白木屋
大学生活の一発目にしたバイトは
白木屋だったと思う。
地元枚方の北口にあるビルの5F?にあった白木屋
そこに面接へ
空調の止まったフロアに、酔うようなフライヤーの油匂い。それに少し乾いたアルコールの匂いが混じる。心の奥の方で嫌悪しながら入店
面接にはもう一人、真っ白な髪のギャル男もいて
そいつは髪の毛で不採用
切ってくれたら良いよとは言われていた。
覚悟の決まっていない「わかりました」を聞きながら
そいつの履歴書も頭顔負けの真っ白具合で引いていた。
勿体なくて書く必要無いよ。
〇〇です。住所は〇〇です。5秒で足りる。
外見だけはしっかりしていた俺は
白木屋従業員マニュアルのモデルの男の髪型と気味の悪いくらい酷似しており、店長がファイリングされた紙を何回も指差して
「コレ!コレ!これ君やろ?!完璧やん」とめちゃくちゃ興奮していた。
わざわざ面接に行ったのに、枚方店は埋まっているなんて言われ
めんどくせぇから空きのある京阪北浜駅の近くの白木屋に採用になる。
結果的に大学終わりに北浜まで行って
終電で帰ってくることのめんどくささ
北浜店の店長のパワハラっぷりにドン引き、タイムカードのシビア差諸々含め
月途中の端数給与限りで行かなくなった。(特に連絡もなかった)
ビジネス街で土日休みなのは今になれば良い条件だったのかも。
平日も「通しで働かへん?」と言われたのも、今になればやってりゃ稼げてたなと。
若い頃の意欲のなさ(?)は、Z世代黎明期とも言えるのかも。はたまた、ゆとりとZのハイブリッドとも言えるのかも。。?
揚げ場担当から刺し場に回され漬け物やら色んなもの切らされたが、左利きで切り向きが逆になったりで、最終的には洗い物や揚げ物で1人前分使う材料の仕込みをやっていた。
洗い物はのんびり丁寧にやってたら、片手間でやるものと叱咤されヤル気削がれる。
ニコニコ笑った円形のポテトにスゴい嫌悪感があった。
今になれば良くわかるが、当時は世の中舐め腐ってたクソガキやったので2chで文句書き込みすると
お前は働く事に向いてない。
と言われた事を覚えている。
ちなみに今でも働くことはおろか
生きることに向いてないと思う。
得たスキル
◆一発で150gと200gのフライドポテトや軟骨唐揚げを掴むことが出来る
嫌だったこと
髪の毛や服に染みつくフライヤーの油の匂い
仕事でミスると店長が「パイパンか?次ミスるとパイパンか眉毛全剃りな」というような本気か冗談かわからん事をヤベェ顔で言うてくること。