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第5章 勇者は穢れなき乙女達との婚姻の儀式ついて語る

 俺の名は、ハリス・アブド・イクバール。


 大国ヒタイトや侵略や北内海の海賊からの沿岸の都市を海賊の略奪から守った数々の輝かしい戦歴から、国王より唯一無二の称号『勇者』授けられ貴族に取り立てられた男だ。


 エレミア王国の民は、『救国の英雄』と俺の事を呼び称えている。


『女たらしのハリス』又は『寝取りのハリス』や『寝取りの勇者』等の陰口を言う者達も居る事は事実だ。


 俺が、女たらしを等の陰口を言われる原因は、分かっている。


 妻達を娶っと方法に原因がある事は分かっている。


 女神の神託により、穢れなき乙女達を勇者妃と娶った事が、原因だと思われる。


 しかし、俺を勇者ハリスを恨むのはお門違いだ。


 王侯貴族さえ創造と愛を司る女神の神託で、娘が俺の花嫁に選ばれたなら、喜んで差し出しだから。


 最愛の(ひと)が、奪われ辛いのは俺も理解が出来るが、逆恨みだ。


 最愛の(ひと)と永遠に引裂いたのは、俺では無く女神なのだから。


 恨むなら女神を恨め。


 愛する(ひと)が心変わりをして、悔しい気持ちは同じ男として理解する事が出来るが、俺や勇者妃の襲撃や暗殺を企てる事はやめて欲しい。


 エレミア王国、最強戦力『勇者ハリス』と親族に危害を加える等は、無謀な自殺行為に他ならないのだから。


 先日も無謀にも、我が小宮殿(ハーレム)侵入を試みは無頼の輩が居たが、小宮殿に侵入する直前に、魔法で首の骨をへし折って始末してやった。


 恋人を俺に奪われたと思い込んだ男が、婚姻の儀式の前に恋人を奪い返す為、仲間と共に我がハーレムに侵入を試みたと思われる。


 花嫁の奪還等、無謀な事を企てなかったら命を落とす事も無かったのに。


 と、言う訳で女神の神託で、選ばれた穢れなき乙女達の婚姻の儀式について書き綴る事にする。


 ※ ※ ※


 一夫多夫婚の文化が根付いているエレミア王国では、生涯に

 2度、3度と結婚式を上げる事は珍しくは、無いのだが、俺は今世では、初めてなので緊張してしまう。


 尚、複数の妻を娶る習慣があるエレミア王国でも一度に5人の妻を娶る事は珍しい様だ。


 普通は、一回の式で1人~3人の花嫁と式を上げるのが一般的な傾向だ。


 結婚式と祝宴に莫大な費用が発生する為に庶民は一度に複数の妻と、結婚式を上げる様だ。


 一夫多夫婚でも結婚式は、人生の一度きりのイベント言う訳だ。


 王侯貴族や裕福な商人達の中には、豪華な結婚式を複数回、上げる者もいる。


 エレミア王国では、娶った妻を分け隔てなく平等に扱う為、結婚式も結婚後の妻達の生活、夜の生活も分け隔てなく平等に扱う為、夫は大変なのだ。


 因みに、俺は最初の婚姻の儀式の後にも複数回、式を上げる事になるが・・・・・


 ※ ※ ※


 小宮殿内の女神神殿で俺と5人の花嫁、王女アイン、貴族令嬢マシカ、聖巫女レイラ、町娘ラビア、村娘ナイラが、女神の祭壇の前にも並んでいる。


 男には婚姻の儀式の為の特別な衣装は無い為、俺は何時ものシェンティと国王陛下より下賜された豪華な襟飾りを纏っただけだが、花嫁達は婚礼の為の衣装を身に纏っている。


 足首までの鞘がドレスの上に絹で織られた純白のカラシリスを羽織ってい。


 何時もは、襟飾りや腕輪等の装飾品を等の装飾品を身に着けている彼女達だが、今日は身に着けていない。


 祭壇の前では神官が俺と5人の花嫁に婚姻の誓いを問う。


「勇者ハリス・アブド・イクバールよ。汝は愛と創造の女神の神前で、アイン、マシカ、レイラ、ラビア、ナイラを妻として娶り、生涯、愛する事を誓うか」


「誓います」


「アイン、マシカ、レイラ、ラビア、ナイラよ。貴女達5名は愛と創造の女神の神前で、勇者ハリス・アブド・イクバールに嫁ぎ、生涯、愛する事を誓うか」


「「「「「誓います」」」」」


 禁断の魅了スキル『偽りの愛』効果で俺の事を無条件で愛している5人の花嫁、アイン、マシカ、レイラ、ラビア、ナイラは、躊躇なく答えていく。


 5人は幸せな笑みを浮べている。


 禁断のスキル『偽りの愛』で心操作された偽りの愛で結ばれた婚姻でも彼女達が幸せの絶頂に居る事は間違いない。


 5人の花嫁の幸せそうな笑顔を見ていると罪悪感に苛まれる・・・・


 女神の神前での婚姻の誓いの後には、5人の花嫁とキスを交わしていく。


 女官達が見守る中での軽めに唇を触れ合わせるだけだが。


 婚礼の儀式での誓いのキスが5人の花嫁との初めての接吻である。


 因みに花嫁達は、初夜迄は清い身体である。


 心は禁断の魅了スキル『偽りの愛』で侵蝕され穢されいるが。


 誓いのキスの後、エレミアには、宝飾店を喜ばす結婚指輪の交換の儀式はない。


 その代わり俺の発案で5人の花嫁に俺自身が、襟飾りを掛けていく。


 勿論、花嫁は等しく平等なので全て同じ作りの襟飾りだ。


 婚礼の儀式は終わり、5人の穢れなき乙女は、俺の妻になったのだ。


 アイン、マシカ、レイラ、ラビア、ナイラは、王女でも貴族令嬢でも聖巫女でも町娘でも村娘でもない。


 婚姻以前の身分は関係なく全員が等しく俺の妻、勇者妃となったのだ。


 婚姻の儀式の後は、祝宴だが小宮殿(ハーレム)の大広間で俺に使える女官達を集めて行われた。


 王族に次ぐ権勢を誇る『勇者』としては慎ましいが、此れから幾度も結婚式を上げる俺には丁度良いのかも知れない。


 領地のオアシスの広場では領民に、ご馳走が振るわれて飲めや歌えのお祭り騒ぎだろう。


 大広間での祝宴でも、ご馳走が並び、控え目ながらも盛り上がりっている。


 エキドチックな音楽が奏でられ腰布一枚の踊子達が、赤銅色の肌を晒して舞い踊る。


 エレミアの踊子が腰布一枚と首輪や腕輪等の装飾品以外、身に纏わ意で踊るには特に深い意味はない。


 エレミアの民は人前で肌晒す事を男女共に恥ずかしがらない。


 俺自身、襟飾りとシェンティ以外は身に纏っていない半裸だ。


 転生前の日本を含めた文明国と価値観が違う為だが、踊子が腰布一枚で踊る姿を某国の人々が見たら豊満な胸は隠せと騒ぎ立てる事だろう。・・・・・


 女三人寄れば姦しいと、言われているが、祝宴の宴で結婚を祝っているのは、俺に使える使用人、女官達しか居ないので姦しい限りだ。


 我がハーレムは男子禁制なので仕方が無いのだが・・・・・・


 男性が、俺以外誰一人ぃない、婚姻の儀式と祝宴は約3時間程で、幕を下ろした。


 女官達は女官頭の指示の下、宴の後始末を始めている。


 婚姻の儀式の準備を全て任した、女官長は婚姻の儀式と祝宴が無事に無事に終わり肩の荷を下ろした事だろう。


 女官頭の下、祝宴の後始末をする女官達だが、名残り惜しそうである。


 街の広場で、領民達が、領主の結婚を祝う為、飲めや歌えやのお祭り騒ぎを続けている事だろう。


 娯楽の少ない、我が領地、オアシスでは冠婚葬祭が、唯一の娯楽と言っても差し支えないので仕方が無いが。


 領民は、結婚式が上げると祝福の為、祝宴を開き花婿、花嫁の親族一同と、両家の友人・知人が花婿・花嫁達を祝福する祝宴を開く。


 結婚式後は、祝宴は盛大に開催されるが、主役の筈の花婿・花嫁達以上に祝福の為に集まった招待客が祝宴を楽しむ事も珍し事では無い。


 俺の婚姻の儀式と祝宴でも例外でない。


 ハーレムでの大広間で開催された祝宴では、主役である俺と5人の勇者妃、アイン、マシカ、レイラ、ラビア、ナイラ以上に、祝宴に参加していた女官達の方が、宴を楽しんでいた事は間違いない。


 普段は真面目に仕えている女官達に取っては、婚姻の儀式の後の宴は、良い息抜きなったようだ。


 祝福の為、お祭り騒ぎが続く中央広場だが、日の暮れる頃には、解散する様に命じてある。


 領主が勇者妃を迎えた事を名目に、お祭り騒ぎをしている領民達は夜通しお祭り騒ぎを続けたいと思うが、明日へ仕事の差しさわりが生じるので領主の権限で強制解散を命じてある。


 ハーレムのとり仕切る女官長が、婚姻の儀式と祝宴の一切を取り仕切ったので大きなトラブルもなく俺と5人の勇者妃の婚姻の儀式は終わりを告げた。


 俺としては多少のトラブル、婚約者や恋人を奪われた男達が、オアシスの中央広場で開かれていた祝宴の席に紛れ込んで、騒ぎを起こす事を予想していたが。


 最愛の(ひと)を奪われた男達をよ、最愛の女を奪った俺の事を許して欲しいとは言わない。


 だが、やむを得ない事由で、女神の神託で選ばれた乙女達を娶った事は、理解して欲しい。


 定められた運命は女神でも覆す術はないのだから。


 又、禁断の魅了スキル『偽りの愛』で心を侵食された女達の心が、二度と元に戻る事は決してない。


 術者の俺が死んだとしても最愛の女が、心が君に戻る事は決してない。


 女神の神託で最愛の(ひと)が、勇者の花嫁に選ばれた時に最愛の女との別れを受け入れるしか術はないのだ。


 婚姻の儀式と祝宴が終わった後は、式の最後の儀式、5人の勇者妃、アイン、マシカ、レイラ、ラビア、ナイラとの初夜に挑む事になる。


「花嫁達との契りを頑張ってね」と、サクラの声が聞こえる。


 女神の分霊体サクラは、有能な補佐役だが、口喧しい小姑の様だ。・・・・・

誤字、脱字だらけの拙い小説ですが、応援宜しくお願いします。

又、誤字・脱字のご指摘とご感想もお待ちしています。

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