思い出が全部消える前の話〜話を聞いてたのが婚約者だった場合
甘い話は難しい
婚約者で俺の大切な人が倒れたとの知らせを聞いて走った…
彼女は記憶がなくなっているらしかった…
まだ体が弱いことを言っていなかった頃に戻っていた
俺は彼女我俺のことを忘れてしまったこのに気づき、哀しんだが話を聞くことはできていた
でも…好きな人の色があなたみたいな色ね、なんて言われたら、泣いてしまうではないか
あなたの恋人で婚約者なのは俺だと言えたら…
きっと言ったって、話してくれなくなるだけだとわかっていたから言わなかった
だから伝言を請け負った、自分への最後のメッセージを聞くために…
なんで、俺はもっと…一緒にいたかったとそう叫べたらどんなに楽か…
泣いてしまった…もっと笑顔で見送るつもりだったのに
笑って、見送ったつもりだ、少しいびつな笑顔だったかもしれないけど
……きっと笑えたと信じている、ねぇ、来世というものがあるとしたら…
君とあってまた、好きになりたいなぁ
次…次が…あったらいいなぁ…
大好きで大切な、あなたを次には守れますように…
さようなら、大切なひと