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第五十四話「地下再び」

 

 以前に通ったことのある通路を駆け抜け、闘技場の外に出ることに成功した。

 しかし……。


「コノマチノデグチハドコダッ!?」


 思い返してみれば、緊急時に備えて出入り口の確認をしようとしていた時に闘技場に人が流れていくのが気になってフラフラと釣られて入り込んでしまったのが、一連の出来事の始まりだったね……。

 

 つまり、私は出入り口の確認をしていなかったというわけだっ。

 流石、愚者の称号を与えられるだけのことはあるね!


 むっ?闘技場の中から騒がしい気配が迫ってくるのを感じる……!

 たぶん追手かな?

 

 周りの通行人たちも突如出現したオークに、驚いた表情を見せているし騒ぎになる前にトンズラするしかないよねん。

 とりあえず、この闘技場前の道を一直線に進めば何かしらあるだろう。

 オークの敏捷値はお姉さんよりも大きく劣っているし、普通に逃げてもすぐに追いつかれてしまう。

 

 【スキル:死力】を用いて一旦、距離を離すとしますか。

 死力スキル連発したから、オークの肉体が悲鳴を上げているけれど私に、くっ付かれたのが運の尽きさっ。

 


 愚直に進んでいると途中で開けた場所へと出た。

 そこで外壁と思われるものが見えてきたので、進路を変更する。

 闘技場の時のように【スキル:跳躍 LV.3】を発動して跳び越え、街の外へと出た所で死力スキルを解除する。


 

 素のHPが高いだけあって同化によって私の能力値と【称号:愚者】の効果を加算した場合、同化クヤム・オークの最大HPは1579にまで上昇した。

 そのおかげで、これだけのスキル発動に耐えられた訳だけれど……流石にもうオークの肉体が限界だっ。

 

 街の外には、ポツンポツンとエビレグウィーちゃんが生えているので、移動しながら彼らを引っこ抜いては口へと運び、【スキル:吸収】によって生命力を効率よく奪い取る。

 別に口に入れなくても肌に触れれば吸収はできるのだけれど、これで腹が膨れれば一石二鳥と思いついて食べることにした。

 オークの生態についてはよく知らないけれど……見た目からして何でも食べられそうだし大丈夫大丈夫。


 ある程度エビレグウィーちゃんを集めたところで、地面を掘り地中で休むことにした。

 どういう訳か、外壁を越えてからは追手の気配はないし、この周辺も初期位置の洞窟と同じく辺り一面荒野だ。

 地上を移動しても見つかってしまう可能性が高い。


 幸いこのオークの保有している【スキル:鋼皮】は、自身の耐久値の1/2以下の筋力値によるダメージを無効化するという効果を発揮する。

 これによる恩恵なのか、素手で土を掘っても痛くも痒くもない。

 まるでシャベルを使用しているかのようにスイスイ掘れて面白いくらいだ。


 地下にある程度の広さの空間を掘り、入り込んできた穴は空気穴として必要最低限を残して埋めておいた。

 【スキル:発火能力】を発動して、暗い空間を照らす。

 空間の隅では、ミオレちゃんが寝息を立てていた。


 闘技場を抜け出す時の、死力を用いた破壊時に気を失っていたらしく、あれから目を覚まさずに眠り続けている。

 ミオレちゃんが目を覚ましたら、どうしよかなーっ。

 

 この世界で初のっ!

 異世界美少女との会話になる。

 幸い、このオークは片言ではあるけれど異世界言語を扱えるようだし、強いし、固有種だし、で中々の良物件である。


 とりあえず、集めたエビレグウィーちゃんを齧りながらミオレちゃんの目覚めを待つとしますかねー。


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