぼくは、悔しさを浮かべながら奥歯を噛む。

 考え込むこと百数十秒。頭の中で答えを出したぼくは、それを実行するため再び視線をヴィオラのほうへ向ける。

 これが正しいか?間違えているか?願うしか無いぼくには分からない。その答えは例えヴィオラでさえも予測不可能だろう。だって答えは……この子が決めるのだから。

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