1話 俺って死んだのか行方不明になったのか地味に気になる
えーっと、此処は、森....? ん?一回落ち着こう。おっけーおっけー。スゥー、ハァー。おっし! で、ここどこ?
はっはっは!やあ皆んな!これは所謂異世界ってやつだね??いやー前から一回は来てみたかったんだよね、異世界!
これで酔っ払ってその辺の雑木林で寝てただけとかだったら泣ける自信あるぜ!まぁこの世のものとは思えない鳴き声があちこちから聞こえるからほぼ間違いないがな!はっはっは!
え?俺は誰かって?よくぞ聞いてくれた!そう、俺はなんの変哲もない、マジで特筆すべきところのない大学生(彼女無し)、大森大吉さ!狭い部屋でオンライン授業をサボってYou○ubeを見て寝落ちしたと思ったらこれさ!笑っちゃうよね!
ふぅー。なんか一通り騒いだら冷静に慣れてきたわ。え、マジで何これ?俺ってば現代っ子すぎてサバイバルのサの字もわからんぞ?急に森にほっぽり出されてもどうしようも無いんだけども、、とりあえず道に出れば人なり馬車なりなんか居るっしょ。よーし、道に向かってしゅっぱーつ!
うん、これ終わったわ。方向音痴が服を着て歩いてるような俺には無理だってのか。そもそもなんで俺の服が部屋着のスウェットなの?こうなるってわかってればNorth○aceとか着たのに。昨日ムラサキスポ○ツ行って買ったばっかだってのによう。ちくしょう。それよりスマホ。スマホが無いのが地味に一番やばい。「マップもコンパスもスマホに入ってるから大丈夫やろ!」って考えが甘かった。まずい、現代っ子すぎる。日が沈む前に道に出ないとまずい。
ん?お?誰かいるじゃん!あっぶねぇー!助かったぜ!おーい!そこの人!
「貴様、何処からこの森に入った!此処がシュローターベック領だと知っての侵犯であれば命は無いと思え!」
あ、声かける人ミスったわ
マジモンのバキ童作なのでどうかご容赦下さい。