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灰色世界に命の雫を  作者: 白馬 鏡
第一章 中央都市「エルベラ」
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量産兵

「そうでしたか。ありがとうございます。さ、どうぞ中へ」

 そう言って、理由を耳したルセットさんは門の鍵を開け、快くぼくらを敷地内へ通してくれた。

 敷地内へぼくらが入ったことを確認するとルセットさんは、門の鍵を閉めた。

「倉庫にご案内しますので、あっしの後ろについて来てください」

 解体する機兵が置かれている倉庫に案内してくれるルセットさん。

 左右に並ぶ倉庫に目をやりつつぼくらはルセットさんの歩き進める方へ歩く。

 敷地内を歩くこと二、三分。

 ぼくらの足は右側最奥の倉庫前で止まる。

「ここが依頼しました機兵のある倉庫になります。倉庫内には三機の機兵がありますので、ウォロンさんにはそれらの外装を全て外し内部フレームのみの状態にして下さい」

「ルセットさんたちは手伝ってくれないんですか?」

 倉庫前でルセットさんがぼくらに仕事内容を説明する中、何か思ったのか?ティアがルセットさんに質問する。

 確かに腕があるとはいえぼくらは部外者。部外者だけで作業をさせるのだろうか?

「申し訳ありません。出来れば手を貸したいのですが、現在あっしどもは王家から直々の依頼に対応しておりまして…………」

 手を貸せない理由を説明しつつ肩を落とすルセットさん。

「わかりました。とりあえずぼくらだけでやってみます」

「ありがとうございます。何か分からないことがありましたら向かいの右から三番目の倉庫に来てください」

 ルセットさんは感謝の言葉と共に倉庫の鍵をぼくに渡すと、少年を連れ作業していた倉庫へ戻っていった。

「わたしたちだけになっちゃいましたね」

「仕方ないよ、それだけ大変なんだろうし」

 倉庫内の事情にそんなのを思いつつ倉庫の鍵を開け、倉庫内へ足を踏み入れる。

 天窓から日の光が差し込んでいる為、倉庫内はそこまで暗く無かった。

 ルセットさんが言っていた通り手前から奥にかけ、三機の機兵が並んでいた。

 三機の見た目は全て同じで、同一の機兵であることが分かる。

「量産兵……か」

 倉庫内の電気を入れ、一番手前の機兵に近づく。

「解体って、まず何からするの?」

 傍で機兵を眺めているティアが聞いてくる。

「まずは機兵を調べるから、その間ティアは他に何があるか?倉庫内を見て来てくれる」

「分かりました!」

 踵を返し倉庫内の探索を始めるティア。

 仕事を始めるティアを横目にぼくは、機兵のコックピットへ繋がる階段を登っていく。

 量産兵に乗り込み電源を入れる。

 解体寸前の機兵だからか?電源が入るもコックピット内は僅かに明るいだけだった。

 操作機器は旧型の物でスクリーン操作が出来るようなものは無かった。

「じゃあ、始めますか」

 ぼくは作業に入る前振り口に、横にあるキー板を倒す。

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