自分で生きよう!
駄作ですが読んでくれたら嬉しいです。
会社からの帰り道、俺はふらつきながら歩いていた。
(疲れた、いや疲れたわけではない、いややはり精神的には疲れたかもしれない。そうではなく人生に期待が持てないのかもしれない。)
(なんでこんなに不安に囚われているのだろう。
とにかく楽になりたい。死にたいわけじゃない。
安心したい。死ぬのは怖い。
不安とは隔絶したい。
期待感だけで生きていたい。)
何か変だな。
(どうしよう。自分に自信が持てない。だから安心できないのかもしれないな。)
「許しましょう。あなたのその悩み」
誰だろう。
突如聞こえてきた声は天使のような静謐な声をしていた。
すると突然視界が移り変わり薄暗い空間に立っている自分に気がついた。
「ここはどこですか」
目の前にいる神々しいオーラを放った女性に問いかける
「神の相談室です。」
「相談ということは私の相談に乗ってくれるのですか」
「はい、話したいことがあれば承ります」
「ならば遠慮なく、私はもう人生に期待が持てません。どうすればよいでしょうか」
「なるほど、人生に期待が持てないと、、それならば私が言えることは死ぬか、生きるか選びなさい、これだけです」
「え?それって何も解決になってないですよね?」
「はい、ですからご自分で考えればよろしい」
「そ、そんな、、わ、私は死にたかなんかありません。」
「ならば、生きなさい」
「だから、人生に期待できないと言っているのです、道標を与えてはくださらないのですか」
「甘えてはなりません。自分の人生には自分で責任を持つのです。自分の命をどのように使うかは勝手ですが、他人任せに生きてはならないことを肝に銘じてください」
「そ、そんな。私は他の人と違って能力もなければ楽観的に生きるタフな精神も持ち合わせていない、欠陥のある人間だ。欠陥のある人間にも平等に責任を課すと言うのですか。」
「はい、人間は皆等しく、能力に関係なく自分の人生に責任を負っています」
「何故ですか。わかりません。楽観的になれなない人間がどうして辛いことから目を背ける自由を与えてくださらないのですか。辛いことの果てに何か得る物があると言うのですか」
「では辛いことから目を背けることは幸福だと考えるのですか?」
「はい、そうに決まっています」
「何故ですか?」
「そ、それは、辛いことは不幸だからだ。辛くなければ不幸ではなく、幸福であるはずだからです」
「それは間違っています。確かに辛いことは不幸でしょう。しかし辛くないことは不幸でないことであって幸福ではないのです」
「不幸でないならばそれで十分でしょう、もうこれ以上自分の人生について考えたくはないのです。いい加減わかってください、私の苦しみを。苦しみから逃れることだけが私の唯一の希望なんだ。」
「わかりました、そこまで言うなら仕方ないでしょう。あなたはこれから私の命令通りに動くロボットになるのです。」
「………ハイ、カシコマリマシタ」
。。。。。。。。。。
「って言う夢を見たんだよ!めっちゃ怖かったわ!」
「人間やっぱ自分のやりたいようにやらなきゃね!」
「ああその通りさ!他人の言う通りに生きる人生なんざ退屈でなんの面白みもない、文字通り機械と同じになっちまうからな!」
Fin
全部読んでくれてありがとうございました。