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ホモ・サピエンスは邯鄲の夢を見る 〜コールドスリープから目覚めたら人類絶滅??人類最後の生き残りは医学と内政で成り上がる〜  作者: 自分にだけ都合の良い世界と書いて異世界と読むのは間違っていると思いませんか?
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第八話「鼠人の持ちたる村にて」

 動物の心臓の方は狩りの人からもらってこれたので、早速薬を作り始めることが出来た。

 製薬の方は3日程掛かったが、なんとか形になった。

 この家がたまたま薬師の家で、それなりに器具が揃っていたのもうまく行った理由だろう。


 あの日からウイとは変な距離感を感じていたが、正直にそれが悲しいし寂しいと言うと、ウイはちょっとづつ元どおりにしてくれてるみたいだった。

 キモいと思っても優しくしてくれる。ウイはやっぱりいい子だ。


 それで、作ったメタモライザを試しに自分で飲んでみたんだが、これといって何か変化は無かった。

 この前みたいに別の亜人に変身するかと思ったが…相変わらず烏人族の姿のままだ。

 まぁ害がないとわかっただけでも良いだろう。


 今朝、完成した対魔素薬をお母さんに飲ませてみた所、その日の午後にはフラフラとだが立って歩けるようになった。

 即効性があるのは身をもって知ってはいたが、いざ目の当たりにするとやはり驚いた。


「本当に、エーリさんには感謝しております。」

「いえ、僕も娘さんにはお世話になってるので、ほんの恩返しです。」


 ウイのお母さん、名前はメイさんと言うらしいが、それはもう感謝された。

 ウイも泣いて喜んでくれたし、俺も恩返し出来て本当によかった。


 もう少し様子を見て大丈夫そうなら、名残惜しいが立ち去ろうと思う。

 そう思っていたのだが…

 メイさんが座ったまま姿勢を正して言った。


「エーリさん、娘から話は聞きました。」

「ん?なんの話です?」

「怪我の後遺症で記憶が曖昧で、行くところが無いそうですね」

「え、あ、まぁ。そうですね…。」


 毎度嘘ついてるみたいで罪悪感ヤバイなぁ。

 メイさんは続けて言った。


「それならば、どうぞこの家を我が家だと思って使って下さい。」

「そんな、悪いですよ。」

「いいんです。エーリさんは私を二度も助けてくれたじゃないですか。恩人が困っているのに放り出したとあっては、主様にお叱りを受けてしまいます。」

「主様…。娘さんから何度か耳にしたんですけど、主様というのは御主人の事ですか?」


 俺の質問にポカンとするメイさん。そんな的外れな事聞いたかな。


「…主様は主様です。この上社(かみやしろ)で敬い奉っております、我らの創造主にして至高の存在。

 …その分だと、後遺症は思いの外根深いようですね…。」

「あ、あはは…そのようですね…」


 なんだ、宗教における神様みたいなもんか。

 そう言えば、ウイがメイさんは巫女をやっているとか言ってたな。成る程、そう言うことか。


 いやまて、じゃあなんで俺が主様なんて呼ばれる事になるんだ?


 うーむ、まったくわからん。

 俺が思案顔になっていると、メイさんが徐に頷いた。


「その様子ではやはり、エーリさんはこの家で療治に専念した方が良いです。薬師として、病人を放っておく事はできません!」

「あ、ありがとうございます、でも…」

「それに、これから冬がやってきますよ。そしたら皆さん余裕が無くなるので、誰も助けてくれません。傷も癒えていないようですし…エーリさんはきっと苦労されると思います。

 だからせめて、この冬を越すまでは、ここにいるべきです。」

「…」


 成る程なぁ。確かに、メイさんの言葉には説得力がある。

 気温がここまで大きく変動するとなると、冬は作物が取れないだろうから、生活が厳しくなるんだろう。

 その辺も、ドームや地下にいた頃にはわかんない感覚だな。

 俺もこんな体で外をほっつき歩いていたら死ぬかもしれん。森には変な化け物もいるし。


 …数日前までは死のうかなと思ってたのに既に未練たらたらで…俺って現金だよなぁ。


「私と娘のウイの二人では、またあの宣教師の方が何をしてくるか不安です。信用に足る男性が一人居てくれたら、どんなに心強いか…。」

「…成る程。そういう事なら、好意に甘えさせて頂くことにしましょうか。」


 多分、理由をつけてくれたんだろうな。

 よろしくお願いします。俺がそう言って頭を下げると、何故だかメイさんがふふ、と笑った。


 突然後ろの方からガタン、と大きな音がする。…なんだろ、木製の扉が外れた音かな。

 振り返って見てみると、倒れた扉と、光を反射して青っぽく光る烏の羽が一枚落ちていたのだった。


 ☆


 しばらくここで居候させてもらう事になったので、日が落ちるまでウイに村中を案内してもらう事にした。

 まだ体は少し痛むが、激しく無い運動ならばリハビリにもなるしな。


 村の中を歩くのは2回目だが、やはり子供達がちらほらとみられるくらいで大人があまり見当たらない。


「…この村にはあんまり人が居ないのか?」

「そんな事ないですよ?今は皆、森に出かけているんだと思います。」


 話を聞いていると、夏の終わりまでは皆が畑仕事で汗を流していたんだとか。

 収穫時期を過ぎると、冬の蓄えの為に男性は動物の狩りに、女性は内職か、採集に出かけるらしい。

 今は丁度後者の時期なので、日中外に出ている人はあまり多くないのだそうだ。


「…皆、働き者なんだな」

「はい。働かざるもの食うべからず、という有名な言葉もありますしね。」


 ウイと喋りながら村を見て回る。

 畑の形や見た目などは雑然としていて原始的だ。

 痩せ細った雑草しか生えていない荒れた畑もちらほら見受けられる。


 畑の一つ一つがかなり大きく、歩いていると道端で直ぐに疲れてしまった。


 この前の森は木々が邪魔でそこまでスピードは出てなかったからな。なんなら今回のが辛い。


「ふぅ、ふぅ」

「息が上がってますね…その木陰まで頑張りましょうか。」

「…すまんな」


 相変わらず、この程度でバテてしまうとは情けない事だ。

 これは肋骨の骨折で呼吸に若干の不具合があるってだけじゃない。

 500年以上変なカプセルに篭ってたせいで体力も筋力も最低限まで落ちちゃってるみたいだ。

 この前みたいにメタモライザを飲めば肉体強化で一時的に回復するかもしれんが、それじゃ根本的解決にはならんしな。

 やはり無理は禁物か。


 木の幹を背もたれにして地面に座り込む。


「はぁ…はぁ…」

「エーリさん、ごめんなさい…。まだ傷も癒えてないのに、無理させちゃいましたね…」

「はぁ…いや…。俺が…頼んだ事だから…。気にしないで…」


 また気を使わせてしまったな。森に行った時も終始こんな感じだった。

 男としてはちょっと情けない気持ちになる。


 俺が息を整えていると、ウイも俺の近くに座った。遠すぎず、近すぎない位置取り。

 若干ソワソワしているようにも見えるが…もしかして何か用事でもあったんだろうか。


「ウイ、そんなにソワソワしてどうしたんだ?もし用事があるようなら、遠慮なく先に帰っていてくれて構わないから。俺も、もう帰る道は覚えたからな。」

「ああ、いえ!そうじゃ無いんです。ただ…」

「ただ?」

「そろそろ日暮れなので、森に狩りに出かけた皆が帰ってくる頃かなって…」


 ウイが見つめる方は確かに数日前採集した森の方向だった。


「…あっ、丁度皆帰ってきましたよ。」

「ん?…いや、全然見えないけど…。」


 烏の亜人だから視力がいいんだろうか。俺には全くわからない。

 俺も烏人の姿なんだけど…元々視力があんまり良くないからかな。

 暫くぼんやりとウイと同じ方向を眺めていると、俺にも数十人の団体がやってくるのが見えてきた。


「ほんとだ。」

「今日の成果は上々だったみたいです。皆嬉しそうですから。」


 よく表情まで見えるなぁ。

 そんな事を考えていると、団体は俺にも一人一人の顔が見えるくらいにまで近づいてきた。


 …あれ、よく見るとウイみたいな羽がないな。

 それにあの耳…。どう見ても烏人じゃない。

 …ベースの動物はなんだろ。もしかして…ネズミかな?


 20人を超える男たちは、ウイの姿を見ると嬉しそうに大きく手を振った。ウイも応じて羽をバサバサと羽ばたかせる。


「うわっぷ」


 風圧で木の葉か何かが目に入った…。


 目をゴシゴシと擦っていると、何処かから何やら不機嫌そうな声が降ってきた。


「おい、そこのガリガリの烏人のお前。何もんだ?」


 ん?誰だ?

 響く低音で渋い声だが、こうも威圧をこめられると流石に危機感を覚える。

 俺はピリピリ痛む目を僅かに開けて、周りを見渡した。


 するとなんと、さっきまであんな楽しそうに談笑していた男達が俺の周りを囲んで睨みを効かせていたのだ。


「…え、えーっと」

「み、みんな!落ち着いて!エーリさんは怪しい人じゃないんです!」


 ウイが羽を広げて俺の前に立ちはだかる。

 しかし男達の勢いは止まらないようだった。


 集団の先頭に立つ、一番屈強な男がウイを押し除けて言った。


「どきな、ウイ。最近どこも物騒だからな。他所もんはちゃんとこの目で見ねぇと信用できねぇ。」

「「そうだそうだ!!」」


 皆が好き勝手言うせいでガヤガヤと騒がしくなる。

 おかげで家にいた人や子供まで、何事かと集まってきてしまった。


 女性らが俺の方を向いて、なにやらヒソヒソと喋ってるのがわかる。

 あーなんかこう言うの、自意識過剰なんだろうけど陰口に見えちゃうんだよなぁ。俺の心が汚いからそう思うだけなのかも知れんけど…。


 それにしても…なんだかとんでもない事になっちまったな。


 ウイやメイさんがいかに懐が広いのか、よーくわかったよ…。


 座ったままも失礼なのでとりあえず立ち上がる。

 どうせ俺には行くところが無い。

 ならせめてここは礼儀だけは通して認めてもらわなきゃな。


 とりあえず外面が良いお仕事スイッチオンだ。


「はじめまして。エーリと言います。これから此処でお世話になります。」


 そう言って深めに頭を下げる。人のイメージは第一印象が半分以上を占める。まずは誠実アピールだ。

 …うん。さっきより大分周りの空気が柔らかくなった気がする。


「…お前…エーリと言ったか。…何しにこの村に来た。」

「はい。実は二週間ほど前、彼方の森の中で怪我をして倒れているところをウイさんに助けて貰いまして。メイさんの所で療養させて貰っているんです。」

「…なんだ…怪我人なのかよ…。」


 男達の張り詰めた感じも和らいだ。怪我をしてると聞いて、俺の事を脅威じゃ無いと判断したんだろうな。

 その空気を察したウイが、すかさずフォローをしてくれる。


「エーリさんは…ひどい怪我で…記憶も曖昧になってしまったんです。もしこのまま追い出したりしたら、行く当てが無くて死んでしまいます。

 だから…せめてこの冬を越すまでは、此処に置いて欲しいんです。」

「…長はなんて言ったんだ。」

「お母さんは、病人を放り出すわけにはいかないって…」

「…だろうなぁ」


 皆が呆れたような表情になるも、突き付けられた刃物が下されたような雰囲気が漂う。

 あーよかった。なんかよくわからんけど、荒事に巻き込まれずに済んだみたいだ。


 皆の緊張の糸が解けてきた頃、目の前の屈強な男がずいっと俺の前に出てきて、抜身の刃物のような鋭い眼光を突きつけてくる。


「おい、お前。」

「僕ですか」

「ここはな。お世辞にも豊とは言えねぇが、皆力を合わせてなんとか生きてる。

 …怪我人だかなんだか知らねぇが、お前もタダメシ食いは許されねぇ。子供でも働いてんだからな。」

「はい。」


 もとよりそのつもりだ。居候させてもらう以上、何かで役に立たないと寝覚が悪い。


「ち、ちょっと待って下さい!!エーリさんはまだ傷も癒えてなくて…痛みだって…」


 ウイが俺を庇ってくれるが、男は「女は黙ってな」と言い放った。


「…お前、何が出来る。」

「…やってみないとわかりません。なんせ記憶が曖昧なので。」

「…おう。そりゃ…そうか。」


 男はちょっとだけたじろぐ。どうやら俺が怪我人だという事を考慮してくれてるみたいだな。

 少しの沈黙。俺はすかさず、でも、と続けた。


「やる気はありますよ。働かざるもの食うべからず、ですよね。」


 俺がそういうと、男は初めて、ニヤリと笑った。


「わかってんじゃねぇか。…よし、エリ。お前は今日から俺達の仲間だ。」

「…エーリです。それで、貴方の名前は?」

「ヴァンだ。兄貴でも良いぜ?」


 ヴァンが俺に握手を求めた。俺も当然それに応じる。

 俺達の握手で、周りの男達も、野次馬していた人達も、皆が口々に「よろしく」と声をかけてくれた。


 どうやら俺は、ひとまずはこの村においてもらえるみたいだ。



 ☆



 あの日から2、3日経った。

 怪我のことを考えてくれたのか、男達に混ざって狩りをするという事はなく。

 かと言って女の人の所で内職をするという事もない。


 暇を持て余した結果、メイさんに薬のことを色々と教えてもらっていた。


「成る程…この薬の効能にはそんなものがあるんですね。」

「はい。此方の薬は同じく熱がある人に使いますが、腹痛などの副作用があるので気をつけないといけません。」

「解熱…腹痛ですか。それはつまり、胃が痛むという事ですか?」

「よくわかりますね…。その通りです。ですから、食事の後に出してあげたほうが良いのです。」

「成る程…もしかして、妊婦さんに使うのはダメと言うことはありますか?」

「そうですね。お腹が大きい人に使うのはダメだと言われています。他にも色々問題が…」


 薬の多くは漢方薬のようなものだったが、話を聞いていると、その特徴から従来の薬と似たような性質のものも結構あるのに気がついた。

 特に副作用があるものはわかりやすい。さっきのはNSAIDsの一種…多分アセチルサリチル酸だろう。


 薬が無い医者は無力だが…こうやって少しずつ薬剤の効能を明らかにしていけば、少しは内科的な治療が出来そうだ。




 病み上がりのメイさんに無理させるのも良くないので、リハビリがてら少し外に出ようと下の階に降りる。

 すると、見慣れないネズミっぽい耳の女の子が二人ほど、ウイと一緒に何かを作っているようだった。

 差し詰めウイと同年代の友達ってとこか。

 三人は手を動かしながら、楽しそうに談笑している。


 盗み聞きするつもりはないが、話が耳に入ってきた。


「ねね、聞いた?ーちゃんってば、この前三つ子のお母さんになったんですって!」

「ええっ!?だってついこの前結婚したばかりじゃない!」

「私たちももう16歳だし、そんな時期よねぇ…」

「そうよ…最近お母さんも早く結婚しろって煩いし。」

「そうだね…」


 十六歳で既に結婚を考えるなんて…

 鼠人が特別早いのか、それとも村の慣習的なものなのか…

 しかも三つ子って…

 いずれにせよ晩婚と少子化が究極まで進んでいた俺たちの文明からするとなかなかにカルチャーショックだ。


 つい聞き耳を立ててしまう。


「二人は誰か良い人居ないの?」

「居ないわよぉ…でも、やっぱりヴァンさんは素敵よねー」

「うん、わかる。」


 なんだ恋話か。やっぱりいつになってもそういう話題は盛り上がるんだなぁ。


「ヴァンさんのあの鋭い目線…鍛え上げられた逞しい身体…」

「それだけじゃないわ。ヴァンさんてああ見えてすごく優しいんだから」

「確かに。」

「そう!あのギャップが良いのよ。仲間想いなのもポイント高いわー」

「そうそう!そういうところも、男らしいのよねー」

「うん。」


 …なんかウイだけテンション違くないか?もしかしてあんまりそういうのに興味が無いんだろうか。

 他の二人も同じように感じたようだ。


「…ウイったら今日はあんまり乗ってこないのね。私達よりヴァンさんのファンなのに。」

「それは…」

「何?どうしたの?」

「…」

「「…?」」


 何故か訪れる沈黙。

 ヴァンさんってのはあのムキムキの男だな。

 確かに、最初は怖かったが意外と気が良いし、情に厚く、中々いい男のような気がするな。

 人気があるのもわかる。

 そうか、ウイはあの人が好きだったのか。


「あ、私、わかっちゃったわ」

「えっ、何々?」

「ウイってば、最近現れた烏人の男が気になってるんでしょ」


 最近現れた烏人の男…俺の事か?

 …そんなわけないだろう。俺みたいなヒョロヒョロで頼りない男に魅力なんかあるか。


 しかし何故か、ウイは羽をバサバサと羽ばたかせ、手と首を大きく振った。

 なんだ、慌ててるのか?まさかほんとに…?


「ち、ちがうよ!エーリさんは、そんなんじゃなくて…」


 ウイが慌てた様子で否定する。あ、やっぱり違うんだな。

 …でも、そんな必死に否定しなくても…ちょっと傷つくぞ?


 ところが女の子二人はそう簡単に引き下がらず、いい餌が見つかったとばかりに食いついた。


「怪しいわ」

「うん。怪しい。」

「あ、怪しくないよぉ…」


 たじろぐウイに追撃をかける二人。

 腕組みをして…批評タイムに入ったらしい。


「確かにあの男、結構若い感じよね。」

「うんうん。痩せぎすで分かりにくいけど、よく見たら顔も結構整ってるかも。烏人って時点でこの辺りじゃ結構珍しいし。」

「でもねぇ…ウイには悪いけど…ちょっと頼りないのよね…」

「…確かに…やっぱり男なんだから、ヴァンさんみたいに力強く、ドンと構えてて欲しいわよね。」

「素性が知れないのも怖いわぁ。」

「そうそう。だって記憶ないんでしょ?」

「…は、ははは」


 …そこまで言わんでも良いだろうよ。俺泣いて良いか?

 わかっては居たけど、やっぱり俺には魅力無しか。

 別に今更恋愛したいとかは思わないけど…他人に言われるとなけなしのプライドがなあ。


 俺は悲しくなって、音を立てないように外へ出た。

 そこにたまたまヴァンさんが通りかかる。


「おう、エーリ。怪我はもう良いのか?」

「…」

「どうした、そんな怖い顔してこっち見て」

「なんでもないです。僕は僕なりに、やれることをやっていきますから。」

「…何を突然…おい?エーリ?」


 一刻も早く怪我を治して、男達に混じって狩りをしよう。

 そう思ったのだった。


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