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灰色世界に命の雫を  作者: 白馬 鏡
第二章 エルベラの闇
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ゲリライベント

「おいしかった〜」

「うん!ティア、次はどこ行こっか?」

 レストランで楽しく昼食を取ったぼくらは次に向かう場所を考えつつ街中を歩いていた。

「う〜ん……」

「どこでも良いよ」

 腕を組み。首を傾げ思考するティアに深く考えないよう声をかける。そんな時、悩み歩くぼくらの耳に大きな声が響いて来た。

「なんだ?」

 聞こえてくる声に反応したぼくは、その声がどこから発せられているのか?辺りに視線を動かす。

 うん?どこだ?

 辺りを見渡したが、声の出処を見つけることは出来なかった。代わりに辺りが急に薄暗くなっていることに気付いた。同時にぼくの服の袖を引っ張るティア。

「ウォロンさん!あれ」

 ティアの呼びかけに反応した後、ぼくは彼女が指を指す方向にその視線を移す。

 ティアの指先が指す方向、空

 視線の先には大きな飛行船が飛んでいた。

「なんだあれ!?」

 上空を飛んでいる大型の飛行船に思わず声を上げる。

 ゆっくりと上空を移動する飛行船。その周りを数枚の電子モニターが展開している。

「みなさーん!こんにちわ!エルベラの看板娘マリアでーす!」

 電子モニターには、マイクを持ったオレンジ髪の可愛らしい女の子が写っており街の人たちに呼びかけていた。

「「「マリアちゃーーーん!!!」」」

 街中ではその女の子の呼びかけに対し、高らかに反応する紳士諸君が何人かいた。

「マリアからのお知らせだよ。なんと今からイベントを開催しちゃいまーす!」

 イベント?マリアという少女の口から公開されたその言葉にぼくは頭に疑問符を浮かべる。周りの人たちも同じように疑問符を浮かべ、近くの人と「なんだろう?」と話し合っている様子だ。そんなぼくらの反応をお構い無しにマリアはイベントのことについて説明を続ける。

「イベントの内容は宝探し!昨晩、この街の至る所に宝箱を隠しました。中身は換金アイテムや優待券などなど様々な景品が入ってます。ただ宝箱の数は全部で200。早いもの勝ちですので、みなさん頑張ってくださいね!それではイベントスタート!」

 少女の掛け声に電子モニターの画面がイベントスタートを合図する表示に切り替わる。同時に飛行船よりも上に登る花火が上がり、街の人たちはそれぞれの方向へ駆けて行く。

 一人で探しに行く人。友人とともに協力して探しに行く人たち。街は一瞬にしてお祭り騒ぎになった。

「すごい!ウォロンさん。わたしたちも宝箱探そ!」

「あ、うん。そうだね。行こうか」

「よーし、たくさん見つけるぞー!」

「あ!ちょっと待って、ティア!」

 イベントに参加することを決め、宝箱を探しに走り出すティア。そんな彼女を静止しつつぼくはその背中を追う。

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