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第十一話「おバカな実験?」

 無事とは言いがたいけど、Gちゃんの身体の主導権を奪い取ることに成功したった。

 この気持ち悪いほどに高い敏捷値を活かせば、この洞窟からも抜けだすことができるかもしれない。

 少なくとも髪の毛の状態で、クネクネと移動するよりは速いに違いない。

 

 そういえば、毛先から食われて大分ショートヘアーになってしまったけど、これ戻るんかな?

 一度、主導権をGちゃんに返して収奪と吸収で大人しく回復に励みますかね。

 ついでにこの虫の身体の動かし方のようなものを、宿主様ことGちゃんから学ぶとしよう。


 主導権を返すとGちゃんは、俺という食料が消えたことに気がついて少しの間、探していたけど諦めたのか何処かへと向かって移動し始めた。

 うん、寄生中は感覚を共有してるから分かるんだけど、動きが気持ち悪い……。

 特に手足の本数が増えて、さらにはそれらを匠に高速移動させて素早い動きをしているというのは今までにない感覚だ。

 

 三本目の触覚もどきと化した俺。

 その間、ただ大人しくしているだけなのも暇なので、Gちゃんが他の生き物に襲われないよう周囲を警戒しつつ、ステータス画面を眺めながらなにか新しい発見でもないかと色々と弄くり回すことにした次第。


 うーん、カッコに囲まれた自分のスキルを見ながら寄生中は吾輩のスキルは使用できないのですかな?

 収奪の際に、吸収スキルが発動したことからできるような気がしますな。

 

 うん、試してみようっと!

 一応安全は確保していることだし、ものは試しと【スキル:死力】を一瞬だけ発動させる。

 

その瞬間、洞窟内をカサカサと移動していたGちゃんの動きが突如加速し、そのまま止まり切れずに洞窟の壁に衝突した。


 いてえっ!!

 Gちゃんからすると突然前触れもなく能力値が上がってしまったせいで、動きを制御することができなかったんだろう。

 でも、これでわかった。

 寄生中にスキルを発動するとスキルの効果は、宿主に表れるっぽい。

 ただし、寄生スキルは発動中のためか収奪以外には使うことはできず、吸収スキルも今のところ宿主からの生命力吸収のためにしか効果は表れない。

 さっきは発動と意識していたけど、どちらかというと共有って感じかな?

 

 ちなみに今のスキル共有の瞬間、確かに【スキル:死力】の効果によってHPの減少、そして筋力値と敏捷値が二乗した数値に跳ね上がったのを確認した。

 こんな風に。



 ──────────


種族:スティンク・コックローチ(アンノウン・ブラックヘアー)


称号:【超不快害虫】(【愚者】【天性の勝負師】【寄生虫】)


LV.3(1)


HP:10/15(0.78/2.25)

MP:1/1(0/0)

筋力:5→25(0.91)

耐久:4(1.33)

敏捷:98→9604(0.81)

魔力:1(0)


スキル

【毒耐性 LV.1】【病気耐性 LV.8】【悪臭 LV.3】(【死力】【根性】【天運】【吸収 LV.3】【勤勉 LV.4】【マゾヒズム LV.3】【匍匐前進 LV.1】【寄生 LV.1】【光合成 LV.1】【ウルシオール】)


──────────

 


  Gちゃん……チートにも程があるでしょう。

 ただの虫が出して良い数値だとは思えない。

 しかし、一瞬の使用でもHPの減少が激しかったことから長時間の使用は無理だろう。

 あと、今のGちゃんのHPは壁に衝突したことにより、現在値は0.15となっている。

 

 うん、根性スキルが発動したんだろうね。

 不思議な事に、グッチャリと全身潰れてもおかしくなかった身体はボロボロだけど五体満足だ。

 あぶない、あぶない。

 大人しく回復に努めようとしていたのに、なぜか頼りのGちゃんが瀕死でござる。


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