4/8
3
3
ザザザザパーン!
何?
波の音?
ぱち。目を開く。
英語の授業中。みんな午後の授業で眠りかぶってる。
「いいかぁ?…not only A but also B AだけでなくBもまた」
この前の復習からか…。
うつらうつら。
ザザザザーン!
ぱち。再度目を見開く。
教室が海の底。
ここ、校舎の三階だったはず?
ブクブクブク…。
ハコフグの先生。キンチャクフグの生徒。
思わず吹き出す。私はチョウチンアンコウ。
授業は放ったらかしでみんな勝手に泳ぎだす。
そうだ!りょーへーは何になっただろう?
隣の3組を覗きに行こう!
ゆらゆら。光が揺れる。
そこかしこに海藻とサンゴがある。
3組のドアを開けると、アルファベットの羅列が溢れ出てきた。
何これ!?
教室中に英単語。時間割を見ると、3組は理科の時間。
「こりゃあ、2組と3組の内容が入れ替わったな」
はれ?りょーへー?
「生物室から忘れ物とりに戻ったらこの有様なんだ」
That's light!
二人の間を通り抜けてゆく英文たち。
「タコりょーへー!あはは」
「るせー」
キンコンカンコン…
異変はチャイムとともにパタリと止んだ。