第三十六話「檻の中」
さて、意気込みも新たにしたことだし、この機会に称号やスキルの確認をしておこうかっ。
お姉さんは【称号:魔族】を所有していることだし、調べてみるのに丁度良いしねー。
さて、それじゃあ説明文出してちょうだいな、システム様っと。
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【称号:魔族】
『魔王に支配されし者に与えられる』
設定中、保有スキルレベルが全て1アップ。レベルアップ時のステータス上昇値にプラス補正。
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【称号:調教師】
『モンスターの調教に成功した者に与えられる』
設定中、【スキル:調教】の効果にプラス補正。
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【スキル:調教 LV.1】(パッシブスキル)
調教することにより、モンスターを従えることができる。(レベル+1に付き、調教可能数が1匹増加。)
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数が多いから気になったものを、とりあえずピックアップ。
【称号:魔族】の説明文によると、やっぱり魔王は存在しているらしい。
異世界の魔王さまかぁ、そういう存在って魔法と同じく憧れちゃうよねー。
そ れ よ り も だ !
レベルアップ時のステータス上昇値にプラス補正ってなんですかそれ!?
ワタクシがまさに【スキル:勤勉】に求めていた効果でそれでしてよっ!
はぁ……、ワタクシも魔王さまに忠誠でも誓っちゃおうかしらん……。
スキル関係は調教関係ですな。
調教って言うと、なんかエロいことを考えてしまう私の脳内はお花畑だ。
逸れてしまったけれど、このスキルは面白そうだなー。
魔族ミミズちゃんを複数匹調教したら、地下に簡易ダンジョンとか作成できそうだもん。
そこで、侵入者を捕らえて美少女ならニャンニャンして、それ以外からは収奪しちゃったりしたいでござるなぁ。
あぁ、ステータス画面を覗いていると妄想が捗りますわ。
他のスキルについては大体名前から予想がつく効果ばかりだった。
【称号:ヘンタイ】は集中力が高まるらしいよ、エロいことに関してのだけれどねっ!
私がアレコレ考えているうちに、お姉さんは地下へと向かう階段を降りているようだ。
雰囲気からして調教した魔物にでも会いに行くのかな?
ステータス画面で確認した調教のスキルレベルからして7匹は従えているだろうしね。
まぁ、あの英雄おじさんに殺された魔物もいたのかもしれないけれどさ。
しばらくお姉さんの動きに身を任せていると、階段の下には檻がたくさん並んでいる空間が広がっていた。
檻の中には、さまざまな魔物らしきもの達が入れられている。
あっ、向こうから誰かがやってきた!
何人もの赤い目をした男達に、さっきの英雄おじさんが首や手首に黒い輪っかを付けて連行されてきた。
英雄おじさんも、ここに入れられてるのかなー。
すれ違いざまに見た、おじさんは瞳の色が青かった。
おじさんたちとの、すれ違いざまに綺麗なお姉さんはまた舌打ちをしていた。
ひえー、顔に似合わず怖い性格してるなーっ。
そのまま、お姉さんは歩き続け、ある檻の前で立ち止まった。
何だコイツ、面白いっ。
檻の中にいるモンスター。
それは、目玉だった。
そう、人の顔ほどある大きさの目玉に紫色の肉が少しばかり付いている謎の生物が、宙に浮いているのだ。
なんか目があったら嫌だなぁ、なんて思いながらも物珍しくて観察してしまう。
そうしている間に、お姉さんが何か霧吹きのような物を取り出して、その目玉にかけ始めた。
モンスターは目玉にその液体がかかってしまい、激しく紫色の瞼で瞬きをしていて、なんか笑える。
これは、何をしとるんじゃ?
霧がこっちにも少し舞ってきたんだが?
などと思っていると……。
【アンノウン・ブラックヘアーのレベルが50に上がりました】
へっ? なんですと?




