悪役令嬢と死の貴族

大野サチは事故に遭い、乙女ゲーム「マーガレット」のキャラクターである悪役令嬢リリシア・ミッシュバルクに転生した。「マーガレット」でのリリシアは宰相の父を持つ大貴族の令嬢であり、もともと王子の婚約者だったが、裏でヒロインへの嫌がらせや重大な罪を犯しており、最終的に処刑されてしまう。
転生したサチもゲームのシナリオと同じように処刑を言い渡されてしまうが、処刑を担当する処刑人アルベルト・アルバインに恋をしてしまった……。


アルベルト・アルバインは代々死刑執行人を国王の名のもと務める名門アルバイン家に生まれた。アルバイン家はその技術の高さから貴族の処刑を担当してきた歴史がある。そのため、貴族にあらずして宮廷貴族に匹敵する資産と発言力を持ち、いつしか彼らは死の貴族と恐れられるようになった。
そんな名門アルバイン家のなかでも、アルベルトは最高傑作といわれ、リリシアの処刑を担当することなるのだが……。


これは、決して交わるはずのなかった大貴族の令嬢と死の貴族と恐れられる処刑人の恋の物語。


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