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(後編)待っても無駄だった?

 結局、真夜中まで待ってみたが、誰も来なかった。途中誰にも注目されなかったわけではないが、パトロール中の警察官だけが怪訝そうにじろっとみたぐらいだった。午前零時が回りもはや誰も来ないことを確認したうえで帰宅することにした。川面には街灯の光を反射していた。


 それにしても二十五年待っていたのは自分だろうか彼女だろうか。その答えは出すことはやめようと思った。ただ、彼女の事情は永遠に知ることはないのかもしれないからだ。予想は出来ても真相に辿りつけそうになっから。


 夜道を帰りながら自分の人生を振り返ってみて少しむなしかった。あの時、彼女に飛び込んでいたら・・・あたって砕けたのかもしれないがなんかの結果は出たかもしれなかった。そしたら何も二十五年も待つことは無かった。


 そしてイブだというのに男だけで大騒ぎしている酒場の片隅で座り込んで、とりあえず生ビールをあおって船をこき始めた。結局、今日は何だったんだろうか? 二十五年前の約束を果たしに来ただけに過ぎなかった。報われないと分かっていても。


 朝が来てあわてて酒場の外に出ると外は薄っすらと明るく寒い空気に包まれていた。青春の時に結んだ約束を果たしたので清々しいといいたかったが、モヤモヤが残った。彼女は今そうしているのだろうか?


 こんな風に昔のことを良いとおもうのは現状に大きな不満を抱いでいるからであるが、仕方ない事だとしか考えなかった。それで朝の一歩を歩みだしていった。二十五年分の束縛から解放されて・・・

 

 思い付きで書いたのでオチはこんな風になりました。二十五年前の約束が果たされたという形で終わりたかったのですが、あまりにご都合主義的なので会えず終いということにしました。ところで皆さんは二十五年前の約束はありますか?

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