第42話 2日目と3日目
ちょっと、長めになってしまいました。
すいません。
*
2日目の朝
リサは、一条家の使用人。
徹底的に躾けられている。
そのため、4人中で一番最初に起きた。
リサは、リビングで寝ている3人を発見した。
そして、主人である、光が、陽菜と深月の胸をガッツリ揉んでいるのを目撃した。
何も見なかったことにして、リサは朝食の準備を始めた。
次に起きたのは陽菜と深月であった。
起きる頃には、胸を触っていなかったため、大惨事にはならなかった。
二人は月城の寝顔をじーっと見ていた。
「意外と寝顔可愛いんだね〜」
「そうだねーー」
「あれ? なんだこれーー??」
深月は月城の下半身が大きく膨らんでいることに気がついた。
「月城くんここに何入れてんの?リモコン?」
そう言って、月城の膨らんでいるところをツンツンしたり、握ったりした。
「リモコンじゃない!でも、硬いなーー。なんだろう?」
深月行動を見た陽菜は、あせり全力で止めた。
「ちょ、ストップ!!」
「なんでーー?」
陽菜は耳元で何を触ったか説明した。
「え……さわちゃった……」と顔を真っ赤にした。
「じゃあ、わたしもちょっとだけ〜〜」と陽菜も人差し指でつんと触った。
「ちょ、ちょっと!! ダメだよ!!」
「深月ちゃんの方がガッツリ触ってたよ?」
「知らなかったんだもん。実物なんて見たことないし」
二人は触ることはしなかったものの。じっくりと眺めていた。
「すご〜い、大きいね……」
「……。す、すごいね…大きい…」
「やっべ、寝落ちした!」
月城が目を覚ました。
*
「わっ!!!」
「わっ!!!」
あ、やらかした。
昨日ここで寝落ちしたのか……
「お、お、おっは〜」
「お、お、おはよ〜ー」
あれ。
なんで珍しく二人が焦っているの??
俺、寝てる間、何もしてないよね??
なんか夢の中で、二人の胸をガッツリ触りながら、2人に手でしごかれるというクソなものを見てしまった。
すごいリアルだったぜ。
また見たいものだ。
「お、おはようございます……」
あー。
きっと、あれだ。
ここで3人で寝たのが嫌だったのか。
寝るつもりはなかったんだよな……
ただ、本当に居心地が良かったから寝てしまった。
「痛かったの?」
妹が心配そうな顔で俺を見てくるぞ?
痛かった??ってなんだ?
痛かった?いたかった?居たかった!!!
ああ。
心配そうなんじゃなくて、嫌がっている顔か。
『なんで一緒に寝てるの?』ってことか!!
すいません。
「居たくはないというか、寝落ちしてしまって……」
「ん?」
「ん?」
「ん?」
どういうこと??
「まあ、おはよう〜〜!!」
「うん!おはよう!!」
「お、おはよう」
あれ?
あんまり怒ってないのか?
なら、良いか。
とりあえず、各々準備をして、朝食を食べた。
2日目は海に行く予定だ!!!
が、今日は残念なことに雨だった。
海に行くのは明日になりそうだ。
朝食も終わり、歯を磨いていると姉の方に声をかけられた。
「1週間もごめんね」
「え。なんで?」
「それはそうでしょ。男の子だし……」
「なんの関係があるの??」
「辛かったらいいからね気にしないで!! よくわからないけど、外とか行ってるから!!」
「一体、なんの話している?」
「だって……水着見たりしたら溜まっちゃう…でしょ? 朝すごかったからさ……」
「え?」
俺の股間??
姉の方だしひっかけか?
「なんの話?」
「それ。朝、すごく大きくなってたよ??」
俺の股間を見ている。
あああああああああ。
ごめんなさーーーーい。
本当のことを言うしかない。
「まずは本当に申し訳ない。そして、あれは自然現象だ。性欲とは関係ないぞ?」
「そういうものなの?」
「うん。ネットで調べてくれ」
興味津々にネットで調べた。
なんて検索したかは見ないでおこう。
「ほ、ほんとだ ごめんね〜〜!!」
「いや、ほんとうにすいません!」
「も〜謝らないで〜〜!! 深月ちゃんとわたしで処理しても良いんだよ〜〜」
「やめてくれ」
今日からは絶対、別の部屋で寝よう。
雨ということで、特に出かけることもできないので、家の中の軽いジムがあるで今日はそこで運動だ。
こんなこともあろうかと、運動着を持ってきて正解だったな。
ジムに向かうと、二人ともすごい格好をしていた。
ヨガ着というやつか?
格好だけで、1000万回再生は取れるぞ。
ピッチリしている。これはいけないことだ。
二人は揃って、仲良くヨガを始めた。
凝視したいところだが、鏡でバレてしまう。
全く、誰だよ。ジムなんかに鏡を置いたバカは。
まあ、俺もやることもないし、筋トレでもしておこう。
ベンチプレスでも久々にやるか。
120キロくらいでいいか。
ヨガをやりながら、鏡に映る俺が120キロを上げていたら少しはかっこいいだろう。
ふと見ると姉妹が揃って、四つん這いになっていた。
あああああああああああ
お尻をこっちに向けるな!!
集中しろ。
俺は目を瞑って、持ち上げ、ゆっくりと、腕を下ろした。
今から持ち上げようとしたところで、姉妹が、「あんっ!!」と声を出した。
俺は、思いっきり、ベンチプレスで潰れてしました。
痛え。
2人にかっこ悪いところを見られてしまった。
その後も、姉妹は仲良くランニングマシーンなどで有酸素運動をしていた。
「恥ずかしい! 月城くんがいるから、少し頑張ったら、結構びしょびしょになっちゃたーー」
汗でな!!!!???
汗の話だよな???
シャワーを浴びて、昼飯食ったり、少し長めに勉強したりした。
昨日一回やったことが、今までのルーティンのように、当たり前になっていた。
夜は雨が止んでいた。
ということで、庭でバーベキュをした。
人生初のバーベキューをこの4人でできて俺は本当に幸せだ。
来年もできるのかな……。
ふと、そんなことを頭をよぎった。
嫌だ。考えたくない。
頭を切り替え、全力でバーベキューを楽しんだ。
風呂の後、今日はお菓子はなかったので、昨日みたいなゲームはしなくてよかった。
暇そうなので、ゲームのガチャをやらせてあげた。
ゲーム会社も、美女なら排出率を上げてくれるのではないかと思ったからだ。
無事に、爆死した。
もうやらせてあげない。
姉の方なんか、いらないキャラクターを『当たりじゃない?? 強そう!!』とか言いやがったぞ。
違うやつだったら、殺していたところだ。
でも、なんで二人だと、本当に嫌な気がしてないんだろうな。
今日もリビングで、姉妹と3人で雑談した。
昨日と同じように、姉妹が先に寝た。
俺は眠気を我慢し、自分の部屋に戻った。
そして、3日目。
俺は期待していた。
重大なことだ。俺の体に関わることである。
そろそろ限界なのである。下半身が。
でも『美人は3日で飽きる』のである!!
飽きてしまえば、怖くはない。
あれ?
3日目で飽きるの?
4日目で飽きるの?
まあ、どっちでもいいか。
とりあえず、今日会ったら、きっと俺は何もせずに賢者になれるはずだ。
ウキウキ気分でリビングに向かうと、パジャマ姿の二人がまだ寝ていた。
大事なところは見えてはいないが、結構、服がはだけている。
寝顔。かわいいな。
ああ。
なんなんだーーーーーーー。
飽きないじゃないか!!
いつも通り綺麗だし、無防備な姿だから何度見ても興奮するし。
ネットなんて信じないンゴ!!
今日は昨日行けなかった、海に行く日だ。
海もプールも変わらなくね?
人混みは好きではないな……
それに、せっかく、姉妹の水着を拝めたのに、無料で他のやつに見せたくはないなと思う。
まあ、海に行くことは、人生でやりたいことだったのでいいのだが。
朝食を済ませ身支度を済ませたあとは、すぐに海に向かった。
海は、歩いて行ける距離にある。
別荘からも、見える。
今日も早乙女姉妹は服の下に水着を着ているらしい。
いい場所を見つけて。敷物やパラソルなどの準備をした。
準備ができると、妹の方がまた脱ぎ出した。
今回は着ていると知っているため、この間みたいな、マヌケ反応をすることはなかった。
「おお〜〜! 慣れてきたね」
「学習したと言ってくれ」
「変態だからねーー」
「おいおい」
正直、水着を着ているとわかっていても、目の前で脱がれると、女子更衣室に侵入した気分になるからやめてほしいものだ。
姉の方も水着姿になった。
驚いたことに、二人とも水着が違かった。
セパレートタイプだが、ビキニではなく、ひらひらがついていたりと、布面積が大きい。
一安心だ。
「オイル塗ってよ〜〜〜!! モデルだからね!日焼けは敵だよ〜〜」
「あ、私も!! 塗って!! 塗って!!」
「二人で塗り合えばいいじゃん」
「合宿の意味ないじゃ〜ん」
正直、二人が塗り合っているのを眺めるのは悪くない。
ただ、他の奴らもいる。
見せたくはないな。
「ゴリ押しだが、仕方ないな」
二人は定位置について、うつ伏せになった。
俺は手に日焼け止めを塗って、ゆっくりと二人の背中に触れた。
「手あったかい!!」
「それに大きい!」
「な、夏だからな!!」
なんだこの背中。
いい意味で薄いぞ。
声とかの振動が伝わってくる。
でも、その……触れるたびに、『あっっ』と声を出して、ビクビクするのはやめて欲しいのですが……
くすぐったいのかな?
なんとか、塗り終わった。
水着の紐の下に手を入れた時は死ぬかと思ったが。
「じゃあ、マッサージして〜〜〜!!」
「いいないいな! 私も!!」
えーー。
まあ、パシリになるのでね。
俺は、押し始めた
「え!! やってくれるの??」
「え!! やってくれるの??」
「え。冗談だったの?」
なんでオイルは良くて、マッサージの方を驚くの??
わけわからんぞ??
始めてしまったので、軽くマッサージを行った。
初めは真剣にやっていたが、妹の方が「指がすっごく気持ちいい!!」って言ったので、すぐに辞めた。
人も多くはなかったので、ビーチバレーをすることにした。
姉妹のペア、俺とリサで勝負だ。
別に、もう二人の前では、嫌な緊張することはない。
ただ、うまくいかなかった。
顔にボールをぶつけたり、あっさりとポイントを取られた。
もちろん、二人の身体能力が高く、一卵性であるため、コンビネーションはうまい。
ただ、身体能力なら俺の方が上だし、リサとの付き合いも長い。
リサの身体能力も高い。
俺が集中できないのは、揺れるからだ。
二人の大きな胸が。
どっちがボールかわからないのだ。
目が胸の方に行ってしまう。男なら仕方ないバグだな。
そのせいで、ワンテンポ、いや、スリーテンポくらい遅れてしまう。
結局、完敗だった。
まあ、二人は喜んでいるからいいか。
その後は、海に入ったりした。
個人的には、足が気持ち悪いなという感覚だった。
二人も、プールの時よりは、はしゃいでない。
トイレに行って帰ってくると、トイレの近くで、姉妹が、金髪と茶髪のチャラ男にナンパされていた。
止めに行きたい。
でも、俺には止める理由がなかった。
だって、彼女でもなんでもないし。
少し隠れて、会話を聞いた。
「なあ、さっきいた男、彼氏? 違うよね!!あんな暗い奴! でさ、俺らと遊ばない??」
「彼氏じゃないですよ〜〜。でも、彼、お金持ちなんです〜〜」
「私たちお金持ちすごく好きなんですーーー」
え。
「ねえ〜〜」
「ねえーー」
二人は、打ち合わせもせず、息ピッタリに合わせる。
やっぱり金目当てか……
「やっぱ金持ちか!! じゃあ、尚更、イケメンの俺らと遊ばない??」
「お兄さんたちいくら出せます〜〜??」
「え?」
「え?」
「だから〜いくら出せるの〜〜??」
「あの人はいい金ズルなんです!! 億は軽く出してくれるに決まっているではないですか! 今いくら出せます?? 現金でお願いしまーす」
「ちっ、マジもんのやばいやつかよ」
チャラ男は帰って行った。
俺にはそんなことどうでもよかった。
まじかよ。
信じていたのに。
裏切られるのは辛いな。
いや、ナンパを断る口実なのかもれない。
そう思いたいだけか。
そもそも、俺と仲良くしてくれるのも、おかしいのか……
でも、今までの日々、本当に楽しかったし、嘘ついてるとは思えなかったんだけどな……
騙されているのは覚悟していたはずだ。
ただ、目の前で口に出されているのを聞いてしまうと、本当に辛いものがあるな。
「あ! 月城くんだ〜〜!」
運悪く、姉の方に見つかってしまった。
意識的にか、無意識的にか、目を合わせられなくなってきた。
「お昼何食べるーー??」
「お、俺は大丈夫だ……」
俺は、そう言って逃げてしまった。
お昼を買って、二人が戻ってきた。
やはり、俺は、目を見ることはできなかった。
「ん〜〜。どうしたの〜〜?なんか変!」
「なんでもないぞ?」
俺は平然を装った。
「私も、なんか変だと思う。ちょっと、距離を感じる気する。体育祭の時みたい」
「そんなことないって」
「あ!!わかった〜〜! も〜〜かわいいな〜〜」
「なになにーー」
「ナンパの断ったの聞いてたんでしょ〜〜!」
「そんなこと??」
こいうことに関しては、姉は強いな。
「いや、聞いてしまったというか……」
うまく嘘がつけなかった。
「ほらね〜〜!! おもしろ〜い! ありえないじゃん!!あんな気持ち悪い人になんで本当のこと言わないといけないの?」
「あんなの嘘に決まってるじゃん。バカなの?? 月城くんのことをバカにする人を相手にする必要ないし。本当にウザかった」
妹の方が珍しく真顔で言ってきた。
「え…いや……」
「信じてよ!!! 別にお金持ちだから、仲良くなってないでしょ??」
「そうだよ〜〜! てか、わたしたちがそんなだって思ったてことは、わたし達がそういう人って思ったてことだよね〜〜。失礼だよ〜〜?」
「い、いや……」
会話を聞いていたリサにも、「ひかる様。流石にそれはないですよ」と呆れられてしまった。
「あーーもう!!わかってるよ!!ごめんって!!」
「良いよ〜〜」
「いいよーー」
なんで俺が謝るんだよ。
でも、良かった。本当に。
俺だって、そう思いたかったよ。
ただ、目の前で、裏切り発言を聞くと、どうしても信じられなくなってしまったんだ。
だって、数ヶ月前の生活からは考えられないくらい幸せだから。
だからこそ、辛かったんだ。
「あ、やっぱダメ〜〜」
「え。いくら払えば良いんですか?」
「そろそろ本気で怒るよ〜〜?」
「すいません]
「罰ゲームね!!」
「はい」
ということで、なぜか罰ゲームでスイカ割りをすることになった。
元々、スイカ割りはやる予定ではあったのに、どう罰ゲームと直結するのだろうか。
そう思っていると、なぜか俺は埋められた。
埋められたと言っても、自分で穴を掘って自分で入った。
入りたくて入ったわけではないぞ。
『姉の方が、的が2つあった方が面白い!』と言い出したからだ。
俺は、顔だけ出している状態だ。
やっぱり俺は今日、金目当てで殺されるのか??
事故的な?
だって、姉の方が手に持ってるのは、ゴルフの道具だぞ!?
しかも、アイアンはダメだろ〜〜。
普通は木の棒とかじゃね?
確かに、木の棒がないから、別荘にあったやつをあらかじめ持ってきてはいたんだけどさ。
なんか笑顔でブンブン振り回しているのですが……
俺の頭蓋骨割れちゃうって……
天国までホールインワンしちゃうって。
「ん〜〜。目隠しだけじゃあつまらないから〜〜、10回グルグル回った方が面白いね〜〜!!」
目隠しをした上で、ぐるぐる回り始めた。
あ。これやばい。
死ぬな。
フラフラしながら、スイカではなく、俺に近づいてきた。
まあ、いいか。
構えた時に、胸が寄せられて、エロい姿を見れたし。
「陽菜ねーーー!! ストップ!!!!」
妹の方が叫んで、しゃがみながら、姉に背を向けて、俺を守ってくれた
なんてありがたい。
本当は感動シーンなんだろうけど。
今はそんなところではない。
しゃがんでいる。
そう。股を開いているため、下半身の形がはっきりと見えるんだ。
しかも、近いんだ。
色々とありがとう。
とりあえず、目を瞑るか。
「ほらーー!! 怖がって目瞑っているじゃん!!」
違うんだよ!!!
「あはは!!大丈夫だよ〜〜!この目隠し見えるやつだから〜〜!!」
「もーー。びっくりしたじゃん!! 目開けていいよーー!!」
「もう大丈夫だ。ありがとうな」
ゆっくりと目をあけた。
立ちあがろうとした、妹の方がバランスを崩した。
は??
近づいてくるんですけど。
嘘だろ!?
逃げれないんだよ!!
そして、顔面に、ものすごく柔らかい胸が接触した。
なんの痛みも感じなかった。
「ごめん……痛かった??」
「痛くはないぞ。大丈夫だ」
恥ずかしさよりも心配してくれた。
そして、妹の方はゆっくりと立った。
残念なことに、俺の体は正直だった。
鼻血が出ていた。
「深月ちゃんのおっぱいで興奮してるんじゃないの〜〜??」
「え。恥ずかしい……」
「違う!違う!! ちょっと、痛かったの!!」
「ごめんーーー!!!」
「大丈夫だ」
本当は痛くはなかったが、そういうことにしておこう。
昼食をとり、再び海で遊び、別荘に戻ったあとは、いつものルーティンをこなし、ちょっと早めに寝た。
なんとか、3日目まで終わりました!!
姉妹は怒らせると怖いですね。




