第十二話「レベル上げ」
Gちゃんの意識が戻らないので、再び主導権獲得でござる!
って訳で、ろくに回復もできないまま、瀕死状態のGちゃんの乗っ取りに戻ったったよ。
うむ!見事にボロボロでござるな、あっぱれでござる!
なんて、ふざけてる場合でないよなぁ。
高い敏捷値の恩恵もあり、ボロボロでも移動する分には髪の毛の状態よりもマシですん。
Gちゃんには悪いけど、次の寄生先を見つけたら収奪しちゃおう。
というわけで、カサカサと移動すること幾時間。
Gちゃんの空腹により、HPの減少が始まってきた、その時。
見つけては行けない所を見つけてしまった。
そう、Gちゃんの同族たちの巣である。
なんなんだ、この洞窟は。
Gちゃんの親戚しか住んでないのかな。
まぁ、Gちゃんが一匹でもいた時点で、巣が存在するのも納得ではあるんだけどね。
なにやら集まり蠢く彼らに見つかる前に、俺はGちゃんの収奪を開始する。
……終了。
瀕死の上に空腹によりHPが尽きる寸前だったので、あっという間に完了した。
【スキル:毒耐性 LV.1を獲得しました】
【スキル:病気耐性 LV.1を獲得しました】
【スキル:悪臭 LV.1を獲得しました】
【アンノウン・ブラックヘアーのレベルが2に上がりました】
おおおお!!
遂にきました、レベルアップ!
今すぐにでもステータス画面を確認したいところだけど、すぐ近くに例の巣がある。
ここは慎重にならないといけないですな。
まずは……、帰ってきたよっ、ママン!
ピョンっとGちゃんの亡骸からヒラヒラと舞い降りた俺は、母なる大地へと帰還した。
そして、クネクネと転がっている石の影から、Gちゃんズの様子を窺う。
うん、こっちに気がついている様子はまったくない。
慎重に、忍び毛でクネクネと一番近いところにいる、GちゃんⅡに忍び寄る。
ピトッ。
俺はトゲトゲのたくさん生えている足の1つに毛根をくっつけ、あっという間に主導権を把握する。
害虫駆除開始のお知らせでござる。
俺はGちゃんⅡのそのまた近くにいる、GちゃんⅢに襲いかかる。
相手に噛み付いたところで主導権を、GちゃんⅡに返して傍観。
すると、GちゃんⅡとⅢは仲良く喧嘩を始めた。
GちゃんⅢのこうげき!
GちゃんⅡは2のダメージをうけた!
テキトーに心のなかで実況しながら、タイミングを図る。
GちゃんⅡのこうげき!(ここだっ)
GちゃんⅡは【スキル:死力】をはつどうした!
なんちってねっ。
GちゃんⅡが攻撃をするその瞬間。
俺はスキルを共有を利用して、GちゃんⅡを援護する。
その攻撃を受けたGちゃんⅢは、大ダメージを受けてまさに虫の息だ。
そして死力スキルによって、これまた虫の息のGちゃんⅡから収奪を開始する。
……完了。
【アンノウン・ブラックヘアーのレベルが3に上がりました】
大好きな音声が聞こえてくるが、またもや確認している暇はない。
GちゃんⅡの亡骸に、GちゃんⅣ……めんどくさい!
G-4(GちゃんⅣのこと)が襲い掛かってくる。
死体に襲いかかるとは罰当たりな奴め。
機能を停止したG-2に噛み付いているG-4に、クネクネと忍び寄りこれまた寄生する。
……からの【スキル:死力】を使用した不意打ち&収奪!
【アンノウン・ブラックヘアーのレベルが4に上がりました】
【スキルのレベルが上がりました。寄生 LV.2】
これらの、お忍びクネクネと不意打ち&収奪のコンボに、単純な行動原理しか持たないGシリーズは為すすべもなく、寄生中のG―21を残し、この場にいる全てのGは駆除しちゃったよん。
個体によるレベル差も微妙にあったのか、経験値ウマウマ。
──────
【アンノウン・ブラックヘアーのレベルが7に上がりました】




