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剣と魔法と異世界人生も!  作者: 神風邪 風見
8/8

トリヨセ

8話目です。

よし、次はトリヨセを使ってみようと思う。


トリヨセと念じてみると、システム使用時と同じく表示板が出てきた。


 その表示板をよく見ると中央にいろいろな物の絵とその下に数字、右側によく見るお金等を投入していたコイン投入口、右上あたりに俺の現在持っているGPが表示されてあった。

投入口とGP以外の表示は指で触って上下左右にフリックしたり念じると、表示がスクロールできるようだった。


俺はこの時すでに、大体の使用方法が見当がついていた。

まぁ、名前とこの表示板を見ればほぼ誰でも見当はつくだろうがな。所謂ネットショップみたいなものだろう。

さてさて実際に使ってみよう。


 買い物というのはワクワクするものだ。

大人になって働きまくって疲れていた時は全く感じなかったが、今はそれがなくなり、ワクワクする。

 

何を買うか迷いながら絵をスクロールしていると、ぐ〜とお腹が鳴ったので苦笑しつつ、まずはおにぎりを買うことにした。

いろいろな具入りのものがあった。

シンプルな塩だけのものから梅、鮭、昆布…種類は豊富だった。

まずは梅、次に鮭、最後に天むすを選択、そして完了ボタンを選択した。すると表示板が消え、笹の葉に包まれたおにぎりが出現した。そして触ってみると驚くことに温かかった。

誰が調理したのだろうか、変な事を思ったりもした。

包んである葉をめくり湯気の出ているおにぎりを一つ手に取り一口。

はむっ…もぐ…もぐ…。

「んーー!うまーーーい!!」

白米と梅干しのすっぱさのハーモニー、たまらないうますぎる。直ぐ1つなくなった。

次は、鮭だろう。

もぐ…もぐ…。

「うまい!!」

白米と塩のきいた鮭…ふむ…不味いわけがない。二つ目も直ぐになくなった。

最後に天むす。

おにぎりから海老天の尻尾がはみ出しているのでわかりやすい。

もぐ…もぐ…。

「これも美味い。」

白米と程よく甘めの天つゆがかかった海老天…そして海老のぷりぷりした歯ごたえ…間違いなく美味い。三つ目も食べ終えた。

喉が乾いたので先程と同じ手順でホットと表記されているペットボトルのお茶を選択し完了。

表示板が消えお茶入りであろうペットボトルが出現した。

触るとと温かかった。

お茶を一口…二口…三口。

は〜〜…と深い息をついた。

食べ物を久しぶりに美味いと思った。

心にゆとりができたからだろうか?

あの頃は作業のように胃に流し込むようにして食事をしていただけだった。

食べ物を味わっている余裕なんてなかった…忙し過ぎて…。

 最初からわかっていた事だが。

「チートだなぁ…これは…」

支払いにGPがいるから制限があるがそれにしてもチートだろう。

食べもの以外にも道具とか服とか色々ある。

今は節約しないとすぐにGPがなくなってしまいそうである。

よく見ると、なんか表示される絵にも制限があるっぽい。それはまた置いておいて…。

ちなみに天むす以外はそれぞれ100GP、天むすは120GPだった。

飲み終わったペットボトルは収納しておいた。

神様ありがとうございます。

手を合わせ祈っておいた。

次は空間転移だなっ。





読んでくれた皆様ありがとうございました。

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