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第5章

ひとしきりお互いの自己紹介が済んだところでステータスの共有をした。

ミツの職業は剣士。ステータスは近接寄りの構成だけど魔法スキルもとっているからゆくゆくは魔法剣士のようなスタイルを目指しているらしい。

ミシェルの属性は光で初期スキルは回復とのこと。怪我でも状態異常でもある程度は回復することができるらしくかなり強力なスキルを持っているみたい。

そう言えばノアのスキル幸運は所謂パッシブスキルに該当する。でも、未だスキルが発動していないのか効果はあまり実感できない。強いて言えばレニエに行くことができたのがもしかしたら幸運のおかげなのかもというくらいだ。ノア自身もスキルがいつ発動するのかは分からないしはっきりと効果を自覚することも難しいらしい。ノア曰く、運が良くなることはあっても悪くなることは無いそうだしあまり気にしなくて良いかな。


ステータスの共有も終わってこれからどうしようか相談したけどミツはあたしと遊べるだけで楽しいからなんでもいいって言うし、ひとまず街探検をしてみることになった。

探検ついでに冒険者たちギルドに寄ってみる。

今後もよく利用するだろうしギルドにはチュートリアルでちょこっと行っただけだからね。


ギルドは街の中心近くにある。この街は東西南北にそれぞれ門があるからどこの門にもすぐに行けるように中心近くにギルドを作ったらしい。(チュートリアルで聞いた)

ギルドの外観は如何にもファンタジーのギルドって感じでレンガ造りの立派な建物だ。チュートリアルで来た時はほとんど人が居ない状態だったけど今はプレーヤーと住民が大勢いてすごく活気のある雰囲気。

中にも入ってみようかと思ったけど今日は依頼を受けるつもりはないしかなり混み合っていそうだったから建物を観察するだけにしておいた。


次に向かったのは街の東側にある商業地区。

この街は大まかに南が農業地区、西が住宅地区、東が商業地区、北が工業地区に分かれている。

プレーヤーの初期地点ということもあってかかなり広い街だけどこうやって区画が分かれているとこちらも分かりやすくて助かるね。


商業地区の大通りは商店街になっていてものすごく賑やかだった。

客引きに惹かれて屋台で串焼きや焼き菓子を買い食いしてみたり、ファンタジーな装飾品が並べられた屋台を冷やかしたりしながらミツ達と街歩きを楽しむ。

ミツはやっぱり武器屋さんとかが気になるみたいで寄ってみたけど色んな武器が置いてあって想像以上に面白かった。


服屋さんにも行ってみたけどそこではミツとノアが大興奮してちょっと大変だった。

あたしとミシェルがのんびり見て回っている間にミツとノアでどの服が似合うかどの色が良いかをずっと言い合ってた。最後には店員さんまで巻き込んで話し込み始めたから今日はもうこのまま服屋さんから出られないかと思ったくらい。

お店を出る頃には2人と店員さんはすっかり意気投合して同士みたいな顔をしながら握手してた。とりあえずお金が溜まったら買いに来る約束をしたらしい。

…着るのはあたしらしいんだけどね。


そんな風にのんびり街歩きしてたらあっという間に時間も過ぎて宿に着いたところで解散する事になった。

ミツとはこれからもちょくちょく一緒に遊ぶとは思うけど基本的にはお互い別行動。ミツはミツでベータテストの時の友人とも遊ぶみたいだしあたしもノアとのんびりこの世界を楽しみたい。


ログアウトして時計を見てみると22時を過ぎたところだった。あちらの世界であんなに楽しんだのに現実ではたったの3時間くらいしか経ってないのが信じられない。

こんなに楽しい気分になるのも久しぶりで明日が待ち遠しい。

明日はあの世界で何をしようかな。

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