神との邂逅2
二話目です。よろしくお願いします。
「じゃあ、そろそろ次の君の人生について話していいかな?」
その言葉に、俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
「君には僕が創った世界に行ってもらうよ?その世界はゲームのようでありながらゲームではない世界なんだよ。
魔法もあるし、スキルだってある。楽しそうでしょ?それにたくさんの種族、君の敵になる存在もいるよ。
そんな世界で!君は自由に生きて、今までの人生で体験した事がないことをいろいろ体験することが出来ると思うよ。
あとは、その世界で死んだら今度は本当に輪廻の輪に魂が加わって新たな存在となり、いつか生まれ変わることになる。」
神様はニコニコしながら説明してくれた。
そして神様は真剣な表情になり。
「いいかい?大事だから何度も言うけどその世界で死んだら最後、ゲームみたいにコンテニューする事なんて出来ない。それに僕は君が危険な状況になっても助ける事が出来ない。これは絶対に覚えておいて。」
「あぁ。わかったよ」
何年かぶりにワクワクしていた。
そして、俺はこの時まだ甘く考えていたのかもしれない…後に起こる様々な出来事に対して...。
「まぁ。堅苦しい話はここまでにして異世界に転生する為の準備をするよ!まずはキャラクタークリエイトだね」
指を鳴らすと神様の前に透明なウインドウが出現した。
「どんな見た目がいい?」
「んーやっぱりかっこいい感じがいいな。どうせならモテたいし」
前世はすごく寂しかったな。
「イケメンねー。髪色はどうする?」
「やっぱり黒髪だな」
「年齢は?」
「6歳くらいで。長く生きたいし」etc…
神様がいろいろ入力画面に打っていく。
「よし外見等は入力オッケー。次は大事な能力だね。どんなのがいいかな?」
神様はすごい楽しそうに聞いてくる。
能力…能力ねぇ…
「病気とかにならないとかある?」
「あるよー。状態異常無効だね。他には?」
昔に読んだことがあるラノベとかをなんとか思い出し考えてみる…
「魔法が使えるなら全魔法適正かな。あと全職種適正とか。そうだな、レベルを上げやすくなるようなのも欲しいし、言葉も通じるようにお願いします。」
「ふむふむ。状態異常無効、全魔法適正、全職種適正、獲得経験値・ボーナスポイントUP、言語会話理解能力。よし入力オッケー。次は、スキルを決めよう!」
「んー?スキルかー難しいな。あっ持ち物とかを沢山持てるのある?あとは分からない事だらけだろうからいろいろ調べるスキルが欲しいな」
「異次元収納と知識の泉と鑑定があるよ?ちなみにスキルは君が特定の行動をした時とかに自動取得される事もあるからね。」
「そうなのか。じゃあ異次元収納と知識の泉と鑑定ぐらいでいいかな。」
「了解したよ。あとは僕から3個ギフトをあげるね。その名も!【トリヨセ】、【空間転移】、【???】最後の1個は今はまだ秘密。レベルを上げると分かるようになるよ。楽しみだねー。よしこれで最後の入力完了っと!これで、もういつでも異世界に行けるよー。」
また指を鳴らし神様は目の前のウインドウを消した。
「こころの準備はできたかなー?」
深呼吸して覚悟を決めた。
「はい!出来ました!ありがとうございました!」
「いい返事だね!もう僕と会う事は無いと思うけど…もしまた会ったら遊ぼうね!バイバイ!」
神様がそう言いながら指を鳴らすと目の前が真っ暗になり奇妙な浮遊感を感じながら意識がなくなっていった。
意識がなくなる直前に「元気でね…新しい君の人生に幸福があらんことを…」そんな優しい声が聞こえた気がした……。
読んでくれた皆様ありがとうございました。