39話 ステイス・ノマタワット
「なぁ、ステイスってどんな魔法使うんだ?」
「…我がノマタワット家はアリステル公爵家の分家でございますので、やはり炎系の魔法を得意としています。」
「アリステル公爵家ってやっぱり炎が得意なんだ?」
「ご存じないので!?アリステル公爵家といえば聖王国きっての炎の魔法の名門です!東西南北に君臨すし聖王国の西方を守る、由緒正しい貴族家です!」
「公爵家っていうと、アリステルにハノーヴァー、あ、ウェンダム家も公爵?」
「え?ええ。聖王国には15の公爵家がございますが、四方を守るのは、ウェンダム家、ハノーヴァー家、アリステル家、そしてソボスライ家です。それぞれが風、水、炎、土属性を得意としています。」
「…もしかしてゴードンさんは氷の魔法を使えたり?」
「?ええ。ハノーヴァー家に臣籍降下する際の決定打になったのが、【シュネートイッフェル】の魔法でしたので。3代前の王妃様がハノーヴァー家ご出身でした。」
「…だからヘイデンさんに向かって氷像がナントカって言ってたのか…」
「ヘイデンさん…」(陛下のことだよな…?)
「…切り替えていこうか。ノマタワット家の特異魔法はどんな魔法なの?」
「は、はい。ノマタワット家がアリステル公爵家の分家筋であるのはもうご存じかと思います」
「うん」
「ノマタワット家は、アリステル一派の中でも優れた炎魔法使いを輩出することで知られています。それは、ノマタワット家の特異魔法である【カリエンテ】が強力な魔法であることもあってのことです。【カリエンテ】は、対象を発火させるという効果を持つ魔法で、帝国にも恐れられる魔法です!」
「へぇー!すごいじゃん!ステイスは【カリエンテ】使えるの?」
「…いえ、しかし、今は習得できていませんが、いずれ習得して見せます!そしてゆくゆくは、私の名を大陸中にと轟かせてみせます!」
「そうかぁ。あ、そういえば騎士団とかそういうのないの?」
「騎士団であれば規模は違えど各貴族家にございます。王国建立時に定められた憲法に、【民は耕し、新館は祈り、貴族は戦うもの】とあります。この考えは時代とともに徐々に薄れていっていますが、歴史の長い家ほど、そういった武力にこだわる傾向にありますね。」
「へぇ~!ステイス詳しいんだな!どう?俺の仕事手伝ってくれない?」
「はい??」
そう、仕事だ。ハビエルさんにとんでもない宿題をもらってしまったのだ。
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「そうだ、オリバーよ」
「はいはい、なんでしょう?」
「なに、お前が公爵を継ぐにあたって実績が欲しいのだ。傘下の木っ端貴族共がやかましくてな。そういうわけで、領地の一部をそれっぽく開発するなり、なにか発見して研究に貢献するなり、なにか実績を作れ。」
「は、はい。ちなみに期間は…?」
「一年だな」
「」
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「ということでね。今俺はとても大変な状況なのだよ。部下も自分で探せと言われてしまって困っていたのさ!」
「困っていたのさ!じゃないですよ…因みにオリバー様は、何をなさるおつもりなんです?」
「それをまだ決めてなくてね。折角なら、後世に残るようなでっかい事やりたいよねぇ~」
「…オリバー様。」
「んん?」
「私と1回、試合をしていただきたい。」
「そりゃまたなんで?」
「…もしオリバー様が買ったら、私は全面的にオリバー様に協力いたします。その代わり、もし私が勝てば、我が兄を、助けて頂きたい」
「お兄さん?」
「その話は試合の話を受けて頂けたら、お話いたします。いかがでしょうか。」
「…いいよ、わかった。受けて立とう」
(なんかイキりすぎたかも…)
お久しぶりです。呼んでくださる方がいればの話ですが…




