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4話 審問

む?むむむ?ここはどこだろう?まあなんとなく想像つくけど。このごつい地面に薄暗い明り、うん!牢屋っぽいね!はぁー。とりあえず拘束されてるって感じか。まだ首がつながってるってことは対話の余地は残されてそうだね。


「やあやあ。いきなり倒れたって聞いたからびっくりしたよ。本来なら客室を貸し出すんだけど、生憎君はまだ潔白とは言えないから座敷牢で勘弁してね。」

…誰だろうこのあんちゃんは。暗いから顔ははっきり見えないけど、服の仕立ては良さそうだなぁ。

「ああ、これ座敷牢っていうんですか。兵士さんの感じだと起きたら首がつながってなくてもおかしくなさそうなんで生かしてもらえてほっとしてます。」

「ああうん。それなんだけど、そろそろ司祭が来るから審問が始まるよ。詳しい説明は君が潔白だったらしようかな。」

ああ、まだ完全には助かってないのね、審問って何だろうなあ。中世の魔女裁判みたいな冤罪生みまくりな奴じゃないといいんだけど。でも宗教が司法制度に組み込まれてそうな時点でちょっと怖いんだよね。嘘、ごめん。めちゃめちゃ怖いわ。


「おお、遅くなったのシュローターベック男爵。」

「いえいえお気になさらず。こんな事態でも迅速な対応が可能なのはツァーリ司祭のお力のおかげですから。」

「男爵様は口がうまいのぉ。では儂もできることをしようかの。さて君。名前を聞いてもよいかの?」

「大森大吉です。オリバーでも構いません。」

「ふむ、ではオリバーよ。お主はなぜシュローターベック大森林にいたのじゃ?」

うーん、この司祭さんは信用していいんだろうか。まあでも言わないと首飛びそうだから二つに一つか。というよりもう団長さんに言っちゃったしね!俺のバカ!

「実は起きたらあの森にいまして、おそらくですが俺は違う世界から来たんだと思うんです。」

「そうか。その言葉に嘘はないかね?」

「はい。ありません。あってるかは別としてですが。」

「あいわかった。では始めるとするかの。天空に座す調停神よ。この者の主張に判決を。」

う、うわぁー胡散臭ぇー、俺終わったかも。なんてこった。


《大森大吉よ、すまなかった。》

「え?」

《私は調停神。この状況を生んでしまったのは偏に私のせいだ。本当に申し訳ない。》

え??

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