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ホモ・サピエンスは邯鄲の夢を見る 〜コールドスリープから目覚めたら人類絶滅??人類最後の生き残りは医学と内政で成り上がる〜  作者: 自分にだけ都合の良い世界と書いて異世界と読むのは間違っていると思いませんか?
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第三話「セミの幼虫は地上で眠る」

 @フジ樹海奥.研究所上


 非常用エレベーターで地上へ向かう。


 誰も使っていなかったせいでかなり動きがあやしいが、逆に五百年前の機械がここまで完全な形で残っている方が驚くべきことかも知れない。

 誰にも触られる事が無く、地下にあるお陰で雨風の影響も受けない。加えて空調循環装置が生きている事などもここまで当時のまま保存できている原因だろう。


 俺はガタガタ言いながらゆっくり登っていくエレベーターの中で、麗奈が残した薬と紙の説明書を眺めた。


 …俺は、これを使うべきだろうか。使わずに自然と死ぬのも悪くない気がしている。


 とりあえずざっと説明書を読んだ。

 使用期限などは特にないが、あまりに古かったら捨ててくれと記述がある。

 代わりにその下に、どのような成分で作られているのか、簡単な調剤方法が書いてあった。


 …麗奈の字だ。綺麗で小さく、隙間なくビッシリと書き込まれている。


 それを見ただけで、なんだかとてつもない喪失感に襲われる。


 ハァ、とりあえずこれはしまっておこう。



 ガゴンという大きな音と揺れ。


 少しいつもより時間が掛かったが、どうやら無事地上へと着いたみたいだ。

 非常用なので認証などは特に無い。体当たりして扉を開け、外へ出る。


 寒っ!!


 突然襲われる身を引き裂くような冷たい空気。息を吸い込むと湿っぽくて土っぽい匂いが鼻の中に充満する。


 …しかも真っ暗だ。

 地下施設も大概だったが、非常出口や防火設備など多少の光はちらほらあった。

 対してここは何処にも光源が無く、完全に真っ暗。

 ここまで暗いと目が慣れるとかいう話じゃなさそうだな。


 右も左もわからないので、とりあえず地面に触れてみる。

 ゴツゴツした冷たい感触。岩肌に触れているみたいだ。

 とすると、ここは洞窟か?


 ピチョン、と何も纏っていない頸筋に水滴が打ち付けられる。


「冷たっ!!」


 氷かと思った。というか、こんな寒い所に長いこといたら凍死してしまう。

 ただでさえ栄養失調で身体がふらついてるというのに…


 俺はガタガタと震える身体を丸めながら、地面に触れつつ適当に歩いた。

 …自分が何処を歩いているのか分からなくてめちゃくちゃ不安になる。


 ああ、ライトが欲しい。そうじゃなきゃノロノロしてる間に寒さで倒れてしまいそうだ。

 なんとかしないと。


 そうだ。

 俺は持っている鞄から腕時計型コンピュータを取り出した。麗奈が使っていた形見のやつだ。

 時計サイズと言っても小型のコンピュータと同じ機能を持っていて、ライト機能も確か付いていたはず。


 時計から浮き出たホログラムキーボードで操作して、ライトを付ける。

 うおっ、めちゃくちゃ明るい。


 ライトをつけて見てみると、何のことはない。

 結構狭い上に、どうやらこの洞窟は特に分岐もない一本ルートのようだった。

 よかった。とんでもなくでかい洞窟とかじゃ無くて。


 道なりに行くと、程なくして洞窟の出口が見えてきた。


 ここまで洞窟内が暗いから察してはいたが、やっぱり外も暗いみたいだ。

 初めての地上で夜とはついてないが…まぁここにいるよりは絶対マシだろ。


 ………

 ……

 …



「…外も結構寒いなぁ。」


 洞窟の外は森だった。視界は木々と闇に遮られて不良だが、月明かりがある分洞窟よりだいぶありがたい。


 真上を見上げると、目玉焼きの黄身のような満月が空高く浮かんでいた。


 これまで俺が暮らしてきた環境では、地下でも地上でも、人為的に気温が整えられるのでここまで寒いと言うことは無かった。

 文献によると、人間が外で暮らしていた頃は地球の公転に応じて四季という周期的な気候変動があったらしい。


 それに当てはめるなら…今は秋か冬だろうか。

 そんな考察はともかく…


「とにかく、まずは誰か人を探さなきゃな」


 麗奈の言ってた事が本当だとすると、この地上の何処かに亜人が居るはず。

 とにかくそいつに会ってみよう。そいつらが話の通じない奴らだったら…まぁその時考えよう。


 もとより捨てようと思ってた命だ。何も恐れることはない。


 人を探すにはまずは森を出る事だ。

 明るくなってから動いた方が野生動物に襲われるリスクや事故の可能性を下げられるが…動いていた方が体温が上がるので凍死の可能性を下げられる気がする。

 どっちがいいかな…


 俺は考えた結果、今から森を出ることにした。

 今から数時間もうずくまっていたら、その間に体力を消耗して動けなくなるかも知れない。


 この世界に俺を助けてくれる人なんていない。自分の力しか信じられるものはないんだから。




 しばらく当てもなく彷徨(さまよ)い歩く。


 なんでだろう、デジャヴを感じる。

 前にもこんな感じで森の中を歩き回ってた事があるような…。

 いや、流石に気のせいだよな。忘れよう。


 とりあえず一方向に歩けば出られるだろうという考えで歩き始めたが…俺は本当に一方向に歩けているんだろうか。

 ナイフも何も無いから、木々に印をつけることもできない。

 ここは山というわけでも無いようで起伏が少なく、木の密度もそこまでなので思っていたよりは歩きやすい。それは不幸中の幸いと言える。


 ん?

 ビリッと音がしたと思ったら、研究用の長めの白衣が木に引っかかって破けてしまったみたいだ。

 500年ものだからな。かなり繊維が傷んでたんだろう。


 手入れされていないような森の中を白衣で歩き回るなんて、普通に考えてアホだ。

 まぁ、寒すぎるからどれだけ破れようが脱ごうとは思わないけど。

 朝になれば気温も上がって白衣が脱げるし…視界も開けて歩きやすい。

 無理せず朝まで待つべきだったか…?


 …こりゃ判断ミスったかもなぁ。


 そんな事を思っている時だった。



 グルヴゥゥゥ…



 何かが喉を鳴らすような低い音…。

 聞き間違いじゃなければ…イヌが威嚇する時発するような音だ。


 おいおいおいおい…!?

 もしかして猛獣に目をつけられたか!?

 なんだよ、俺運悪すぎるだろ!


 内心めちゃくちゃ焦ってはいるが、どの方向からの音なのかハッキリしない以上、下手に逃げる事ができない。


 まずいまずいまずい!!!


 こんな時、どうすればいい…?

 大体の動物は火を嫌う。でも、生憎今の俺には火をつけられるようなアイテムや技術は何もない。

 じゃあ逃げるか?…いや、そもそも逃げられるか? 

 こんな歩くのですら限界のヨレヨレの俺が。


 グルルヴゥゥウウ…


 再びあの音が聞こえてくる。しかも…さっきより音が大きい…。

 これはやっぱり近づいて来てるな。でも、どっちから来てるのかは分かった。


 俺は地面に落ちている太めの木を手に握りしめ、背中を大木に預けた。

 俺が元気だったら木に登って迎え撃ったんだが…やむを得ない。


 今の俺に闘う力なんて無いが、中途半端に逃げたってどうせ追いつかれる。

 それで後ろから致命傷入れられるよりマシだ。

 いくら死んでも良いって言ったって、生きたまま食われる死に方は流石に嫌だ。


 俺は闘う覚悟を決めた。


 声は近くなっているが、聞いている感じ、そんな複数匹居るわけじゃなさそうだ。

 多くて二匹くらいだろう。


 普通イヌ科の動物は群れで狩りをするものだと聞いていたが…まぁともかくこれも不幸中の幸いだな。


 ああ…マジで刃物か銃器を持ってくればよかった…。


 息を潜めて敵の接近に耳を傾ける。さっきから動悸と嫌な汗が止まらない。

 心臓の音で音を聞き落としてしまわないか心配になるほどだ。

 …暗闇でよく見えないのが恐怖心を一際掻き立てている。


 …やってられんな。


 俺は腕時計のライトを全開にした。より遠くが見えるように。

 あわよくば、この光にビビって逃げてくれないかなという打算も込めて。


 しかし…


 グルヴァウウッッ!!


 明かりに照らされて、光沢のある真っ黒な何かが蠢いたかと思えば、その何かは次の瞬間には目前に飛びかかって来た。


「うわあああっっ!?」


 一瞬目に映ったのはビッシリと並んだ鋭い歯、歯、歯。

 たまたま咄嗟(とっさ)に前に突き出した木の棒がそれの進行を阻み、幸にして獣を弾く事に成功する。


 あっぶねぇ…今、間違いなく喉笛を狙われていた。


 弾き返した真っ黒い獣は大人の人間よりも一回り以上大きく、口を開ければ小柄な人間を飲み込む事すら可能なんじゃ無いかという特大サイズの化け物だった。


 …なんだよ…なんなんだよコイツ…。


 こんな生き物は知らない。見た感じイヌ科だとは思うが…こんな熊みたいなデカさのイヌがいてたまるか。


 猛獣は相変わらず低く唸りながら、目だけは俺にロックオンしたまま周りをグルグルと回っている。

 俺は体勢を低くして、狙われる場所を減らした。


 この木の棒を、奴の喉の奥までぶち込めば俺の勝ちだ。


 勝算はあるんだ。文字通り死ぬ気でやってやる。

 死に場所くらい、自分で決めたいからな。


「死にたいならばッ、かかって来いッ!」


 自分を奮い立たせる意味も込めて、大声で言った。


 すると獣は一瞬少しだけ怯んだような様子を見せたが、結局俺に飛びかかって来た。

 俺は先程と同様、木を横に持って獣の口にくつわのように押し込んだ。

 素人の咄嗟の反応としてはよくやったと褒めてやりたいくらいだ。


 しかし、その瞬間身体に激痛が走り、フワッと浮いたような感覚に襲われる。軽々と吹っ飛ばされたのだ。


 ぐはっ


 緩やかな傾斜をゴロゴロと転がって、別の木に背中から激突する。

 急いで立ち上がろうとするも、痛すぎて全身に力が入らない。それどころか呼吸すらも困難になった。

 俺が痩せ細っているというのもあって、獣との体格差は物凄かった。奴のスピードはとんでも無いし、これじゃ十分高エネルギー受傷機転だ。

 これだけ呼吸に影響があるとすると多分肋骨が何本か折れてるはずだ。

 胸郭動揺でフレイルチェストになったらなす術なく死ぬぞ…。


 ヤバすぎる。


 ジワジワと近寄って来る獣。

 全身の痛みで逃げることもできない。木の棒を構える腕にもろくに力が入らない。


 これは…終わったのか…?


 アドレナリンの効果が切れてしまったのか、なんとかなるという思い込みによる自己効力感が消え去った。

 代わりに心を支配したのはかつて無い程の恐怖心。

 生きたままお腹を食い破られ、内臓を引き摺り出し、死すらも生温い苦痛がこれから訪れようとしている。

 その自覚が、理解が、いやが応にも出来てしまった。


 グルルゥ…


「ひ、ひぃ…」


 獣の血走った赤い瞳が俺を真っ直ぐ見つめた。

 僅かに釣り上がった口からは血よりも紅い舌がチロチロと蠢いている。

 水分をちゃんと取っていたなら、間違いなく失禁していだだろう。熱心な宗教家なら、神に祈りを捧げていたかもしれない。

 俺はもう、死への恐怖の事しか頭に無かった。


「やめてくれぇ…たのむから…」


 俺は泣きながら、心の底から懇願(こんがん)した。

 最早それくらいしかやれる事が無かった。

 目を閉じて、ただその時を待つ。


 しかし、どういうわけかいつまで経っても俺の身体に獣の刃が突き立てられる事はなかった。


 …?


 常識的に考えて、俺の情けなくも必死な懇願など、獣に効くはずもない。

 当然のようにそう思ったのだが。

 なんと目の前の獣はわずかに頭を縦に振り、敬うような仕草を見せ、後ろを向いて立ち去ったのだ。


「い、今のなんだったんだ…?」


 俺は予想外の展開に困惑しながらも、奇跡的に生存出来たらしいという事実で安堵と疲労が波のようにいっぺんに押し寄せ、その場で気を失ってしまった。




 ☆




 ーリーン…リリーン…ー


 どこからともなく聞こえる鈴のような音。なんて心地よい響きなんだろう。


 少し肌寒い風が頬を撫でる。


 あまりに心地よいので、このままずっと寝ていたいとすら思える。

 まぁ、そんな事考えてる時点で頭は思いっきり覚醒してしまってるわけだが。


「…う…ん…?」


 目を開けて、思わず声が出てしまう。

 見知らぬ天井。それも黒くて太い柱や(はり)が露出している、かなり古典的な作りの天井だ。

 古き良き日本の建築として、たまにこういう趣向を凝らした木造の銭湯なども地上では見られたが。


 当然のように出てくる疑問は当然…


 ここは、何処だ?


「いっつぅ…!!」


 横たえた身体を起こそうとして悶絶する。

 なんだこの激痛は…。一体俺の身体に何があったっていうんだ。


 暫く身体の痛みが引くまでじっとして耐える。


 どうやら身体が動かせないみたいなので、首だけで色々と周囲を見渡してみた。


 見た感じ、かなり古風な木造建築に寝かされてるみたいだな。俺の身体には薄くて軽い毛布のようなものが掛かっている。

 ぱっと見誰もいないけど…誰かがここに運んでくれたんだろうか。


 そうだ!

 そこまで考えてやっと、なぜ自分がこんな状態なのかを思い出した。

 地下施設から出て森を探索していたら変な化け物に襲われて、ソイツにボコボコにやられたんだった。

 あの獣の血走った目線…思い出しただけでも震えが止まらない。


 …でも、なんであの時助かったんだろ。

 …考えてもわからんし、助かったみたいだからまぁいいか。


 そんなことを考えていると、頭上から物腰柔らかな若い女性の声が聞こえて来た。


「あっ、目が覚めたんですね」


 聞く人を安心させるようなゆるーい声だ。

 声の主は俺が寝ている所の側に寄って来て座った。


「あの…あなた凄い怪我で…丸一日ずっと寝てて…心配してたんですよ」


 日本人らしい黒目黒髪で、長い髪を後ろで縛っているようだった。

 服装は山伏みたいで奇妙だが…顔付きはかなり可愛らしい部類だろう。

 …そんな事がどうでもよくなる程に存在感を放っているのが、後ろについた真っ黒い二対の羽なわけだが。


 なる程、これが麗奈があそこまで罪悪感を感じていた亜人という存在なんだな。


「…ありがとう。君が俺を助けてくれたのか。」


 とりあえず礼を言っておく。

 普通に会話が出来ているみたいだが…実は内心めちゃくちゃ驚いている。


 まず、亜人が普通に日本語を喋っているという事。

 この魔素で満ち満ちた地上で、身体を顧みず日本語を教えた人物がいたとすれば…それはやはり麗奈の努力の賜物と言えるだろう。


 次に、思った以上に人間に近い外見をしているという事。

 キメラと聞いていたからな。もっと上半身人間、下半身ウマみたいな奴らを想像してたんだが…。


「ふふ。いいんです。困っている人がいたら助けなさいと主様もおっしゃってますから。」


 少し照れたように笑う少女はとても可愛らしい。

 …これじゃ人間と全然変わらないな。


 それにしても…主様とは…


「…君には主がいるのか?」

「…?主様は主様ですよ?」


 何を言っているのかわからないとばかりに首を傾げる少女。主人がいるのを当然と受け入れているという事か…?

 …なんというか、あまり深く聞いてはいけない気がする。これ以上はやめておこう。


 亜人の少女が動けない俺の代わりに身体の汗を拭いてくれている。

 なんとも献身的でありがたい事だ。

 俺は医者として患者さんの家に訪問することもあったが、ここまでホスピタリティ溢れた真心こもった対応が出来ていたか…正直自信は無い。


 …俺の下半身を見てなんだか顔を赤らめているが…ホスピタリティ…なんだよな?


 麗奈…許してくれよ…?俺にはやましい気持ちなんて無いんだ…


 その後、傷口に軟膏のようなものを塗って、包帯を巻き直してくれた。至れり尽せりだ。


 知り合いも居ない。外の世界もよくわからない。何をしたら良いかもわからない。

 そんな状況で不安でいっぱいだったので、感謝も一入だ。

 俺は少女に心からのお礼を告げた。


 少女は当然の事です、と微笑んだ。羽をパタパタさせて…嬉しいんだろうか?

 色々と看病してもらって、彼女に再び横にしてもらう。


 彼女は一度部屋から出て行こうとして、そうだ、と何かを思い出したように隣に戻って来た。


「あなた、名前はなんというんですか?」

「名前か。俺は来栖英理。よろしく。」

「…クルスエーリさん?変わった名前ですね…あっ!ごめんなさい!」


 慌てて深々と頭を下げる少女。いいよいいよ、と頭を上げさせる。

 亜人の中での名前のスタンダードがどんな感じなのかわからないのでなんとも言えないが、まぁ変なのかもしれないな。

 そんなことより、と話を戻す。


「君の名前は?」

「私はウイ。見ての通り烏人で…薬師(くすし)の見習いやってます。」

「ウイか。」


 日本人感覚だったらウイの方が変な名前だけど、まぁそんなのは文化の違いだな。

 ウイが何かを言おうとしてるようだが、俺の名前を早速忘れてしまったようだ。


「それで…えと、クル…えと…」

「エイリで良いよ。名前はエイリなんだ。」

「エ、エーリさん…?それはまた…びっくりです。」


 ウイは目を大きく見開いている。

 エーリじゃなくてエイリなんだが…まぁいっか。


「どうしてびっくりなんだ?」

「だって、エーリという名前は、主様の御名前と同じじゃないですか!」


 マジか。ウイの主と同じ名前とは。

 というか、エーリって名前ここじゃ意外とポピュラーなんだな。ちょっと安心した。


「…では、エーリ…さん。ゆっくりおやすみなさい。明日には少しずつ食事をとっていきましょう。」

「…ああ。ありがとう。よろしく頼むよ。」


 言われてみれば、ちょっと眠い。

 ずいぶんと長い事寝ていたはずだが、傷ついた身体はまだ睡眠を求めているようだ。

 こういう時は無理せず、好意に甘えるとするか。


 俺は再び心地よい鈴の音に耳を傾け、意識を落としていった。


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