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純愛小説  作者: 櫻井文乃
6/9

残酷な運命

幸せとは長くは続かなく一日…半日しかもたなかった。

卒業式を無事終え待ち合わせをしていた教室に向かった。

見守ってくれていた友達に報告をと晴れて恋人同士になったことを伝えた。

しゃべった瞬間クラス中に広まり話題となった。

こんなに心配されてたのか…私達…。

泣き出す子もいた。

そんなことを思い返し思いだし笑いをしていたら教室にあっという間に着いた。

『ガラ』

ドアを開けると凌と仲かが良くいつも一緒にいる梨本くんがいた。

「あれっ?梨本くん、凌知らない?」

「木下先生に呼び出しくらってたよ」

「またぁ〜?卒業式だっていうのに…しょうがない待ってやるか!」

今思えばそれが間違いだったんだ。

「橘…瀬戸と付き合うことにしたんだな?」

「うん…梨本くんも聞いてたの?やだなぁー」

「お前ら…お似合いだもんな」

「やめてよー!梨本くんは彼女とかいないの?」

「…まえ…よ…」

「え?」

「お前だよ!!」

そう怒鳴られて驚いているのもつかの間私は押し倒されていた。

「ずっとお前が好きだったんだ!」

言葉の意味を理解した後自分が何をされているのか気が付いた。

「や…やめ…」

声が出なかった…。

その後は頭が真っ白になり何も覚えていない。

ただひとつ記憶にあるのが、凌の怒鳴り声。それだけ…。

「おい、梨本!木下呼んでなんかいないじ…」

目の前の光景が信じられなかった。

「梨本…あ…愛…?」

服が乱れている梨本と上半身を着ていなく下着を脱がされた愛。

愛が…いる。

愛が…。

俺は本能のまま梨本に掴みかかった。

やっと分かった。

いつも梨本が愛の話をすると元気がなくなる訳が…。

俺はすぐに愛が梨本にレイプされたと分かった。

長い付き合いだ。愛が二股なんて器用なことできるわけがない。

それに愛のこんな顔を見て帰れるわけがない。

俺は梨本の気まずい顔をなん発も殴った。

梨本は抵抗もせずに殴られていた。

そのうち先生が来て止められた。

事情知った先生は俺たちをすぐに帰した。その後の梨本の処分は知らない。

しかし愛はそれから俺と距離をとるようになった。

気が付いたら凌が何度も私に謝っていた。

何故謝られているのかそのときは理解できなかった。

卒業した同級生にはあまり知られなかったが在校生に見ていた人がいたらしく噂になっていたらしい。

ただそんなことはどうでもよくて、重要なのは凌が私に触れなくなったこと…。

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