第十五話「イヤッホーッ」
イヤッホーッ!
赤黒い空に、黒い海。
ポツン、ポツンと枯れた大地に雑草だけは生えている、この荒野。
今ここに私は、G-21ちゃんのお身体を持ちまして、目の前に広がる世界に飛び込みました!
まさに暗雲が立ち込めるような雰囲気を醸し出す、この外の世界。
でも、ジメジメとした洞窟の中よりは気持ちいい~。
とりあえず、近くの雑草へと移動!
G-21よ、短い間だったけど君のことは忘れないっ。
雑草に寄生してる間、G-21ちゃんに逃げられては勿体無いので(経験値的な意味で)、この場で収奪することにしたった。
吸収スキルも活用し、グングン生命力を吸い取る我が毛根。
初代Gちゃんに食われてしまった、毛髪も大分伸びてきた。
ショートカットも身軽で悪くないけど、やっぱりロングヘアーの方が俺は好きだな!
なんていうか安心感が違うよね!ベシンッベシンッ!
などと、某超一流日本人メジャーリーガーのインタビュー時、並のテンションでござる。
くだらないことを考えているうちに、収奪が完了したらすぃー。
【スキルのレベルが上がりました。寄生 LV.3】
【スキルのレベルが上がりました。吸収 LV.4】
うんうん、順調だね。
この調子で生えて生きたい。
っと、それじゃあそこの雑草ちゃんも、いただきましょうかね!
私はG-21ちゃんの亡骸から、ジャンプして乗り移りそのまま毛根を粘着させる。
さーてと、それじゃあ君の身体を貰い受けるよ。
【スキル:寄生 LV.3】発動。
植物のため精神的勝利を収め、即座に主導権の掌握に成功した。
うん、今のところ成功率100%でござるね、主導権掌握。
それじゃ、キミの全てを曝け出してもらおう。
ステータスっ。
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種族:エビル・レグルス・ウィード(アンノウン・ブラックヘアー)
称号:【魔族】(【愚者】【天性の勝負師】【寄生虫】)
LV.51(7)
HP:102/102(11.25/11.25)
MP:71/71(0/0)
筋力:0(1.51)
耐久:53(2.24)
敏捷:0(1.41)
魔力:34(0)
スキル
【頑丈 LV.3】【タフネス LV.10(MAX)】【闇合成 LV.2】【吸収 LV3】(【死力】【天運】【吸収 LV.3】【勤勉 LV.4】【マゾヒズム LV.3】【匍匐前進 LV.1】【寄生 LV.2】【光合成 LV.1】【ウルシオール】【毒耐性 LV.1】【病気耐性 LV.1】【悪臭 LV.1】)
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……はわわっ!?見間違いか?
瞬きをして(瞼がないので気持ち的に)もう一度、見直してみる。
何一つ書かれている文字は変わらなかった。
くっ、これが魔族の力だというのか……!!
心の中で顔芸を披露しつつ悔やむ演技をしてみるけど、なんか急に冷めてきたのでやめたった。
ビックリしちゃったけど、この雑草ちゃんも既に我が手中にあるしね。
うーん、やっぱりこの辺はRPGジャンルのゲームで言うラスダン付近っぽい感じだなぁ。
にしても、一見ただの雑草がレベル51って草生えるわ。
あと種族名のエビルとウィードは分かるけど、レグルスってなんやろね?




