『捨てられた人形』沙羅
『捨てられた人形』あらすじ
ゴミ捨て場で見つけたのは、壊れかけた少女型アンドロイド――
その“人形”は、静かに、記憶を失っていた。
大学生・尾宅夫(おたく お)は、ある夜のゴミ当番中、無造作に捨てられた少女のような存在と出会う。
それは人間そっくりのアンドロイドでありながら、頭に奇妙なカチューシャ型のアンテナをつけていた。無表情で、半開きの瞳。動かぬその姿に、何故か宅夫の心は引き寄せられていく。
「沙羅」と名付けられたアンドロイドは、再起動時には感情を持たない機械そのものだった。だが、日々の暮らしの中で、少しずつ、確かに変化していく。
微かな表情、言葉の抑揚、そして――アンテナが感情に呼応して動き出す。
壊れた記憶の中に残された“なにか”を探す沙羅と、過去も未来もあいまいなまま、現実から逃げ続けてきた青年。
ふたりの奇妙な共同生活が、ゆっくりと始まる。
それは、捨てられたものたちがもう一度、自分の居場所と心を取り戻していく、静かであたたかな再生の物語。
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第一話:ゴミ捨て場の邂逅
2025/06/15 22:36
第二話:目覚めた人形と、歪な朝
2025/06/15 22:45
(改)
『目覚めた人形と否な朝』後編
2025/06/15 23:13
(改)
第三話「再生(リコンストラクト)」
2025/06/16 05:51
第四話「約束(パクト)」
2025/06/16 06:05
◆背景設定:沙羅の研究開発と企業「ヴァイゼン」
2025/06/16 21:04
(改)
『ただいま、と彼女は言った。』
2025/06/16 22:26
宅夫の真実 ― Project TAKUO ―
2025/06/16 22:33
(改)
「記憶(メモリー)の境界」
2025/06/17 07:51
「アンドロイドの見る夢」
2025/06/17 09:31
「未来よりも、近くへ」
2025/06/17 10:14
「決別」
2025/06/17 10:21
「名前を呼ぶ声」
2025/06/17 10:49
「追跡者」
2025/06/17 10:57
「プロトタイプS」
2025/06/17 11:20
「沙羅、再起動」
2025/06/17 11:30
「記憶の果てで」
2025/06/17 11:50
「そして、記憶は解かれる」
2025/06/17 12:00
最終話「記録は、君の声で終わる」
2025/06/17 12:10
(改)