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どこかの町の交通機動隊  作者: ポコ丸
1/6

AGE隊、出動!


《…答……い…す》

《周囲の交通機動隊、応答願います!!》

「む、今日は平和かと思ったんだがなぁ……」

『仕方ねぇさ、ここは荒れてるしな』

「はぁ、しんどいもんだ……」

ため息混じりに無線を開いた

《こちら2AGE1、位置情報を頼む》

《同じく2AGE2、こっちの端末にも頼む》

«ピピッ»

《位置情報を送信しました、状況を報告します、金メッキの日産GTR34、赤のランボルギー……》

オペレーターも楽じゃないね〜と久しぶりに思った、はぁ全く俺もそろそ…

『相棒?ちゃんと聞いてんだろうな?置いてくぞ?』

「っとぉ……すまん、すぐ追いつく……」

らしくないことをしちまったか、まぁほんと役に立つよなぁ…

《目標接近!!》

«ガゴンッ»

「おうっ!?」

『相棒!?』

荒々しくぶつかってきた上にクラクションを鳴らし、ドリフトをしながら去って行く4台のスポーツタイプカー

「あの野郎……誰に喧嘩売ったかわかってんだろうなぁ……」

『相棒〜落ち着いていけよ〜』

そんな言葉を話半分に聞きつつ、マイカーを急発進させ、4台の目標を追った

《敵……じゃなくて目標、二手に別れました……//》

「へいへい〜オペレーターさーん、ゲーマーの性格が出てんじゃないのぉ〜?」

手足を忙しなく動かしながらオペレーターをいじる

『相変わらずだなぁ〜、あ、俺は右行くぜ、』

《もう!お2人ともふざけないでください!》

若干怒気と羞恥が混ざった声で怒られてしまった……

「全く変わらんねぇ……」

«ガンッ»

「うごァ!?」

右側にいたウラカンが思っきしハンドルを左に切ってきやがった

『ふざけてたバチが当たったんじゃないか?』

《もう、そろそろふざけてる場合じゃないんじゃないですか?》

言う通りではある、だが、これがいつもの感じなのだ

「言われなくとも、もう発動可能だぜ?」

『遅せぇよもっと早く言えっていつも言ってんだろ』

イラつきと呆れを混じらせ、俺を反省へと持っていこうとする、いつものことなのが辛い……

《双方の目標付近に一般車無し、発動どうぞ!!》

«(電磁爆発のような重低音)»

«キュルルルルルルルル»

目の前の2台のエンジンが止まり、ブレーキがホイールを擦る音だけが鳴っている、

「さて……ん?なっ!?」

1台が歩道にむかって突っ込んで行ってしまっていた……その先には……

«(ガラスや金属の衝突音)»

『相棒!?おい!』

《AGE1?応答してください!AGE1!》


「無線機がイカレやがったか……まぁいいか、どうせ捕まえただろうし……こっちも捕まえたし」

2人の観念した違法レーサー共を縄で括りつけておいて、

「さて、君、ご両親は?」

目の前の女の子?男の子?に声をかけてみる、

先程、歩道に突っ込んだ車の先にいた1人の子供、恐らく小学3年生ほどだ、

ちなみに今は22:37分

「何か言ってくれないかなぁ……」

とりあえず相棒に電話をかけようか……と思ったが、

『お〜いテメェ!』

とメガホンの声が聞こえ、

「お〜早かったなぁ〜」

『手ぇ〜振ってんじゃねぇ!』

«ベシッ»

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