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第3話 戦女神、街へ

冒険者って、冒険より準備しとる時間の方が長いってウチのじっちゃんが言っとったんじゃあ~


 盗賊を一掃し、戦利品を得た事でクレジットの問題を解決したあたし達。


 次の日の朝まで野営した後、お宝をギュウギュウ詰めにしてパンパンになった馬車の荷台を、だんぢりみてーにそうりゃあぬうりゃあと曳いて、意気揚々と街道を突き進む。


 その道すがら、オイラー(アホ)に任せた事情聴取の報告を聞いた。


 どうやら全員が、白わんこが言ってた城塞港湾都市イロクーとやらから来たらしい。


 ケド、ミオウさんの一団と天高くケツ突き出してたおなごらは関係無いそうだ。


 ただ、どっちも


「街中が妙に物々しい雰囲気だったので慌てて出て来た」


と言ってた。


 地元の弱小スポーツ団体が優勝でもしたのかな?


 これについては、耳の長いおなご曰く、自分と同じ耳長族(街エルフという種族らしい)の、それも同い年のおなごらが次々失踪する事件が相次いでたから、との事。


 んで、このおなごもいよいよ怖くなって逃亡を企てた所、こわーいおぢさん達に途中まで追跡者(ネメシス)されて、街道をそれて森に迷いこんだんだって。


 その後は、あたし達が知ってる通り。

 中々、運の良いおなごらだ。


 よくもまぁそんな連中に目つけられて無事で居られたもんだね。


 その代償として盗賊達にケツを見られたぐらいじゃ、おつりがくるだろーね。


 でも、隣街まで逃げる程度の、そんな逃げ方で大丈夫か?

 ちょっと心配になるね。


 オイラー(アホ)もその事が気になったんで、天高くケツ突き出してたおなごらに聞いてみたところ、イロクーとこの先の都市はそれぞれ別々の国だから大丈夫で、問題ないって言ってたそうだ。


 ん-、ホントにそれで良いの?

 まぁ、知らんけど。


 ちなみに、逃げて来た所が


 「ギルデン王国」


 で、この先にあるのが


 「ルリガミンメイ王国」


 という名前らしい。


 確かに、別の国なら、堂々と市中でおなごをかどわかす様な真似は出来んわな。


 まぁ気にはなるケド、所詮は他人事。

 あたし達のミッションには関係ないことだ。


 ・・・・それよか重要なのは、捕縛した盗賊(尿臭い荷物)を司法組織に納品すれば、報奨金が出るという事だね!


 一人頭2500G・Pらしい。

 銀貨25枚やな。


 あたし達はただ、善良な一市民のごくごく常識的な判断で賊を確保しただけだ。

 そんなもんがクレジットになるって言うんだから、これは思わぬ収穫だね。


 わざわざパレットに積みつけた甲斐があったってもんだよ。


 賊の扱いの基本ルールはデッドオアアライブ。

 でも生きてたら倍になってお得。


 労働力として価値があるからなんだと。

 これは懲役の代わりにもなってるよーだ。


 どーしようもないアホ共とは言え、無益な殺生は気が進まないし、何よりひと様の役に立つんだから、生かした方がいいわな。


 倍額の5000G・P貰える事だし、何より後始末が邪魔くさい。

 それにこんなやっこ達を廃棄したら、折角の惑星が汚れるもんね。


 環境保全は大事だよ。


 更にミオウさん曰く、このアホ共には賞金首も混じってるから、別にボーナスが付くだろうとの事。


 納品した後の査定が楽しみだ。

 自然、足取りも軽くなるってもんよ。


 とまぁ、そんな風に色々考えながら街道を歩いてる訳だケド・・・・


 時折スレチする集団が例外なく、あたし達の姿をみて「ぎょっ」としよる。

 ナンデ?


 ただ荷台曳いてるだけじゃん。

 特に珍しくもなかろーに。


 あっ、パレットに積んである荷物(盗賊)の数が多いからだな!

 あたしとした事が、失念しておったわw


 アホ共を積みつけたパレットは20枚にも及んだ。

 240人も居たとは、ローテク文明といえども、もうちょっと何とかならなかったんだろーか?


 この荷物(盗賊)は脆くてアンコ(パレットを上に重ねる事だよ)出来なかったから平積みで格納したんだケド、案の定荷台に入りきらなかったんで、やむなくキャスターを憑けたパレットを各々五台づつ数珠繋ぎにして牽引する事にしたんだ。


 結果、電車ごっこもかくやと言う様な、異様な有様だから、そりゃ驚くだろーね。


 これは、街道が思ったよりきっちり舗装されてて、荷台もガタガタ言わずに曳きやすかったから出来た事だ。


 森ン中は揺れまくって中身が飛び出そうになったりでめんどかったからね。


 とーぜん、賊パレットも揺れて、荷物(盗賊)が喚き声をあげてウザかった。


 ケド、今は割と静かで快適だ。


 まぁここまでガッチリとラップで、変な顔になるまでギチギチに固定されてりゃ嫌でも観念するか。


 お前らがクレジットになるんだよw


 そーやって脇の自然しかない景観を楽しみながら進み、森が切れるトコに辿り着いた時、遠目に結構な高さの城壁が見えた。


 あれがあの目標のシティだね。


 すぐ後ろを歩いてたオイラー(アホ)がそれを見て、浮かれながら


「姉ちゃん! アレが目標なんか!? ヒュー! でけぇ! これぞファンタジー! ですよ、ファンタジー!」


とか通信してきよってウザいw


 チッ、うっせーなw 分かったから浮かれんなw


 かくいうあたしも、ようやっと目標の都市を目視してちょっとワクワクして来たから、あんまし人の事は言えんのやケドね。


 ・・・・しかし、そんなあたし達とは対照に、あたしの引く荷車の御者台で座ってる「嚙み付きピラニア」の面々は虚ろな目をして放心してる。


 お通夜の真っ最中なんか?

 っていう位に悲痛な面持ちだ。


 あと、時々ケツをさすってる。


 馬車はサスペンションなんか憑いとらんから、乗ってるとやっぱ揺れがキツいんだろうか?


 このやっこ達はミッションのついでに助けただけとはいえ、ここまでヒドく落ち込んでるのはちょっと気になる。


 助けなかった方が良かったんかな?


 あたしは何かおかしな点が無かったか、思い返してみる事にした。



 ・・・・一切の自重なく宇宙電探とドローンを駆使して索敵した結果、あの周辺には、ケヒ賊達以外にも5つの集団がたむろってた。


 内訳としては、


 ケヒ賊が使ってたよーな洞窟を利用したのが1つ。

 廃棄された炭焼き小屋みたいなのを改造したのが2つ。

 頑張って作ったのか、砦みてーに頑丈そうなのが1つ。

 そんで岩山をくりぬいて、丸々要塞みてーになってたのが1つだ。


 「嚙み付きピラニア」の面々は、最後に攻略した要塞みてーなトコに捕まってた。


 ただ、ここに居た賊が妙な連中で、何故かあたしやパストラには見向きもせんと、オイラー(アホ)にだけ向かって来よったのがやけに印象に残ってる。


 コイツらは全員ガチムチの、しかもかなりいい動きをしたやっこ達で、有体に言って賊共の中では一番強かったね。


 兵隊崩れか何かなんだろーか?


 なんか滅茶血走った目で、顔を赤らめて、鼻息も荒かった。

 アレ、何だったんだろ?


 そんなやっこ達に群がられたオイラー(アホ)は、最初こそギターを振り回して善戦してたものの、割とすぐに鬼気迫る勢いと暑苦しい筋肉の津波が如き物量に押し負けてもみくちゃにされてて笑ったw


「そんな装備で大丈夫か?」


って思って見てたケド、やっぱり今回もダメだったみたいだ。


 あっ、装備はあたしが用意したんやったわw

 フヒヒ、サーセンwww


 そんでムキ賊達は、より一層鼻息荒く、恍惚とした表情をしながら


「おうコラ免許もってんのかぁん!?」

「ヨツンヴァインになるんだよ、あくしろよこの野郎」

「ああ^^~、たまらねぇぜ、はよう泥まみれになろうぜ」

「あぁん? スポーツ的にはハードワーク!? あぁん!? 最近だらしねぇな!」

「闘らないか? 俺は冒険者だって構わず倒しちまう様な盗賊なんだぜ?」


だとか言いながら、オイラー(アホ)とがっぷり四つでくんずほぐれつしとった。


 オイラー(あのアホ)だって一応地球人類の端くれ。

 その身体能力は、このむくつけきやっこ達の25倍相当はあるハズだ。


 にもかかわらず、後塵を拝したのはやはり戦闘経験と気合の差だね。


 ちなみにあたしはたったの92倍しかない。まだまだ未熟者だからね。


 あと、何気にトップと同じ数字な計測に悪意を感じる。

 コレ、ワザとじゃないよね? 嘘だと言ってよ生体ナノマシンw


 力に劣る相手だからって、


 「慢心してはダメ、全力で参りましょう!」


っていう気概でやらんと、こうなるっていういい例だわな。


 イクサではメンタルが大事だからね。


 それに、連中の気迫は本物だった。

 一体何がこのやっこ達をそうさせるのかは知らないケド、オイラー(アホ)がそれに飲まれるのは当然だ。


 まぁ、フツーのあんちゃんだからね。さもありなん。


 必死こいて抵抗してたオイラー(アホ)だったケド、いつの間にかパンイチに剥かれた後、ミノムシみてーにふん縛られて、やっこ達の住処へお持ち帰りされそうになっとった。


 おいおい、何で敗北してんだよwwww


 そんで


「うわあ~! 汚っさんは嫌だぁ~! 姉ちゃん助けてぇ!」


って泣き叫んでた。


 まぁイケるでしょと様子見してたあたしも、流石にこれはマズいと思ったよ。


 ケド、助ける必要は無かったよ。

 この声を聞いたパストラがブチ切れて、連中を一瞬でやっつけちゃったからね。


 最初は、ワチャワチャやっとるオイラー(アホ)とムキ賊をみて、


「(´・ω・`)アソンデルノ?」


みたいな顔しとったんだケド。


 オイラー(アホ)が見苦しく泣き叫び始めた途端、初めて「もこやん」に来た時みてーに、


「スン・・・・」


と無表情になったかと思いきや、一陣の疾風となって、森の妖精達の間を一瞬で駆け抜けた。


「アッーーーーー!!!」


と汚い断末魔をあげ、衣服がズタズタになりながら吹き飛ばされていく森の妖精達。


 いや、汚ぇ花火だったよほんと!


 そしてオイラー(アホ)を見事救い出し、お姫様抱っこして戻ってきたパストラは有体にいってものスゲーイケメンだった。


 やっべwwww 惚れてまうやろwwww


 オイラー(アホ)もなんか


「トゥンク・・・・♡」


な顔んなってるしw アホがwwww


 ややあって、地べたに


「ドシャッ! ガシャッ! ダン!」


と落ちて来た汚い花火達は、とうとう全員フル〇ンになってて、恥ずかしそうに胸元を隠し、顔を赤らめてた。


 いや、他に隠すトコあるだろーが。


 後、派手にぶっ飛んだ割にはあんましダメージ受けとらんかった。


 パストラが加減してくれたんだろうか?

 いや、単に触りたくなかっただけやなw


 そんな連中にムカついたあたしは、神姫無常痛断陣で追い打ちしてやった。


 そんで、いろんな所をふるわせて悶絶してる森の妖精達を放っておいて、岩山の拠点を探索したんだケド、あまりの御立派さに呆けちゃったね。


 岩山を丸々くりぬいて、快適なビルヂングみたくなってたよ。

 中もきっちり区分けされてるし、荷物も整理されてた。


 ・・・・あたしのキャビンよかキレーだったわw


 いやほんと、何でこいつ等盗賊やってんだろ?

 

 大工やれよwwww


 この技術力とヤリ遂げられるだけのガッツがあんなら、何だって出来るだろうにwwww


 森の妖精達は表でウネウネプラプラしてるので全部だったみたいで、もう残党は見当たらなかったから、話に聞いてた「嚙み付きピラニア」の面々を探索したんだ。


 しばらく中を探索すると、牢屋みてーな所があって、そこにつかまってた連中を見つけたんだケド、なんか全員、ケツを抱えながら壁にむかってブツブツ話しかけてたんだよ。


 めっちゃ怖かった。


 何があったかはともかく、放っとく訳にもいかんから話しかけたら、連中、あたしとパストラをみるなり、


「おっぱい様じゃあ~!」

「おれはニュートラルだあ!」

「女神さまぁ、魔王が、魔王がくるよぉ~!」


とか、訳の分からん事いって跳びかかってきよった。


 あまりにもキモかったんで、慌ててパストラと二人分の気当たりをフルパワーでぶつけたら


「「「あひょっ・・・・♡」」」


と気絶し、全員汗と涙と鼻水と尿の海に沈みよった。


 まぁそれで大人しくなったんで、襟首掴んで連れてったんだ。


 あの牢屋、なんか妙に栗の花みてーな匂いがキツくて、臭かったからね。

 さっさと表に出たかったし。


 そんで、ついでに拾ったゴザを使って、森の妖精達をミノムシに変態を変態させた後、一旦広場まで戻ってパレットに積みつけてから野営した。


 もう夜だったからね。



 んで、今に至る訳だケド・・・・

「嚙み付きピラニア」の面々は、そん時からずっとこの調子だ。


 おかしな点があるとするなら、あたし達が気当たりをぶつけた位だし、それも一瞬で意識を刈り取ってるから記憶には残ってない・・・・


 ハズ。多分。


 うーん。

 特に不審な点は見当たらないなぁ。


 余程酷い拷問でも受けてたんだろうか?


 ンー、ま、いっか。


 生きてるからヨシ!

 街でゆっくり休めばいいんじゃね?


 丁度、東門に到着したしね。

 朝イチだったからまだ人が居ない。


 これならスムーズに街へ入れそうだね。


 はー、ヤレヤレ。

 ようやっと到着したよ。


 さて、この荷物(盗賊)をさっさと納品するとしますかね。


 そう思って東門に近づくにつれ、何か衛兵達が妙にザワザワし始めよる。

 遂には詰所っぽい所から


「何処にその人数が入ってたの?」


っていう位ワラワラ応援が湧いて出て来きよった。


 んん?

 賊か何かが後ろから襲撃しとるのかな?


 そう思ったあたしは振り返ってみるものの、オイラー(アホ)とパストラが引く荷車位しか見当たらない。


 あたしが首を捻っていると、つの付きの兜を被って、周りの兵士よかちょっぴり立派な鎧をまとったオサーンがおっかなびっくり立ちはだかってきよった。


 古来よりつの付きの兜は隊長の証とされてるケド、この惑星でも同じなんかな?


「と、止まれーい! この先は我らがルリガミンメイ王国の首都、ジューンである! 怪しげな輩共など、このバンモンが居る限り一歩たりとも踏み入らせはせぬぞ!」


 つの付き兵士・・・・バンモンさん?・・・・が、分かりやすくビビり散らかしながらあたし達を押し留めた。


 中々職務に忠実だね。感心感心。


 でもなんか妙だね?


 怪しいやっこなんて、何処にいるのさ?

 キョロキョロ見回しても、見当たらない。


『・・・・怪しい? 誰が? 只の一般人だケド?』( ^ω^)?


「うぬらの様な一般人が居てたまるかぁ~!! どこに馬車を大八車みたく引っ張れるおなごが居るというのだ!? むう! しかもその馬車の幌にある紋様はッ! ミオウ商会のロゴタイプではないか! むむう! それどころか、後ろの奇怪な荷車にて大勢の男が括りつけられておる! さてはうぬら、ミオウ殿が言っておった賊であるなッ!?」


『・・・・えっ? いや、アレが盗賊(荷物)だよ? あたし達はただの通りすがりで、ごくフツーの冒険者ですが何か?』(。´・ω・)?ナニイッテンダコイツ


 あたしのこの発言に、周りでザワザワしとった兵士達が一斉に


「いや、それは無い」

「普通とは一体・・・・うごご!」


っていう表情をしよった。


 解せぬ・・・・・。


「ええい、黙れ黙れ! 賊は皆そう言うのだ! おのれおのれ! ここであったが百年目、このバンモンが成敗してくれるわ! 神妙に致せ! きえーい!」ブォン


 フフ、話を聞いてくれませんw

 いきなり襲い掛かってくるバンモンさん。


 ただ、周りに居る他の兵士はというと、


「いや、確かに怪しいっちゃ怪しいけど賊でも無いんじゃね?」


っていう感じでオロオロしてたから、これはバンモンさんの先走りっぽいね。


 こういう対応が当たり前、という訳でもなさそう。


 しょーがない、バンモンさんには大人しくしてもらって、他の人と話をしよう。


 あたしはダラダラモッサリ襲い掛かってくるバンモンさんの、その隙だらけの眉間に指を「ドズン♪」と突き立ててやった。


「ぽひっ」ドッサリ


と変な声をあげて、膝から崩れ落ちるバンモンさん。


 これで大人しくなった。ヨシ!


 これぞまさに指差し確認だね、フフフ・・・・。


 ちなみにこれは神姫闘勁っていう技法。

 他の言い方をすれば、浸透勁ってヤツね。


 技の威力を、内部まで伝えるっていうやり方だね。

 ビリヤードの玉つきと同じだよ。


 宇宙女神戦技、その元になってるノーザンライトフォームの性質上、どーしても内部まで威力を届かせる必要があるからね。


 かいーくしたり出来るのも、全部この技のお陰。

 宇宙女神戦技の基本中の基本だよ。


 今のは、指先にエネルギーを集中させて、突っついた時にちょびっと脳をシェイクさせて脳震盪を起こしただけ。


 10分もすれば目ぇ覚ますよ。


 平気平気! ・・・・多分。


 っていうか、あたしが本気で突いたら、この惑星の住民だと誇張抜きで、それこそ木っ端微塵になる。


 パァンwって。

 グロイからやらんケド。


 突きの威力が、内部の隅々まで行き渡るからね。これがパストラなら、ただ腕が反対側に突き抜けるだけだから、まだ致命傷で済むだろう。


 それにしても、このどったんばったん大騒ぎな状況にもかかわらず、「嚙み付きピラニア」の面々は、相変わらず虚空を見つめるのみ。


 一体連中の身に何があったというんだろうか・・・・?

 まぁ、何でもいいですけれど?(ハナホジー


 果たして、バンモンさんを討伐(?)すると、周りでザワザワやっとった兵士達が落着きを取り戻して彼を奥の詰所まで搬送すると共に、バンモンさんよりは地味な鎧を着て、つの付いてない兜を被ったおにーちゃんがこっちにきてペコリと礼をした。


 ・・・・兵士の対応が妙に手馴れてんな。

 彼ら的には何時もの事なんだろーか?


「いや、大変失礼した。私は副隊長のホロクフ。いきなり隊長が襲い掛かって申し訳ない。無力化感謝するよ。」

『・・・・えっ? まぁ、ちょっと吃驚したケド。大丈夫、問題ないよ』


 実際吃驚したのは確かだ。

 いきなり斬りかかって来よるなんてフツーは思わんよね。


 どうやらバンモンさんが隊長であってたようだ。

 やっぱつの付きなのね。


 っていうか、こんな隊長で大丈夫か?

 ・・・・やっぱり駄目なんだろーね。


「君らはミオウ氏を救出した冒険者で、えーっと、メインとオイラー、パストラだったかね? ミオウ氏本人から事情は聞いてるよ。でも、隊長も横でその話聞いてたハズなんだけどねぇ? 何で君らを賊だと思ったんだろう?」( ^ω^)?


『・・・・ンー、さぁ? 見るからに人の話を聞かなさそうなヒトっぽいもんね』


 時々居よるよね、全く人の話を聞かない、報連相の出来ないヒトが。


 この副隊長・ホロクフさんも中々に苦労しとるようだ。

 お疲れ様です。


「いやほんとそうなんだよ。困ったもんだよ。・・・・君らみたいな背格好の冒険者、それも馬車を荷車みたいに引っ張る豪快なおなごらが来るだろうから、商会の方まで来る様に頼んで欲しいって言われてたんだ。お礼がしたいってさ。だから通っていいよ。もう通行料と入街税も貰ってるしね。あっ、賊は預かるよ。査定に時間がかかるから、明後日にこの割符を持ってここに来てね。報奨金はその時に渡す」ハイ


『・・・・有難うございます。ところで、ミオウさんのお店って何処ですか?』


「あー、それならこのまま真っ直ぐいったら、お城の手前位にでっかい噴水があってね、その周りに、馬車についてるのと同じロゴが書いてある看板のお店があるよ。目立つからすぐわかるだろうね。」


 ホロクフさんが話の分かるにーちゃんで助かったよ。


 っていうか、バンモンさんが駄目過ぎるだけか。

 この人はかなりの苦労人のようだ。


 労う代わりに、荷下ろしと納品を手伝ったよ。

 ラップはバイオニック素材だから放っといても大丈夫とはいえ、この世界には無い物だし、回収しときたかった。


 そんで城門脇のスペースは、検品するのにズラッと並べられたミノムシ達のせいでツキジめいたアトモスフィアを醸し出してたよwwww


 今にもセリが始まりそーだwwww


 そんで検品の時、ケヒ賊を見た衛兵さんが


「おっ! このやっこは、「萌豚のエラオマー」じゃないか!」


って言ってた。


 アイツ、賞金首だったんか。やったぜ。


 その他にも、出るわ出るわ・・・・

 この辺の治安、一体どうなってんのよ?


 んで、最後に森の妖精達のミノムシパレットを見た衛兵さんが、


「おおっ!コヤツらは「ヤマカオ妖夢団」じゃないか! 大捕り物だな!」


って言った時、「嚙み付きピラニア」の面々が「ビクッ」と肩を震わせよったのが見えた。


 その様子を見てた兵士の皆さんが、


 オオウ(´・ω・`)ソッカー(´・ω・`)チカタナイネ(´・ω・`)


 っていう感じの、なんだか憐れむ様な目で「嚙み付きピラニア」の面々を見てた。


 なんでかサッパリ分からんかったんで、ホロクフさんに聞いてみると、


「ヤツらは男の冒険者だけを狙う屈強な兵隊崩れの集団さ。そして物理的にも精神的にも漢としての尊厳を根掘り葉掘り菊掘り奪い去る、凶悪な連中なんだよ。これまで何度も討伐に失敗していたのさ」


と教えてくれた。


 なるほど、それで「嚙み付きピラニア」の面々は・・・・。


負けたのが悔しかったから落ち込んどったんやな!


 ん-、男の子だね。

 まぁまぁ、次があるさ。


 修行あるのみだよ。精進すれ。


 そんなこんなで一通りのお手伝いを終えてホロクフさんにお礼を言った後、バレットを回収し、少し身軽になった荷台を曳いてミオウさんのお店に向かった。


(聡明なる読者諸兄は既にお気づきであろうが、メインは腐敗と掛け算を司る者達の事を殆ど理解していないピュアガールである。春香に対しては、ああいう感じに言うとうまく誤魔化せると学生時代の友人に言われたからやってるだけに過ぎない。メインには、是非とも真実など知らずにそのままの君でいて欲しいものである)



 ホロクフさんの言う通り、ミオウさんのお店はすぐ見つかった。


 お城の前に、イタリアにあるトレビの泉みてーなシャレオツな噴水があって、その近くにこれまたでかいワラマンションがおっ建ってたよ。


 ミッションでなきゃもうちょっと異星観光と洒落込みたいトコだ。

 アイサツもそこそこに、持ってきた戦利品を預けた。


 馬車も返したよ。


 更についでに「嚙み付きピラニア」の面々も返却した。


 その時に、査定が終わるまで茶でもDOーDAI?

 って誘われたんで、ご馳走してもらうついでに情報収集を行った。


 その結果


1 ダンジョンは3つあるが、過去に全て踏破済み

2 魔物も殆どいないし、値打ちのあるものは全て持ち出されている

3 冒険者の活動は賊の討伐や隊商護衛等の治安維持が中心


という事が分かった。


 ダンジョンがあんのに誰も潜らないんだ・・・・。


 踏破される前は、魔物が無制限に湧いて出て来て、何故かお宝も持ってたらしいけど、今はもう、ただの迷路アトラクションらしい。


 ならちかたないね。


 でも活発に活動する魔素共振晶(マナクォーツ)の反応は確かにこのジューンから検知されてる。


 ハテ、どういう事だろう?


 3つのダンジョンに、まだ誰にも知られてないひみつでもあるのかもしれない。


 じゃあ、あたしが冒険者として活動するにはどうすればいい?

 

 って聞いてみると


1 冒険者登録は街外れにある「訓練場」で一括してやってもらえる

2 ギルドとかそういうのは無い。管理運営はルリガミンメイ王国がしている

3 共通のネットワークは無いので、国ごとで登録する必要がある


 との事だった。


 滅茶苦茶ユルいな。

 まんまライダーやん。


 こういう「世の中に必要とされてて滅茶キツい仕事」のなり手が少ないのは、何処でも同じみたいだね。


 そうこう話してる内に、査定が終わった。


 約300万G・P(金貨300枚)だった。


 やったぜ。情けは人の為ならずってね。

 人助けは率先垂範するもんだ。


 後、パレット売って(*´Д`*)?


 って言われたから、ヒナネキに聞いてみたら


「「大した道具でもないし、テクノロジーレベルに影響はないから、あげちゃってもいいわよ。ハンドリフトと手動フォークもオマケにつけたらどう?」」


との事だった。


 確かに、一応用意はしてあるケド、あたし達には必要ないものだ。


 今の地球人類なら、パレットに荷物満載しても


「おっ、ちょっと重てぇな、まぁ行けるケド」


って感じる位でフツーに持ち運びできちゃう。


 使われなくなって久しい道具だね。


 一応、非力な作業用BOTはこれを使って作業しよるケド、それはめっちゃ狭いシップで荷扱いしなきゃならん状況の時だけだ。


 摂津はデカいから、その必要はないわ。


 よって、押しつ・・・・んんっ、オマケってことであげたら、ミオウさんは大喜びでハンドリフトを乗りまわしてた。


 いやいや、それに乗って遊んじゃ駄目だかんね?w


 滅茶テンション上がったミオウさんは、更に追加で150万G・Pくれた。


 別にいいのに。

 まぁ、これで当分の間クレジットに悩まされる事はあるまい。


 あと、気分が高揚しすぎたミオウさんは、尚も落ち込んでお茶をすすっとった「嚙み付きピラニア」の面々をも巻き込み、ハンドリフトで爆走し始めた。


 そんで最初は嫌そうにモタモタしよったケド、ミオウさん余りの勢いに、流石の「嚙み付きピラニア」の面々も飲み込まれ、とうとう半ばやけくそ気味に手動フォークをドリフトさしとった。


 ほう、中々のキレとワザマエ、いやそうじゃないw


 おいおい、あぶねーなw

 それ普段は絶対すんなよw


 かるーく荷物動かせるから何か柔そーに見えるケド、それ自体が数十キロの鉄の塊なんだよ?


 テキトーに扱って、フォークのデモンズ・メイルにぶち抜かれても知らんぞw


 まぁ、元気になって良かったね。


 あたし達は尚もはしゃぎ倒すミオウさんにお礼を言って、訓練場に行く事にした。



 訓練場は、北門付近の城壁沿いにあった。


 結構な広さで、木人やら鎧を着せた案山子やらが置いてある。


 おお、それっぽいね。ファンタジーだ。


 でも、あんまり人の気配が無いね?

 まぁ、空いてるのはいい事だ。


 あたし達が管理の建屋っぽいのに入ると、何か大昔のクラシック・ムービーとかで見るような銀行とかお役所みたいなカウンターが並んでるのが目に入って来た。


 でも、やっぱり人が居ない。


 しかも、窓口は5つあるのに、係員のおねーちゃんが居るのは真ん中の一つだけ。


 極めつけに、受付のおねーちゃんを良く見たら、なんと座ったまま寝よったw


 器用なもんだね・・・・

 ってオイオイ、そんな勤務態度で大丈夫か?


 周りを良く見てみたら、あちこち埃が積もってるし、蜘蛛の巣まで張ってある。


 あたしのキャビンでもまだここまでヒドくない。


 はっきし言って、汚ぇな・・・・。


 そんな閑古鳥が鳴いてるといっても過言じゃない状況に首を捻りつつも、あたし達は唯一やってる(かどうかも怪しいケド)窓口についた。


『・・・・あのー、冒険者登録したいんだケド』


「・・・・ふわぁ、スゴくあったかいんだからぁ。少し塗るだけなのに~・・・・」


「( ^ω^)・・・・?」キョトン


「うは! 姉ちゃん、このキトゥン、座ったまま寝よるな! スゲェ! さすがファンタジー! さすファン! 最終幻想!」


『・・・・いや、ファンタジー関係ないでしょ。トントン、御留守ですか?』


 近くで観察してみても、やっぱり寝とった。

 デスクをトントンしてみても全く起きる気配はナイ。


 ひょっとして、座った時からずっと寝よるんやろか?


 更に見ると、この受付のおねーちゃんは、森で助けた天高くケツ突き出すおなごらにも居た、猫耳と尻尾をもったキトゥンだった。


 これは確か、ファンタジー的には「猫人」とか「フェルプール」とか呼ばれてる種族だったかな?


 白わんこ同様、獣っぽいのは耳と尻尾だけだ。


 助けたキトゥンは黒ぬこだったケド、こっちは三毛ぬこやな。

 毛並みのルールはぬこ側なんだね。


 まぁ、割とどうでも良い情報だ。


 この三毛ぬこは、何か感覚が真逆になる怪しげなクリームを塗りたくった劣等生少年みたいな寝言を言いながら、鼻をピスピスさして一向に起きる気配が無い。


 兎に角、このままだと話が進まなねーな・・・・

 しょーがない、起こしてやるかな。


 あたしは、この幸せそーに居眠りしてる三毛ぬこの額を、そっと指で突いた。


『・・・・さっさと起きれ・・・・神姫烈痒衡』ツン!


「ふあ!? ・・・・んん? 何が・・・・ あっ! もしかして貴女がたはっ!? (ピブー はわ!? か、痒いぃいいいいいいいい!!!! 全身痒いぃいいいいいいいい!!!! 何? ナニコレ? ナンデェ!? ヒイイー!」ドッタンバッタン


「( ´艸`)」ウププ


「うわ! 姉ちゃんひでぇ! やりすぎですよ、やりすぎ!」ドンビキ


 痒みっていうのは、痛覚の一番弱い反応だ。

 全身に広がった位なにさ!w


 それにちょっと突っついた位だから、悶絶するのはせいぜい30秒位だよ。

 全然大丈夫で、問題ないね。ヨシ!


 目論見通り、居眠りキトゥンはたっぷり30秒程どったんばったん大騒ぎした後、肩で息をしながらも席に着きなおした。


 勤労意欲までは失ってなくて安心したよ。


「ゼェゼェ・・・・や、やっと収まった・・・・何だったの? ・・・・た、大変申し訳ございませんでした・・・・まさか冒険者志望の方がいらっしゃるとは思いもしませんでしたので!」


『・・・ん? ああ、ゴメンね、起こしちゃって。悪り悪りwwww』


「(*´Д`*)」メンゴメンゴ


「全然謝る気ねぇな姉ちゃん!? 悪ノリですよ、悪ノリ!」


 とりあえず誠心誠意謝罪した事だし、この惨状について聞いてみるとするか。


『・・・・随分と閉鎖寸前なアトモスフィアだケド、何時もこーなん?』


「うは! 姉ちゃん、隕石(メテオ)ストレート過ぎるやろ! もうちょっとデンプンペーパーに包めんかったんか!?」(;゜Д゜)


「や、構いません、事実ですので・・・・もうわたしがここに配属・・・・放り込まれた時からずっとこの有様でして・・・・」ショボリンヌ


「おほう! 三毛のキトゥンもぶっちゃけすぎやろ!? まぁそうなんやろーけど!?」


『・・・・チッ、うるせーな。(ドスッ カユイイイイ 何で? 一応冒険者は居るやん?』


 横でウザかったオイラー(アホ)は割と本気目で突いてやった。

 

 これで小一時間位は大人しくしよるだろう。

 転げまわるオイラー(アホ)


 それにしても・・・・チッ、どのみち*ドスン**ドスン*うるせーな!


 まぁ、ヌルいツッコミで話の腰を折らんだけましやなw


 オイラー(マッドストンパー)をパストラに任せ、三毛キトゥンに続きを促す。


「ひぇぇ・・・・は、はい。ここジューンは一応交易の中継地点で、ごくフツーの護衛とかのお仕事はありますんで。窓口が無いことには何も始まりませんからね」


『・・・・無くならんのは分かったケド、この寂れ具合は一体どういう事なん?』


「これは引退した先輩から聞いた話なのですが、ジューンの周辺には3つダンジョンがあって、そこを冒険する方で賑わってました。ここはその名残ですね。で、100年程前に最後のダンジョンが踏破されてから、ずっとこの有様なんだそうです」


 ほう、ダンジョンは一応活動していたようだ。


 アレだな、コアじゃなくて人が管理してるタイプのヤツだ。 

 そういう場合、親玉をどうにかすればただの穴倉に戻る。


 穴倉の近くに魔素共振晶(マナクォーツ)の鉱脈とかがある場合、そこから魔力(エーテル)が涌いて出よるからね。


 それを使えば、人間でもコアの代わりに魔物を生み出したり、迷宮を変化させたり出来ん事もないのは、有志の検証班が出した見解でも確定的に明らかになってる。


 ・・・・にしてもこの話長くなりそーだね。

 まぁこのキトゥンもどーせ暇だろうし、聞き出せる情報は全部語って貰おう。


 あたし達は、待合スペースの椅子をカウンターまで引っ張って来て、腰を据えてキトゥンのお話を聞く体制を整えた。


 オイラー(アホ)は椅子のあったスペースに転がしとけばいいか。


『・・・・ふぅん? その「最後のダンジョン」っていうのは?』


「えっと、これも聞きかじりなんですが、「メダパスカの穴」っていう迷宮です。何でも、大昔の悪い魔道士が、王家に反逆した挙句、王家に伝わる宝杖をパクって持ち逃げした時に出来たんだそうです」


『・・・・ほう。それでそのアホ魔道士はどーなったの?』


「アホ魔道士さんはその当時の王子様と王女様のご姉弟に張り倒されて、涙目になって処刑されたそうです。このご姉弟は、冒険者に混じってちょくちょく迷宮に遊びにいらしてて滅茶強かったらしくて、何かもう「鎧袖一触よ、問題ないわ(カガッ」って言う位アッサリやっつけられたそうですね」


『・・・・ん? じゃあそれで一件落着なんじゃないの?』


「いえ、まだちょっとだけ続くんです。ご姉弟がみっともなく泣き叫ぶアホ魔道士さんを引きずりだす時に、パクられた宝杖も一緒に持ち帰られたんですが、それがすごく良く出来たレプリカだったんだそーです」


『・・・・つまり、その時点ではまだ宝杖とやらは迷宮のどっかにあったって事?』


「exacty(その通りでございます)。アホ魔道士さんがクリティカルされる直前に、「ここにある宝杖はパチモンだぁ! 本物は俺様が大量に作って迷宮内にバラ撒いてやったパチモンの中にある! これが自慢する程めっちゃ出来が良くて、もう作った俺様にもどれが本物か分からん位だ! むしゃくしゃしてやった! 反省はしてない! せいぜい必死こいて潜って探してる時に、迷宮の一番奥で糸忘れた事に気づいて青ざめるんだな! ヒャハハ!」って言ってお亡くなりになったそうで、それから結構長い間、冒険者の方が探索をなさってたという話です」


 ふむ。

 となると、アホ魔道士はタダの実行犯で、黒幕は他に居ったって事か。


 で、ソイツが討ち取られるか何かして、休止状態になったって訳ね。


 ・・・・宝杖とやらに何かひみつがあるっぽいね。

 続きを聞いてみるか。


『・・・・それだとアホ魔道士の他に親玉が居たって事だよね? 踏破した時の記録って残ってんの?』


「はい、残ってます。でも記録によると、そーいうコワイやっこは居なかったそうですね。最下層の地下六階、その一番奥の隠し部屋に祭壇があって、そこに宝杖が宙に浮かんでるみたいに安置されてたのを回収したら、新しく魔物が涌かなくなったんで、「今よりこの迷宮を踏破したものとする!」ってなったそうです」


 ( ,,`・ω・´)ンンン?じゃあ、その祭壇とやらがコアの台座(マスターアダプター)で、宝杖が魔素共振晶(マナクォーツ)と同じ働き、つまりはコアだったって事なんだろうか?


 いや、でもおかしいね。

 アホ魔道士はパチモンごとバラ撒いたってハイクを詠んだのに、祭壇に納められてるってのも妙だ。


『アレ? 杖ってパチモンに混じってるんじゃなかったっけ?』


「その事も記録に残ってます。何でも、迷宮で見つかったパチモンには、全部何か印がつけてあったり、ブチ折られたりしてたそーです。キレーだったのは祭壇にあったヤツだけだったとあります」


 ンー、ひょっとすると何者かが潜んでたんだろうか?

 ソイツが本物を見つけ出せるように仕向けた・・・・


 ・・・・いま、おばーちゃんに怒られた時みてーに「ゾクッ」ってなった!


 ・・・・だったら、まだ居よるんじゃね?その影の裏ボスとやらが・・・・


 でもそれだと、迷宮が「私、フツーの穴倉に戻ります!」した説明がつかぬ。


 ・・・・どうせ今は想像以上の事は分からんね。


 とりまそれは置いといて、杖の方を聞いてみるか。


『・・・・なるほど、大体わかったよ。じゃあ、さっきから言ってる宝杖って、一体なんなのさ?』


「それはですね、「ノルデの宝杖」っていう、この国の国宝ですよ! お城の地下に祭壇があってですね、そこに安置するとこの都市全体を結界で覆って、魔物から守ってくれるんです! スゴイでしょ! 年明けの三日間だけ、誰でもお参り出来るんですよ!」


『・・・・へぇ、一般参賀出来るんだ。そんで、ノルデって何?』


「それはアホ魔道士さんを張り倒した王女様のお名前ですね! 宝杖を探索する呼びかけをした方だからその名前が付いたそーです。なんでも、すっごい司祭(ビショップ)だったそうで、突きで放った炎は空を引き裂き、蹴りで唱えた雷は地を割ったというお話が残ってる程の大賢者様だったとか! スゴいですよね! 憧れちゃうなあ!」


 wwwwいやいやwwww賢者ちがうwwww

 脳wwww筋wwwwじゃんよwwww


 ナンデ体術で魔法放ってんだよwwww

 フツーに唱えろよwwww


 いやしかし、こんな異星にも戦姫が居たとは。

 お目にかかれないのが残念だね。


『・・・・フム・・・・確かにそんな「こっちには、バリアがあるんだよ!」なセキュリティなら、冒険者の仕事が無いのも当然か』


「いえ、それがそうでもないんですよ。最近、その結界が弱くなってきてるらしいんです。今じゃ城壁の内側まで狭まってるとか・・・・」


『・・・ふーん。杖が戻って来てんのに妙だね?』


「そーなんですよ。ずっと調べてるえらい魔導士さん達は「あれ~? っていうかぁ、この杖、何か足りなくね?」って言う方もいらっしゃるとか・・・・」


『・・・・ン? ・・・・足りないとは・・・・?』


「なんか研究する内に、実はもっと結界のパワーが強くて、この世界全体を覆う程だったんじゃね? とかなんとか・・・。それで気になって杖をよく見てみたら、何か部品を取り外したような跡があったらしーんです」


『・・・・大昔に誰かがバラしたって事?』


「仮にその話がほんとなら、ノルデ姫の時代から既に宝杖は今と変わらない形でしたから、もっと昔って事になりますね」


 フーム・・・・

 バラされた杖に、高度な防衛機構か・・・・


 ますますもって古代文明の香りがプンプン匂いますな!

 

 これは一度調べねばなるまい。


 いや、その前にやる事あんな。


 ヨシ!


 皆の者、冒険者登録じゃあ! イクゾー!


『・・・・なるほど、有難う。まぁ昔話はそれぐらいにして・・・・そんじゃ、登録してもらえる?』


「(`・ω・´)」キリッ


「あっ! 話してて忘れちゃってましたw ここ最近、誰もここに来なかったもんですから、はしゃぎすぎちゃいました・・・・少々お待ちください」ゴソゴソ


 そういって三毛キトゥンは、足元から何やらゴソゴソと取り出し、


「よいしょっと」


って言いながら「ドズン!」とカウンターにデカい装置を置きよった。


 それはクラシック・ゲーム機のアーケードジョイスティックみたいな感じの、平べったい台座に二本のグリップが操縦桿みてーに飛び出た器具だった。


 んで、台座には液晶モニターっぽいディスプレイが憑いてた。


 コレなんぞ?


『・・・・これ何? 何か操縦する試験でもあるの?』バーチャノロン?


「操縦? ゴーレムか何かですか? それはタダの取っ手ですよ。この機械は「みやぶる君」っていうアーティーファクトです! この取っ手を両手で握ると、その人の強さが一発で分かるんですよ! スゴいでしょ! ささ、そのそそり勃つ二本の棒をギュギュッと握ってください! まぁるい先っちょを優しく包み込んでも構いませんよ!」


 ・・・・言い方ァ! そんで機械の名前ェ! 


 この三毛キトゥン、天然っぽいね・・・・


 それは兎も角・・・・

 

 ほう!

 こんなブツがあるとは。


 これも遺物の一つなんだろうね。

 見た目は体脂肪率を図る器具に似てなくもないケド。


 ・・・・まさかほんとに体脂肪まで出てこないよね?

 乙女のひみつなんですケド?


 パストラも((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルしよるし。

 そんな測定で大丈夫か?


 とはいえ、握らん事にはどーにもならなさそうなんで、おっかなびっくり取っ手を掴むと、「みやぶる君」から、異星の蛮族達が相手の強さを図るときに使うモノクルみたいなpipipipipi....と言う音が鳴りだした。


 そしてピィー!と言う音と共にディスプレイに数字が表示された。


 なるほど、作りが単純だから今まで持ったんやな。

 大昔の家電も、クッソ程丈夫だったって言うしね。


 おっと、数値の方にもフォーカスしてやるか。


「フン、たったの5か・・・・ゴミめ」


とか言われたらどうしよ。どれどれ・・・・


ディスプレイには、こう表示されていた。


種族:ノーマン(?)♀

系統:万能タイプ

強さ:筋力 65535

  :魔力 65535

  :技力 65535

  :守力 65535

  :速力 65535

  :魅力 65535


備考:天災級の魔王、邪神に計測させないでください。故障の原因になります。



 ん-、これって高いんだろーか?

 数値をみるに、アドレスのメモリが2バイトしかないんじゃね?


 FFFFじゃん。

 後、何で種族んトコに(?)憑いてんだよw


 ああ、これはあたし達が地球人だからやな。

 ならしょうがないな・・・・


 だが備考欄、おめーは駄目だ。

 

 何だよ魔王って。


 こんなか弱い乙女に向かって、なんていう表示出しやがるんだよ!


 ゆ゛る゛さ゛ん゛!


 前言撤回!

 何が故障の原因だよ!


 人のせいにすな!

 おめーもうぬっ壊れてんじゃんよ!


 やっぱ古い機械は駄目だな!

 大昔の家電はすぐイカれるって言うもんね。


 あたしが手のひらをドリルが如く回転させて憤ってる横で、三毛キトゥンもディスプレイを二度見、三度見したあと、ゴシゴシ目をこすっとった。


「ふあ!? あ、うう! うぇえ!? アレ、おっかし~なぁ! こんな数値見た事ないですよぉ! 今まで故障なんてした事ない位に頑丈な機械なのに!?」


『・・・・だからって今この瞬間故障せぬとは限らないよ? 長い事使ってなかったんでしょ?』


「ンン! 確かにそうですね! じゃあ別のヤツ使いましょう! 実はカウンター毎にひとつづつ置いてあるんですよ! こんなこともあろうかと! こんなこともあろうかと!」


『・・・・何で二回いったのさwwww』


「(*´Д`*)ガンバレ」


 ほうらな!

 やっぱぬっ壊れてんじゃんよ。


 これだから古い機械はアカンなw


 三毛キトゥンは、隣のカウンターにあった「みやぶる君」を取り出して、今使ったヤツの隣に「よっこらせ!」と言いながら「ズンス!」と置いた。


 重鈍そうな見た目通りに重たそーだケド、割と軽々持ちよるね。

 この三毛キトゥン、結構腕力あるんやろか。


 ともあれ、計測終わらん事には登録できぬので、今一度棒を手で包み込む。


 再び「みやぶる君」から、異星の蛮族達が相手の強さを図るときに使うモノクルみたいなpipipipipi....と言う音が鳴りだした。


 そしてピィー!と言う音と共にディスプレイに数字が表示された。


種族:ノーマン(???)♀

系統:破壊神タイプ

強さ:筋力 65535

  :魔力 65535

  :技力 65535

  :守力 65535

  :速力 65535

  :魅力 65535


備考:天災級の魔王、邪神に計測させんなっつただろーが! ぬっ壊れるっつうの!



 やっぱり今回も駄目だったよ。


 なんだよ破壊神って!

 さっきと全然違うじゃん!


 しかも備考欄、おめー何逆ギレしてんだよwwww

 もう壊れてるだろうがwwww


 種族んトコまで?が増えとるし。

 失礼なやっこだ。フツーの人間だっつうの。


 この結果には、三毛キトゥンも苦笑いするしかない。


「あ、あは、あはは。隣のやっこまで壊れちゃってますネー。じゃあもういいや。これで登録しちゃいますネ! ニュフフ!」グルグルメ


『・・・・え、うん。何かゴメンね・・・・』


「ニュフフのフ! じゃついでにそっちのおねーさんも測定済ましちゃお! 良いですよね! 答えなんて聞いてませんけどニャ! ニュフフ!」メガウチュウ


「(`・ω・´)キリッ」


 あらら、三毛キトゥンまで壊れちゃった。

 まぁ、パストラがやればフツーに測定できそうな希ガス。


 多分。


 パストラは、「みやぶる君」を前にして、ペロリと舌なめずりをしたあと、転がって息を整えてるオイラー(アホ)の顔を熱っぽい表情で見つめながら、取っ手をゆっくりとした動きで包み込んだ後、妖艶な笑みを浮かべよった。


 オイオイ、手つきっていうか、全身エロいな!


 オイラー(アホ)


 「はひょっ!?」


とか言いながら、痒み以外の事でウネウネし始めよった。


 キモい。


 三度「みやぶる君」から、異星の蛮族達が相手の強さを図るときに使うモノクルみたいなpipipipipi....と言う音が鳴りだした。


 そしてピィー! と言う音と共にディスプレイに数字が表示された。


種族:モルガン(?)♀

系統:秘神タイプ

強さ:筋力 65535

  :魔力 65535

  :技力 65535

  :守力 65535

  :速力 65535

  :魅力 65535


備考:何をビビッてるかは知らねーが、どーにもならんから天災っつうんだぞ!



 やっぱり今回も駄目だったよ。

 備考がとうとうこっちを諭し始めよった。


 なんだコイツ、何でこんな上から目線なんだよw


 っていうか、モルガンって種族があるんだね。

 パストラが人間ではないってのは看破しよったんだ。


 ・・・・じゃあやっぱ壊れてはおらぬのかな?


 パストラは、備考を読んで恥ずかしそうに照れとる。

 いや、多分これ誉めてないよ?


 これを見た三毛キトゥンも、少しは正気に戻ったみたいだね。


「あ、あれぇ? おねーさんノーマンじゃなかったんですね! じゃ、じゃあ、機械は故障しておらぬという事なの・・・・?」((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル


「(*´Д`*)テレルゼ」


『・・・・みたいだね。試しに貴女・・・・名前なんだっけ、聞いて無かったわ。ちょっとやってみたらどう?』


「はっ!? 申し遅れました、わたし、ケミーって言います! そうですね、ちょっと測定してみます」


 そういって三毛キトゥン改めケミーは、恐る恐る取っ手を握りしめた・・・・


「みやぶる君」から、異星の蛮族達が相手の強さを図るときに使うモノクルみたいなpipipipipi....と言う音が鳴りだした。


 そしてピィー! と言う音と共にディスプレイに数字が表示された。


種族:フェルプール ♀

系統:後衛タイプ

強さ:筋力 35

  :魔力 45

  :技力 17

  :守力 18

  :速力 38

  :魅力 40


備考:ちょっと力が強い目のフツーのキトゥン オレは壊れちゃいねーぞ! 


 ふーん、やっぱちょっと腕力強いんだ。


 っていうか、一般人の平均的な能力値は大体30位?なんだね。


 まあサンプルが無いから今は何とも言えないケド。


 なんて感心するあたしをよそに、取っ手を掴んだまま


 ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル


 と震えだすケミー。風邪でも引いたのかな?


 あたしが声をかけようとすると、「ビクッ」と肩を震わせた後、カウンターの後方にくるんと回転しながら「ズッシャア!」と、某悪の科学者も真っ青になる程の華麗なジャンピング土下座をキメた。


 ほう、見事なワザマエだ。って違う。


 いきなりどーしたって言うのさ。

 そう声をかける間もなく、何かもう分かりやすく涙目になってガタガタ震えよるケミーが突然命乞いを始めた。


「ひ、ヒイイー! あ、貴女方はひょっとして、伝承にあった「猛虎の洞窟」に封じられたという破壊の神々「三三四神(さざしのかみ)」なのでしょうか!? ごめんなさい、助けてください! 命ばかりはオタスケを!」(´;ω;`)


『・・・・はぁ? 何言ってんのさ? どっからどーみてもフツーのおなごだよ?』


「(# ゜Д゜)ソウダソウダ」


「で、でもでも! そうだったらあんな数値でませんよぅ! やっぱり魔王か邪神の方々なんでしょう!? あひっ! 生意気な口利いてごめんなさい!」


 尚も何か勘違いしよるケミー。

 まぁ、機械は多分正常なんだろうね。


 あたしたち地球人類が触れるとバグるんじゃないかな?


 そう思ってると、梔子からシュッとメッセージが飛んできた。


『「どうやらこの機械は、触れた者の魔力(エーテル)を一度吸収し、再び体内に流して循環する事で起こるエネルギーの波を計測しておるようだな。地球人類はマナコンドリアの代わりに生体ナノマシンを持つ故、反射する以上にエネルギーを常に放出しておるから、計測ルーチンが無限ループに陥ってしまうのであろう。数値が限界に達するのも致し方あるまい」』


『(・・・・確かに生体ナノマシンは微弱ながら重力波を放出してるからね。魔力(エーテル)と違って、重力波はエネルギーとしてはミッチミチの密度だから、僅かでも過剰に検知するって事か・・・・)』


 からくりが分かれば、誤魔化しようもあるね。

 あたしはケミーを優しく起こしながら落ち着かせた。


『・・・・あたし達は、実はこの大陸の人間じゃないんだ。めっちゃ遠いトコから来たんだよ。そこではあんまり魔法とか使わんから、機械が反応しづらいんだよ』


「ほ、ほんとですか? そんな国があったなんて・・・・世界は広いですね!」


『・・・・そうそう。あたしもパストラも、今まで魔法使った事ないからね。ずーっとため込んだ魔力がめっちゃ(わだかま)ってただけなんだよきっと。・・・・多分』


「(*´Д`*)ソウダヨ」便乗


「うう、なるほど! 確かにそれなら有り得るかもしれませんね! じゃあ魔力が抜けきるまではちゃんと測定できませんねぇ・・・・しょうがない、わたしがてきとーな数値を書いときます!」


「あがが、やっと収まった・・・・じゃあ次はおれの番やな! うっほう! これぞファンタジー! 計測不能で機器破壊! テンプレですよ、テンプレ!」ヒャッハー!


 ええ、そんな適当で大丈夫なの?

 まぁ、どーせ計測不可なんだし、いっか。


 って、おっと、そういやオイラー(アホ)の事、すっかり忘れとったわ。

 

 今も後ろで、クリスマスにおニューのゲーム機を買ってもらったアメリカンキッズの様なテンションでもって、測定を今や遅しと待ち構えよった。


 ウゼぇなw


 まぁいいや、どーせ結果はFFFFだろーし、この誤魔化しを正当化するには丁度いい。さっさとニギらせて登録を済ませよう。


 鼻息荒く取っ手を握りしめるオイラー(アホ)

 

 おい、手を上下に動かすじゃない。ジッとしてなよ。


「みやぶる君」から、異星の蛮族達が相手の強さを図るときに使うモノクルみたいなpipipipipi....と言う音が鳴りだした。


 そしてピィー! と言う音と共にディスプレイに数字が表示された。


種族:ノーマン ♂

系統:幻魔タイプ

強さ:筋力 5235

  :魔力 7348

  :技力 8813

  :守力 4218

  :速力 9934

  :魅力 7743


備考:災害級の妖魔、魔族 迷宮で測定すんなっつってんだよボケがッ!


 ・・・・コイツ弱ェな・・・・


 いや、この惑星基準なら強いの?


 ・・・・っていうか何でこんな中途半端な数値出すんだよ・・・・

 備考も混乱しよるみたいだね。


 あたしも大混乱だよ!


 ここはFFFFだして、


「あー、やっぱ体質の問題だネ!」

「アハハ!ならちかたないね!」


ってなって和むトコだろーが・・・・


 ああ、ホラ、ケミーがまた生まれたての小鹿みてーに震え始めよったろうが!


 このハゲ・・・・ゆ゛る゛さ゛ん゛!


「おおっ! これどうなん? おれ強いん? 幻魔だって! カッケー! おれはゲンマ・オイラー、コンゴトモヨロシク! なんつって! ヘヘッ!」(*´ω`*)


『・・・・おい』


「ん? 何姉ちゃん?」( ^ω^)?

















     (  `・ω)  彡⌒ ミ

    γ/  γ⌒ヽ (´;ω;`)  ウッ…

    / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ

    .l |   三  } )ヽ 、_、_, \ \

    {  |   三、´⌒ヽ-'巛(   / /

    .\ |    T ''' ・・‐‐'^ (、_ノ

        |    |   / //  /




「ムドォ!?」ジュサツ!


『・・・・ここはカンストだして和むトコだろーが・・・そんな中途半端な力で恥ずかしくないの? アホが。氏ね。しばらく転がってエネルギーを蓄えるんだね』


「((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」ヒィィ

「((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル」ハワワ


 トーゼンの事だケド、あたしがこの後、狼狽えるケミーを宥めすかして誤魔化すのに苦労したのは言うまでもない。


 フフ、中々探索できませんwww


 地表探査って、おもてたんと違うなぁ・・・。


 やっぱライダーは辛ぇわ。

メイン92、パストラ90 何がとは答えんぞ~

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