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短いっすがボチボチで…。

今回はiPhoneから投稿してみる~

「此方においでだったのですね!」

慌てた様子の二十歳前後の侍従が息を切らせて掛けて来る。

余程慌てたのか、結った薄茶の髪がほつれて風に良いように流されている。

「探しましたよ。一人で行動しては駄目だと、あれ程申し上げましたのに…。」

近くまでやってくると、息を切らせて上気した頬を怒りの表情で一層染めて言い募る。

と、そこで視線が此方に据えられる。

「あ、と…。何方ですか?」

姫君の間に割って入るように進み出る。

腕の立つ侍従とは彼女の事なのだろうなと、その動作を観察しながら朗らかに笑顔を向ける。

「この要塞で姫君の護衛を仰せつかりました、ジル・ウィケッドと申します。姫君の侍女の方でいらっしゃいますか?どうかお見知りおきを。」

隙の無い姿勢で侍従は睨み付ける。

言った言葉には反応を見せずに、後ろの主を振り向かずに問う。

「ジル様、この者の言う事は本当ですか?」

──ジル?私と同じ名?

多少驚いて侍女らしき人物と目を合わせた。

深い青い瞳が挙動の一つも見逃すまいと据えられたままだ。

「エリサ、その者の言う事は本当だ。この要塞キューウェルでは皇族が軍の護衛なしで居られる筈もない。この者を拒んだとて別の者が付くだけだ。仕方がない、諦めた。」

そして、侍従の背から前へ進み出ると真直ぐな視線を寄越して言い放つ。

「これは私の侍女でエリサと言う。今迄もこの者一人で近衛も充分だったが、キューウェルは要塞だ、仕方が無い。あなた一人なら了承しましょう。私の名はジル・エス・ヴィークと言う。図らずもあなたと同じ名、これも何かの縁かも知れない。よろしく頼みます。」

──皇族とは皆この様な者か…。歳若い姫君でも支配者の威厳をひしひしと感じる。いや、血筋なもんか…。

深々と頭を垂れて礼を取ると、応えを口にする。

「承知致しました。姫君と同じ名とは畏れ多うございます。私の事はウィケッドとお呼びくださいませ、ヴィーク様。」

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