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理解の障壁

作者: Chanceoni

 なんで誰も信じてくれない。

 みんなは私を理解していない。

 ある人は心配の目、ある人は哀れみの目、ある人は怒りの目。

 ただ共感してほしい。


 私以外の人間はおろかだ。

 何も分かっていない。

 なにもかも同じ質問。

 私の理解者はいない。


 自殺なんてしたくない。


 権力者は全てを統べていると勘違いをしている。

 私が一つ拳を振るえば権力者は死ぬ。

 何がおかしい。

 なぜ笑う。

 なぜ悲しむ。

 なぜこちらを見る。

 私が正しいのになぜ人は私を馬鹿にする。

 その目だ。

 その蔑みの目。

 人は理解したつもりでいる。

 本当は何も理解していない。

 皆自分の偏見で私を評価する。


 ここでは冗談が通じない。

 私は普通の人に憧れている。

 こんな場所では生きてはいけない。


 ここの食事は皆がおいしいと進める。

 信じたくない。


 私がこの場所を変える。

 私が説得すればすべてが変わるはずだ。

 優しくするな。

 冷たくするな。

 必ず裏がある。

 その顔が伝えてくる。


 早く私をここから出せ。

 私は何もしない。

 なぜ警戒する。

 前科もないのになぜ疑う。


 尋問をしてくる。

 なのに症状は言わない。

 なぜ私はこの場所にいるのか理解ができない。

 誰も教えてくれなかった。




 「最近、閉鎖病棟に入院してきた患者さん。かなり疲弊しきってますよね」


 「私が食事を運んできたときにね。すっごい目でこっちを見てくるの。何か理由があるのかなと話しかけたら丁寧に受け答えするんだけど、目は相変わらずそのまま。本当に怖いの」


 「統合失調症の方ってそういう人多いのかな~」


 「直すには栄養を取って運動するのが一番って言ってるのに。理解してるのかな?」


 「まあ、とりあえずしばらくはあの個室で様子見よね。鍵も掛けれるし。カメラで逐一確認しながら直していきましょう」


 「それが最善択ね」

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