第0話 思考
初めてのなろうです。
暖かい目で見守って下さい。
人は必ず死ぬ。
別にそれについては不満は無い。
だが、いつか死ぬにしても速く死ぬのはあまり喜ばしいことでは無いと思う。
まだ、やりたいことがある、やり残したことがある、死ぬのが怖い。
理由は色々とある。
自分だってそうだ。
まだ、死にたくない。死ぬのが怖い。
いっそのこと死んでしまえば楽になるのか、と考えるがいざ、死のうとするとなんとも形容し難い恐怖に包まれる。
生きるという苦痛は耐え難い。しかしそれよりも恐怖は耐え難い。
人に限らず、動物は恐怖を本能的に感じている。理性では無く本能で。
それは弱肉強食のこの世の理を明確に表していると言える。
上の存在が下の存在に接触をすると必ず下の存在が一種の不安という要素を感じる。
それが恐怖。恐怖は考えて計るもの等では決して無い。考えるより前に危険と判断される。判断要因はこれまでの環境要因、遺伝的要因が挙げられる。何を恐怖と置くかは生物種、個体別に異なる。
恐怖とは、有るべきして有るものなのだ。この世に無駄な事なんて何一つ無い。いつも我々が無駄だと喚き散らしていることも損得関係無く視てみると、必ず何かに作用して何かを起こしている。それは別の人から見ると害悪な行為であるけれどまた、害悪と感じるということは必ずその逆に感じる者が存在しているということである。お金を使うとお金が減る。人を殺すと人が死ぬ。あまり実感が無いかも知れないが、これらの事のようなものだ。事象に対して反転、或いは影響があるというのは当たり前のことだ。
だから、自分が怖いのは仕方が無いのだと言い訳をしたい。臆病だということを正当化したい。
結局、自分の精神を守りたいだけのこと。
それさえもストレスを軽減させる為に必要なこと。
人の心は弱い。同じ人同士なのに揺さぶりを掛けられるとすぐ気が動転する。いや、同じ人同士だからだろうか。
死にたいが、死にたくない。
そう言えば死んだ後ってどうなるのだろう。
意識が眠るように消えるだけ。少し考えれば、誰だって分かること。
少し哲学的になるが、自分という意識はどういうものなのだろう。
他人にも意識がある。
よく言う自分の人生は自分が主人公。他人も意識があれば自分が主人公。
主人公、主人公、主人公。
面白いことに主人公だらけ。
そもそも何故こう考えられているのだろうか。
なぜ生物は進化の道を辿って行ったのであろうか。
当然、環境に対応するためだが、こう考えたことは無いだろうか。
なぜ生き残ろうとするのか。
それは当然、生き残りたいから。
先ほど述べた恐怖、やり残したことこと。やりたいこと。
それは生き残る為の理由のこじつけなのでは無いだろうか。
無理にして生きる必要は無い。そうして全てが絶滅したって構わない。
それは危険な考えだと十人中、十人が答えると思う。
問題はここだ。何としてでも生き残りたい。それは自分が考えている様に装って実は本能、つまり遺伝子が決めているということに思える。
自分が今正しいと思えることは百パーセント、言い方はあれだが思考誘導を受けている。
そもそも思考誘導を受けずに育つということは絶対に不可能だ。
思考誘導を受けずに育てたらすぐ死んだという結果が残っている。
昔の話だが、信憑性がかなり高い。そういう実験は出来ないがその他の実験で密かに裏付けをしていることは確かなこと。
一見、自分は自分の意志で動いているように見えて外部からの誘導で動いているようだ。
そう言ってもそれも含めた結果、自分の意志というのだが。ここで対象となっているものは自分の意志の構成成分内容のこと。
何かこう考えると、とてつもなく果てしないような感じもするが考えることを放棄するという行為は一般でよろしくないがここでは面倒なだけ。
本当に考えても無意味なこと。どうでもいいこと。
それらはやたら無駄に時間を掛けるが、得られる成果は微量。
そんなものに構っている暇があったら働けということ。
合理的主義な考え方。
人の慈悲、苦痛、憎しみやらの感情が一切含まれず、ただ物事の生産性を向上する為の行為。
宗教を盲信し馬鹿になるのが人間的か、合理的主義を求め感情が社会に通用しないものとなるのが人間的か。
だが、結局のところどちらにしろ後ろで自分の感情等が主体となって、糸を引いている。
感情が無いと人間では無い。
こう、聞いたことがある。
人間では無いと言うのは少し言い過ぎだが、その通りのことだ。
感情が無ければ何も出来ない。
人間は感情と共に生きている。
過去もこれからも、一番変わらないもの。又は、変わって欲しく無いもの。
たまに、自分の死んだ遥か先のことを考えることがある。
そんなもの無意味に他ならないが、何故か止められない。
何かを信じたい。何かを信じさせて貰いたい。
宗教は嫌いと思いつつも、それについて熱心に探る。
ある筈ないものを何故か手に入れようと無意味にもがく。
そして思う。
死んだら、死後の世界へ行けたら。
少しはましになれるかな。
無駄に意味不明なことを綴ってしまい申し訳ありません。
次からはちゃんと書きます。