2.
ふぁさ、ふぁさ。
あまり重くはないけど、たくさんふりまきましょう。
朝のひんやりとした空気は好きよ。
この空気に乗せて、わたしの欠片を振りまくときらきら輝くのが大好き。
準備運動はばっちりだわ。
たくさんの欠片で世界を白く塗りましょう。
ひとのこどもが遊んでいるわ。
わたしの欠片に映える綺麗な色の手袋をしているわ。
素敵な手袋ね。
でも、あまり長く遊んでいるとしもやけになっちゃうから気をつけてね。
あら、あの畑だわ。
備えはばっちりね。真っ白な欠片に埋もれた種が、力一杯芽吹くその日がくることを待っているのね。
あれは内職というものかしら?
そろそろわたしの欠片でまちを閉ざさなきゃいけないから、きっと捗るわ。頑張ってね。
わたしも結構頑張ったわ。
これは一面の銀世界、って言っても良いと思うわ。
でも、もう少し頑張らなきゃいけないわね。
あの教会の一階が見えなくなるくらいが目安だったわよね。
……意外と先は長いみたいだわ。
そういえば、あのひとはどうなっているのかしら。
良くなったのかしら?
あまり、良くないみたいだわ。
外を見てないで、早く眠った方が良い顔よ。
わたしの欠片ほどじゃないけど白いわ。
あら、目が合ったのかしら?
気のせいじゃなかったのかしら。
ちょっと場所を変えましょう。
あらあら、完全にこっちを見ているわ。
おかしなひとだわ。なんでわたしが見えるのかしら?
わたしが見えるひとなんて滅多にいないわ。
久々にどきどきしたわ。
わたしを楽しくさせてくれたあなたに心地よい眠りを送りましょう。
今日はきっと良い夢がみれるわ。
おやすみなさい。