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第2章 勇者は異世界転生に関して語る

 俺の名は、ハリス・アブド・イクバール。


 世の人々からは、『寝取りの勇者』『女たらしの勇者』等、心ない風評被害を受けている哀れに男だ。


 百歩譲って俺が女好きだ事は認める。


 多くの美女・美少女を娶り、現在も妻の人数は増え続けている。


 多数の妻を娶れば、沢山の子供達も生まれて来る。


 常時、4~6人の妻が妊娠して毎年の様に家族が増え続けている。


 創造と愛の女神と神々の上位存在「大いなる意思」の意図通りに。


 異世界『ニホン』から砂漠の王国エレミアに転生して、意に沿うぐぬ一夫多妻婚して、引退後の競走馬の生活を送る切っ掛け『異世界転生』に書き綴る事にしょう。


 ※ ※ ※


 異世界『ニホン』名前は、赤星征人(あかぼしいくと)


 21世紀初頭の日本で暮らす、平凡な男だった。


 大学を卒業後は、地元の企業に勤め交際3年目の恋人とも半年後には、結婚を控えたいた。


 順風満帆な人生を送っていた俺だが、思いがけぬ悲劇が見舞われた。


 婚約者との婚前旅行の帰り、乗っていた飛行機が墜落したのだ。


 飛行機墜落事故の為、日本での人生に終わりを迎えた俺は、遠くへ旅立った。


 享年27歳。


 意識が覚醒すとある存在と対面していた。


 無神論者の俺だが金色に、後光に包まれたその存在を女神として認識する事が出来た。


 女神の声が意識に直接語り掛けて来る。


 女神「赤星征人よ貴方は大いなる使命を果たす為に、神々に選ばれましたよ」


 俺「大いなる使命?」


 訳の分からない俺は鸚鵡返しに呟く。


 女神「貴方はわたくし、創造と愛の女神の使者として大いなる使命を果たすのです」


 俺「異世界転生? 大いなる使命?」


 飛行機墜落事故で死亡した俺にフンタジー小説の様な出来事が我が身に降り掛かるとは・・・・・


 女神「異世界へ転生した貴方の使命は、異世界の女達の間に多くの子を為す事です」


 俺「多くの子を為す・・・・・」


 意外な使命に俺は戸惑いを隠せない。


 女神「異世界の女達の間に多くの子を為す事が貴方の使命なのです。多くの子を為しなさい。100人でも200人でも」


 競走馬の種馬ではあるまいし俺1人で、100人も200人も子を為す事は出来るとは思えない。


 古代エジプトのファラオの中には、多くとの妃と側室の間に100人以上の子を為したと聞いたことがある。


 現在でも中近東の王族は、一夫多夫婚で大勢の子供達がいると聞いたことがある。


 21世紀の生きていた、平凡な俺が大勢の妻を娶り子を為すなど考えられない。


 生前は婚約者1人でも、持て余し気味だったのて多数の妻を娶るのは、御免こうむりたい。


 女神「心配は無用ですよ。貴方が使命を果たすべくわたくしが全力で支援するので」


 異世界への転生は、既に決定事項で俺に拒否権は無い。


 転生後を多くの妻を娶り子を為す事も・・・・・


 女神「貴方には膨大な魔力とスキルを授けます。又、貴方の補佐役として、わたくしの分霊体も付けましょう」


 女神の分霊して俺の意識体と融合して一体化するのが感じられた。


 女神「わたくしの分霊体が悪しき存在より、貴方を守護してくれる事でしょう。又、分霊体はわたくしが授けた力の使い方を教え使命を果たす為に、貴方を導いてくれます」


 女神と比べると卑小な存在である俺は勇気を振り絞り女神に尋ねた。


 俺「何故、俺が大いなる使命を果たす使者に選ばれたのですか ? 俺より相応しい人物が幾人も居た筈では?」


 性の乱れた21世紀の日本には、大いなる使命を果たすに相応しい人物が数え切れな程いた筈だ。


 墜落した飛行機に不幸にも乗り合わせた乗客中にも大いなる使命を果たすには相応しい人物が幾人も居た筈だ。


 多くの女を抱き、多くの子を為す使命に相応しい人物が。


 女神「貴方が使者に選ばれ訳はわたくしは知りません。貴方を使者に選んだのは神々の上位存在『大いなる意思』意思の意向なのです。時は満ちました。お行きなさい」


 その言葉を最後に、人間の感覚では形容し難い時空の狭間、神々の座から砂漠の王国エレミアへ転生した。


 商家イクバール家の3男、ハリス・アブド・イクバールとして。


 ※ ※ ※


 俺が転生したイクバール家は大家族だ。


 エレミア王国では、一夫多妻制が認められているので、母親が2人も居た。


 俺は第2夫人の第2子と生まれたが、俺が生まれた後も兄弟姉妹は増え続けた。


 俺が誕生後、父は第3夫人を娶った為に、更に兄弟姉妹は増えた。


 父は交易都市テリアルで交易を生業とする裕福な商人だった。


 其の為、15人もの大家族を養う事が出来たのだ。


 エレミア王国では、複数妻を娶る場合、平等に扱う事が求められる。


 妻達との夜の生活も分け隔てなく送る事を要求される。


 勿論、妻達が生んだ子供達にも分け隔てなく愛情を注ぐ事になる。


 一夫多夫婚は、経済的にも精神的にも体力にも余裕がある男にしか結婚生活は送る事が出来ない。


 父は3人の妻達の良き夫であり、11人の子供達の良き父親であった。


 父の背を見て育った、俺だが一夫多夫婚の願望は特になかった。


 俺を含めた11人の子供全てに分け隔てなく愛情を育つ姿は、父親としては尊敬する事が出来たが、多数の妻を娶る一夫多夫婚は精神的にも体力的にも経済的にも辛そうだと。


 異世界ニホンからの転生者である俺に多くの妻を娶る一夫多夫婚の願望は、無かった。


 サクラと名付けた女神の分霊体は「使徒ハリス。貴方は使命を忘れる事は許されません」とか「定められた運命から逃れる術はないのですよ」と時折、頭の中で金切り声を上げていたが・・・・・・


 一夫一婦制の世界から砂漠の王国エレミアに転生した俺には、一夫多夫婚の願望は無かったが、運命の歯車は動き始めた。


 12歳の頃より魔法の才に覚醒した俺は、16歳の年に王国軍へ入隊した。


 火魔法、水魔法、土魔法、風魔法、雷魔法、聖魔法、治療魔法が使えた俺は、魔法兵団に配属された。


 大国ヒタイトとの戦争で頭角を現した俺は膨大な魔力と多様な魔法の技でヒッタイト軍のチャリオット部隊を殲滅させた。


 俺が幾度も敵軍のチャリオット部隊を殲滅させた為、15年続いていたヒタイトとの戦争は終止符が打たれた。


 エレミア王国を大国ヒタイトの侵略から守った英雄として貴族に取り立てられた、俺は勇者の称号を授けられた。


 勇者の称号は、授けられたのは200年の歴史を誇るエレミア王国でも初めての事であり、勇者の権限は王族に次ぐモノとされた。


 大国ヒタイトとの戦争の勝利に貢献したいえど平民出身の兵士には、破格の待遇であった。


 俺は、オアシスの街へ封じられ妻を娶る事になる。


 一夫多夫婚は、望まないが結婚も貴族としての義務であると割り切って。


 俺が娶る嫁達は、創造と愛の女神の神託で身分を問わず選出される。


 王侯貴族でも権力を笠に婚姻相手を決める事は出来ない。


 女神の信託の結果、俺の結婚相手に5人の乙女達が、選ばれた。


 エレミア王国の第3王女アイン。


 創造と愛の女神の中央神殿の聖巫女レイラ。


 交易都市エクスの貴族令嬢マシカ。


 オアシス都市エイシスの町娘ラビア。


 辺境の村コリヌの村娘ナイラが、女神の神託により俺に嫁ぐ事が、決まった。


 貴族の義務を果たせたと一安心している俺に忌々しい、桜の声が頭の響き渡る。


「5人の乙女達を娶るのは大いなる使命の第一歩にすぎないわ」


 サクラの言葉通り5人の妻以外にも多くの乙女達を娶り、純潔を散らす事になる俺であった。


 繰返い書き綴るが、俺は一夫多夫婚を望んではいない。


 柵に雁字搦めにされ逆らえぬ運命に流された結果、なし崩しに妻が増えだけの事。


 勇者しての権力や権限で、エレミア各地から美女・美少女達を穢れを知らぬ乙女達を集めた訳ではない。


 女神の神託で俺の花嫁に選ばれる乙女達が、偶々美女・美少女選ばれたと。


 何故、美女・美少女達が、信託で俺の花嫁に選ばれは分からない。


 神々の意図と真意は俺には図りかねる。


 サクラに、女神の分霊体に問い糾しても黙して何も語らず。


 繰返して幾度でも書き綴るが、勇者レオンは一夫多妻婚を望望まなかった。


 多くの妻を娶り妻が増え続けている現状では俺の心からの叫びも信じては貰えないだろう・・・・・

誤字、脱字だらけの拙い小説ですが、応援宜しくお願いします。

又、誤字・脱字のご指摘とご感想もお待ちしています。

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