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7話 仲直り、そして友人

「そういうことか。まったく君は図太いのか繊細なのかよくわからないね。緊張で気絶すると思ったら大事な説明を端折るなんて。」

「はっはっは。ニクラスよ。オリバーは大物かもしれんぞ。いや~愉快愉快!」

「いやぁなんか緊張が解けたら脱力しちゃって、、すみませんでした」

「まあそういうことなら魔道具の誤作動ということにしたほうが良さそうだね。」


わるかったって。でも力が抜けちゃったのは本当だぞ。もっと言うとお腹もすいてきた。飯おごってくれないかなぁ。ステーキとか久しぶりに食べたいな。オージービーフでも和牛でもいいから分厚いの。


ぐぅ~~


「…ついでになにか食べ物も貰えませんか?こっちに来てから何にも食べてなくて、、」

「…やっぱり君は大物になるかもね。うん。こちらも手荒い歓迎をしてしまったからね。夕食をご馳走しよう。屋敷についたら少し休憩を挟んで夕食にしようか。ツァーリ司祭もいかがですか?」

「ご相伴にあずかれるとはの。ありがたく頂こう。」


「じゃあオリバー君。この部屋で休憩してくれて構わないよ。準備ができたら使いを寄越すよ。」

「わかりました」


夕食を頂けるのは一向にかまわないんだけどマナーに気を配らなきゃいけないのは面倒だなぁ。そのへんの食堂とかでよかったんだけど…


「…なああんた。」

おっとこの声は、カルメンさん?いやちゃん?森で見たときは装備で分かんなかったけどめちゃめちゃ若いぞ。同い年か年下くらいじゃないか?


「どうかしましたか?」

「悪かったな。いきなり話も聞かずに。」

「あー、いや、魔道具の誤作動が原因だからなぁ。気にしなくていいですよ。」

「私はあと少しで何もしてない人を殺すところだった。本当にすまない。」

「まあびびったけど擦り傷くらいで済んだから大丈夫ですよ。カルメンさんお若そうですし、同じことをしなければいいんじゃないですか?」

「…そうか。ありがとう。しかしディーキチ、だったか。私はもう18だ。とっくに成人しているぞ。」

「え、18なの?じゃあ俺の2個下だな。20の俺でもくだらないミスを連発するんだ。18ならなおさらしょうがないさ。それに、ミスの倍活躍して、やっちまったことを酒の席の笑い話にしちまえ、ってのが親父の教えでね。カルメンも、いつか笑い飛ばせばそれでいいんじゃないか?」

「…そう、だな。うん。ありがとうディーキチ。私もいつかこのことを笑い話にできるようにしてみせる」

「おう!その時は呼んでくれよ!一緒に笑い飛ばしてやるからよ!」

「ああ!絶対に呼ぶ!まっててくれ!」


話が通じねえおっかねえ奴だと思ったが、真面目ないい奴じゃないか。かわいいしな。

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