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第1章 月浦香織 ルート ハッピーエンド


…………………………翌日………………………‥‥


ピンポーン


俺の住んでいる部屋にインターホンの音が鳴り響く。

「そう言えば、昨日ーー『明日も迎えに行くからね! 』って、シャルが言ってたっけ」

一応念のために、ドアに付いている、ドアアイを覗き、外を確認する。

「えっ! ? 」

俺は、 驚いてしまった、 何とそこに立っていたのは、 うちの学校の生徒会長の月浦香織つきうらかおり先輩だったからだ、『なんで、俺の家知ってるんだ? 』俺は、そんな疑念を持った。

反対側のドアアイからこちらの様子を伺っているみたいだった、その様子はとても可愛らしかった。

「開けるかぁ〜」

はぁ〜っと息を吐き、重いドアを開けるーーー

ガン

とても、鈍い音が聞こえた。

きっと香織先輩が頭をぶつけたのだろうと思ったと同時に。

「いったぁ〜い」

玄関の前でおデコを抑えながら、 目尻に涙を浮かべて座り込んでいる、 香織先輩が居た。

「香織先輩、 大丈夫ですか? 」

俺は、香織先輩にそっと手を差し伸べる。

「大丈夫も何も、突然ドアが開いたと思ったら、おデコにぶつかったんだよ〜、痛いよ〜」

俺の差し伸ばした手に、ちゃんと捕まりながら、香織先輩は、 立ち上がった、 そして、 パンパンっと、 自分のお尻や太ももを手で叩いた。

「何で、俺の家にピンポンしたんですか?」

「それはねぇ〜、 春くんっと一緒に登校しようかなぁ〜って、思ってぇ〜」

自分の唇に手を当てながら、 香織先輩が俺の家の前に居るのが当然かのように喋っていた。

「それじゃぁ〜、シャルもそろそろ来るので3人で行きましょうか」

「えー、おねぇ〜さんはぁ〜、春くんと一緒に、2人っきりで〜登校したいなぁ〜」

俺は、まだ寝てるんだな、そうだ!そうだ!っと自分に言い聞かせて、自分の頬っぺたをつねった。

「いで、でで!」

確かに痛みも感じる、なんだこの現状は。

「だ、大丈夫〜? 春くん? 」

心配した、香織先輩が俺を心配そうに見ていた。

「大丈夫ですよ、 でも、 何で先輩が俺と2人っきりで登校したいんですか? 」

「だって〜ーーー」

「だって、何なんですか? 会長」

ジト目で香織先輩を睨みつつ、俺も睨んでいた、シャルが香織先輩の背後から突然姿を現した。

「何で、シャルちゃんがいるのぉ〜? 」

シャルの方に振り向きながら、香織先輩がシャルに質問した。

「何でって、昨日約束したからですよ! ! 」

シャルは赤面になりながら、 香織先輩に怒鳴った。

それから、少しだけシャルのお説教が俺の家の前で繰り広げられた。

香織先輩は「あうぅ〜」っと、言いながら、シャルのお説教を受けていたーーー


「シャル? もうその辺でいいんじゃないか? 香織先輩も悪気があった訳ではなさそうだしな? 」

香織先輩が可愛そうに思えてきた俺は、シャルのお説教を見かねて、仲裁に入った。

「春くんが言うなら、 止める 」

顔をうつむきながら、答えるシャル。

「春くん〜カッコイイ〜 」

香織先輩は満面の笑みを浮かべ、俺をお世辞でも俺のことをカッコイイっと言ってくれて、俺は少し照れくさかった。

「じゃぁ〜、気を取直して、3人で学校行くか! ほら、行きましょう香織先輩! 」

俺たち3人は、仲良く登校しているはずだったーーー

「会長! 何で、そんなに春くんとくっ付いて歩いているんですか! ? 」

シャルは、香織先輩を睨んでいたが、 それとは関係なく、 香織先輩は、 俺の腕に自分の腕を絡ませていた。

「そうですよ、香織先輩。 ちょっと近すぎますよ…………と言うか、胸当たってますよ……」

俺は、最後の方の言葉を小声で言った。

「なんで〜? いいじゃんかぁ〜 春くんは〜シャルちゃんの彼氏じゃないんでしょ〜? だったら、いいじゃない〜?」

そうシャルに言った、香織先輩はニコニコしていた。

「それじゃ〜 、私も良いかしら? 春くん 」

失礼しま〜すっと言わんばかりにシャルもまた、俺の腕に自分の腕を絡ませて来た。

途轍とてつもなく歩きにくい、何より、他の生徒から見られる目も中々痛かった。

「そう言うことじゃなくて! 2人とも、 離れようとか 思わないんですか!?」

そんなこんなで、学校についたーーー

俺たちは、 3年生の棟と2年生の棟を繋ぐ渡り廊下で別れた。

そして、 香織先輩は3年生の自分の教室へと向かったが、「お昼また、 遊びに来るねぇ〜 」 っと言葉を残して、去っていた。

「全く、何であんな人に気に入られちゃうのよ、春くん」

ぷくっと顔を膨らませて、不機嫌そうに怒るシャル。

「いや、そんなこと言われてもな〜、わからないよ。」

「まぁ〜、良いわ。 行きましょ! 春くん♪ 」

シャルは笑顔で俺の腕を引っ張りながら、 俺たちのクラスまで歩いて行ったーーー


…………………お昼休み……………………


キーンコーンカーンコーン


「ねぇ〜春くん? 来週の休日は、 暇かしら? 」

授業が終わったと、 共にシャルが俺に質問して来た。

「あぁー、 来週なら暇だけど、 どうした? 」

「あの〜その〜、わ、わ私と遊園地でもいっk」

「やっほ〜春くん〜とシャルちゃん〜、何々〜2人でどこか行くのぉ〜? 」

シャルが話してる途中で香織先輩がお弁当を持ちながら、俺たちのクラスへとやって来た。

「そうなんでs」

シャルが必死になりながら、俺の口に両手を当てて、俺が喋るのをくい止めた。

「遭難? 何か〜 隠してるでしょぉ〜 」

香織先輩はシャルと俺をジト目で睨みながら、言った。

「何も 隠してないですよー」

明らかボー読みで答えるシャル。

ギロっとこちらを睨むシャルは、『あんたもやりなさいよ!』っと言った表情で合図を送っているのがわかった。

「そうですー何も隠してないですよー」

俺も、シャルに負けないくらいのボー読みだったが、まぁ〜良いだろうこれで、一難が去れば良いんだけどな。

「そう〜? 春くんが言うなら、 そうかもしれないわね〜」

きっと内心では、 勘付かんづかれているのは明白なのは分かる。

何故なら、 いつも見たいに目が笑っているのに今回は目が笑って無かったからだ。

「み、皆んなでお昼食べましょうか! 」

俺は、微妙びみょうな雰囲気だった、 この状況を打破だはするために俺は少し大きめの声で食事の合図を出した。

一斉に皆んなで昼食をったーーー

その後、予鈴のチャイムが鳴り香織先輩は、自分のクラスに帰っていた。

香織先輩は、 クラスに戻る前に不敵な笑みで俺のことを見て去っていた。 1つ年上なのに何であんな色っぽい不敵な笑みを浮かべられるのだろうか…………『俺は何を考えてるんだ!? 』俺は、自分の顔を両手のひらで叩き正気に戻すように急かした…………


……………………放課後……………………


キーンコーンカーンコーン


ホームルームを告げるチャイムが鳴り、クラスメイトが一斉に席を立ち、俺はシャルの席に行き先程の続きをしようと近づくと、何やら背後から視線を感じた。

「じー………… 」それは言うまでもなく、香織先輩だった。

シャルは、直ぐに香織先輩に気づき、 「さっ、帰りましょ、会長も帰りますよ! 」っと香織先輩にもちゃんと注意を払って、「また、後でしましょ、個人チャットでおくるわ」っと俺の耳元でボソッと言って、俺の手を引っ張りながら、 先輩の元へと駆けて行ったーーー

帰り道も香織先輩は、 俺たちに予定を聞き出そうと頑張ったが、 俺の口が少し滑らないようにシャルが偶に俺の手の甲をつねって来て、何とか香織先輩の作戦は失敗に終わった…………

別れ際に香織先輩が「明日の朝7時30分に迎えに来るね〜」っと告げて帰っていた。

俺とシャルもT字路で別れの挨拶を交わし、俺の耳元で「明日、 7時に春くんの家に行くから待ってて」っと告げて去っていたーーー

『学校一日行くのにも、疲れるな〜』

その日の夜、シャルから先ほど言われてた通り個人チャットにメッセージが送られて来ていた。

【来週の休日は、 遊園地に行きましょう!

その事で、 駅前に午前10時集合にしましょう!

会長にもし、 時間を聞かれるようなことがあれば、11時と告げておきなさいね? 】

っとシャルからメッセージが来ていた。

シャルはしっかりと香織先輩への対処法も書いてあった。

【了解! ! (`・ω・´)ゝ】

顔文字を付け足して、シャルに返信した。

そして、俺は布団に入り眠りについた。


……………………翌日の朝……………………


俺は、いつもより少しだけ早い時間に起きて、準備をしていた。

ピンポーン

「昨日言っていた、時間よりも大分早いぞ? 一体誰だ? 」

俺はドアアイを覗き見るとそこに立っていたのは、 香織先輩だった。

とりあえず、ドアを開けた、昨日みたいに頭をぶつけないようにそぉーっとドアを開けた。

「あっ! 春くんおはよう〜 少し早く来ちゃったぁ〜 」

てへっと頭に拳をコツンとやっている、香織先輩が、立っていた。

「お、おはようございます、香織先輩! 少しどころじゃ無いですよ、 早すぎですよ! 」

流石にそれは、古いんじゃ無いかと少し思いながら、俺も先輩に挨拶を返したあと少し小言を入れた。

「まぁ〜いいじゃない〜? 早いくらいね〜 」

うふふっと最後に微笑みながら、返して来た。

「立って話すのもあれですし、うちに入りますか? 」

「いいの! それじゃ〜遠慮なく〜おじゃましま〜す」

よいしょ、よいしょっと靴を脱ぎ、俺の部屋へと上がっていた。

「あっ、香織先輩そこら辺に座っててください」

「わかったよ〜、それにしても、引っ越して来て、ここまでダンボールが片付けてあるなんて、凄い〜、春くんって結構できるのね〜」

「そんなことないですよ」

俺は少し照れくさく答えた。

そう言った何気ない会話を交わしながら、俺は、洗濯物を干したりしていた。

ピンポーン

7時ぴったりにインターホンが鳴り、 俺はドアを開けたもちろんそこに立っていたのシャルだった。

「春くんおはよう! 」

「おはよう!シャル」

俺はシャルに挨拶を交わした。その瞬間、シャルが固まった。

シャルの目線の先には、男物以外の靴が一足置いてあった。

もちろんこれは香織先輩のだ。

「ちょっと、春くん? いいかしら?それは、 春くんの物ではないよね? 」

シャルは片方の眉毛がピクピク動かしながら怒鳴り口調で質問して来た。

「あぁ〜、 香織先輩の靴だけど、どうかした? 」

「はぁ〜、何で香織先輩よりも先に来たはずの私が香織先輩に先を越されてるのかしら? 」

先ほどよりも、眉毛がピクピクと動かしながら、 さらに怒鳴り方が強くしながら、俺に言った。

「シャルも、 俺の家入れよ、 俺準備終わってないし」

「いいの! ? 」

先程の表情とは、変わって目をキラキラ輝かせて、声色も怒鳴り口調から変わっていた。

「ここで待ってるのもあれだろ? 」

そう言って、シャルは俺の部屋に入っていた。

やはり、そこには香織先輩がごく自然のように座っていた。

「シャルちゃん! おはよぉ〜 」

「おはようご! ざ! い! ま! す! 会長! 」

また、怒鳴り口調に戻り、香織先輩に挨拶する。

「シャルちゃん〜 怖いよ〜 そんな顔してるとぉ〜 可愛いお顔にシワができちゃうぞぉ〜 」

人差し指でシャルの前にズバッと出して強調した。

「よし! 準備できたから、学校行くぞ! 」

俺が皆んなに合図を出して、学校へと向かったーーー

そんな、 日常が常に続き香織先輩に油断していた俺は結局、 遊園地の日にちと何時に集合かを聞き出されてしまい、 シャルに前もって言われていた11時に集合と告げた。香織先輩は、『わかった〜、11時に駅前に集合ねぇ〜』っと言いとても満面の笑みを浮かべていた、俺は内心『ごめんなさい! 香織先輩! 許してください! 』っと何度も何度も頭を下げたーーー


……………………遊園地前日……………………


俺はいつも通り、シャルと香織先輩と毎朝登校していた。 だが毎日毎日、りずにシャルと香織先輩は、いがみ合っていた。

その仲裁をするのがいつも俺だった、これがまた、日に日にエスカレートして行くのが辛い。

この2人は本当に懲りないなぁ〜と俺は内心思いながら、登校していると学校に着いた。そして、いつも通り、香織先輩と別れて教室へと向かった。

香織先輩と別れるとシャルはやけに上の空になったシャルはまるで頭の上にお花畑があるかのようにポワポワしていた。


………………………お昼休み………………………


俺がいつも通りシャルと昼飯を食べていた。

「あの先輩?ちょっと良いですか? 」

可愛らしい声が隣から聞こえてきたそれは、なんと、そこに立っていたのは、小林月子こばやしつきこことルナだった。

クラスの男子はどよめいていた。

「あいつなんなんだよ! 」や「羨ましい! 」などなど。

そんな、ガヤがうるさくて、俺はルナの手を引っ張りながら、 人目のないとこに行った、もちろんシャルは、頭の上がお花畑だったため、ルナの存在にすら気づいていなかった。

「嘘だろ!あの転校生何もんだ! ? 」とガヤガヤと自分の教室から聞こえた。

この後教室に戻りづらいんだろうな〜とか俺は思った。

「どうしたんだ? 急に」

俺は、はぁはぁ言いながら、ルナに質問した。

「ここだとまだ、人目に付きますので私のベストプレイスにご招待します! 」

そう言うと、ルナは俺の手を引っ張り階段を上っていた。

「先輩ここです! 」

ルナが連れてきたのは、本来なら立ち入り禁止であるはずの屋上だった、ここの隣の棟にも屋上は、存在するがそちらは、ちゃんと整備してあって、普通の生徒も使用できるようになっている。

だが、こっちの屋上は誰も入れないように鍵がちゃんと閉まっている。何故ならこちら側の屋上は何も整備されておらず、危ないからだった。

「ここが、ルナのベストプレイスなのか? 」

俺は、困惑しながら聞いた。

「はい! そうですよ、ちょっと準備するので待ってて下さいね、先輩! 」

そう言うと少し、壊れている机を綺麗に階段状に並べて、1番上の机に乗っかっているダンボールをどかすとそこには、 成人男性が通れそうな、大きめな窓があった。

「そこから、外に出るのか? 」

俺はルナに質問した。

「はい!そうですよぉ、見本見せますので、あとからついて来てくださいねぇ」

ルナはそう言うと、机を1つづつ登り、窓の外に出た、その時スカートがめくれたが、パンツは見えなかった。 俺は内心『くそぉ〜! 』っと思ったが口には出さずにルナの後に続いて、登っていた。

外に出ると、なんと広大な空と月帝の町が一望出来るくらい良い眺めだった。

「うわぁ、凄いな」

俺はその景色の眺めの良さに凄いしか言葉が出なかった。 本当に人間とは、本当に素晴らしい物を見たり、 食べたりすると語彙力ごいりょくが低下すると言うのは、本当だったみたいだった。

「どうですかぁ、 先輩! この眺めいいですよねぇ〜 」

胸を張りながら、 答えるルナは、 とても可愛らしかった。

「いい眺めだよ! でもこんな、眺め教えて良かったのか? 」

「大丈夫ですよ! 先輩だから、 教えたんですもん♪ 」

「それで、用事ってなんだ? 」

俺はルナが何故、俺のクラスに来た理由を聞いた。

「それは、 ですねぇ〜ふっふふ〜 これを渡しに来ました! 」

ルナが俺の方に白い封筒みたいな物を渡して来た。

「なんだ? これ開けていいか? 」

「いいですよぉ〜、開けたら、 絶対にビックリしますよ! 」

何かを企んでいるかのように、ルナは自信満々で開けていいと許可を出してくれた。

その封筒を開けるとなんと!

「う! そ! だろ! 」

そこには、ルナのライブのチケットが入っていた、 そこの内容が凄かった、 関係者席に座れると言う特権付きでしかも、ルナの姿を最前列で見れると言う、 なんとも素晴らしい、 ライブチケットだった。

俺は興奮のあまり、手が震えてしまった。

「なんで? こんな凄いものが俺に渡されたんだ?むしろ、 貰ってもいいのか? 」

「それはですねぇ、うちのマネージャーさんが高校で仲良くなった友達を連れて来てもいいぞって言われたからなんですよぉ〜 、何ですけど、 心の底から友達と言える人が居なくて、 なので! こないだの御礼だと言うことで、どうぞ! 先輩!」

「超嬉しい! ありがとうルナ! 絶対に行くから! 」

「はい! ぜひ待ってますね! 」

俺たちは、5時間目の予鈴が鳴る前に屋上をでた。

『今日は、中々ついてるじゃないか、俺! 』

そして俺は、ルンルンで教室に戻り授業を受けて、いつも通り、シャルと香織先輩と一緒に下校した。


…………………遊園地当日……………………


俺は、シャルと待ち合わせしていた、駅前でシャルと約束していた、集合時間の15分前に着いていた。

『15分前は少し早すぎたか?』

俺は、1人心の中でそう呟きシャルを待っていた。

5分ほど待っているとシャルがやって来た。

「ごめん、待った? 」

「全然、今、来たところだ」

定番中のど定番である、 初デートで良く男女が交わす、だがしかし、シャルの私服は途轍もなく可愛かった、制服とはまた違う可愛さがあった。だが、その言葉を口にしてしまうとダメな気がした俺は、グッと堪えた。

「それなら、良かった、それじゃいきましょ、」

シャルと俺はそのまま電車に乗り遊園地へと向かった。


……………………遊園地……………………


流石と言っても過言では無いくらいの人の数だった。

「俺も退院して、 始めて来たな遊園地、 凄い人の数だこんな人数、 始めて見た」

「た、確かに凄い人数ね………… 」

俺とシャルは顔を見合わせて、うんっと頷きながら2人で園内に入っていた。

そして、 俺とシャルはまず始めにジェットコースターに乗った。

その時、謎の違和感に襲われた、その謎の違和感と言うのは、ジェットコースターに乗るまでの螺旋階段らせんかいだんを登っている時だった、ふっと下の階に目をやるとそこには、見たことのある人物が並んでいたーーー

『嘘だろ、 香織先輩がいる! ! 』

これは、かなりまずいここで、シャルが香織先輩に気づいてしまったら、返ってややこしい事態になるのは明白! ! ここは、 そっとトイレに行くついでに香織先輩に話しかけて、見つからないようにしてもらわないと行けないな。

取り敢えずは、シャルが香織先輩に気付かれずにジェットコースターを乗り切らなければ! !

俺は、 ギュッと握り拳を作りそれを胸より下に掲げて『よし! 』っと心の中で掛け声をかけた。

次は俺たちの番だった。

「次よ! 次! ドキドキして来たわ、 」

シャルは足をガクブルさせながら、言った。

「だ、大丈夫だって、 俺がついてるから! 」

俺は、シャルを励ましながら、後ろに居た香織先輩を気にしながら、俺はジェットコースターに乗った。

俺たちは何とかジェットコースターを乗り終えて、 シャルはげっそりした、表情だった。

俺は、シャルのために水を買ってくると言い残し、香織先輩の元へと駆けて行ったーーー


「あのぉ、香織先輩 ? あのすいません! 嘘ついてしまって本当にすいませんでした! 」

俺は、香織先輩の前まで駆けて行って、直ぐさま謝った。

「それはぁ〜別に怒ってないよ〜 」

いつも通りの笑顔を浮かべていた。

「だって〜、春くんがそんなことする人じゃ無いの分かってるもん〜 」

香織先輩は、 シャルの方を見てニコッと見ていた。

「やっぱり、気づいていたんですね」

「まぁ〜、いいよ〜いいよ〜 でも、シャルちゃんも抜け駆けはダメだよね〜 」

うんうんっと、香織先輩が頷いた。

「今度、2人で来ますか、なので、今日のところはお許しを! 」

俺は香織先輩の前で思いっきり頭を下げて、謝ったーーー

香織先輩は、『春くんがぁ〜そこまで言うならしょうがないなぁ〜 』だと言いながら、1人で帰っていた。

「ふぅー 助かった。 取り敢えず、シャルに水を買いに行かなきゃだな」

俺はそう言って、シャルのための水を買いシャルの元へと帰った。

その後、俺とシャルはお化け屋敷、観覧車、メリーゴーランドなどに乗り、遊園地を満喫したーーー

「シャル!今日は楽しかったよ!ありがとうな? 」

俺は、シャルにお礼を言った。だけど、香織先輩が来ていたことを伏せた、 それを言った途端とたんにきっとシャルから笑顔が消えるだろう。

「うん!私も感謝してるわ! ありがとうねぇ、春くん♪ 」

今まで、見たことのないキラキラした笑顔でシャルは笑った。

俺たちは遊園地の園内から出て、 最寄りの駅まで歩いて行った。

そして、俺とシャルは月帝の町まで戻って来た。

「ねぇ、春くんはこの後どうするのかしら? 」

シャルは俺に問いかけた。

「俺か? 俺はこの後何も用事はないな 」

「じゃ、お昼はどうかしら? 」

確かに、俺たちはお昼を食べてなかったことを思い出す。

「食べに行くか! 」

俺は、シャルの提案通り昼飯を食べに行くことに決めた。

「あのね、春くん、、そ、そのね、お弁当作って来たんだけど、食べる? 」

赤面になりながら、もじもじしながら、シャルが言った。

「本当か! ? なら、 どこで食べようか? 」

「そうねぇ、 そうだわ! あそこに行きましょう! あそこ! 」

ポンっと自分の手のひらに軽く握った拳を軽く叩きつけて、ひらめいたかのように言った。

「あそこ? 」

俺は聞き返したが、『着いてからのお楽しみよ! 』っとウィンクをして、俺の腕を引っ張りながら、その "あそこ" とやらに連れて行かれたーーー


その "あそこ" と言うのは、月帝の町を一望できる、 見晴らしの良い公園だった。

そこの名前を 月帝第二公園つきみかどだいにこうえんと言うらしい、ここの公園は、人気の寄らない場所で遊具も一切無くただ、ベンチが何個か置いてあるだけで、あと付け加えるなら途轍もなく来るのに体力を使う、ただでさえ眺めがいいとは言いそれに見合うくらい、坂を歩く。

「どう? この景色」

シャルは、俺に景色を眺めさせるように後ろを押して急かすように見させた。

「す、すごいなぁ、」

ルナに見せられた、高校の屋上とはまた違い、視覚全体に月帝の町が広がっていて、また違う感じで圧巻された。

「凄いでしょ? 私もここ好きなんだ、 特に夜から見る景色は、 別格よ! 」

「確かに夜にここに来たら、物凄く違うんだろうな 」

そして、俺はシャルの作ってきたお弁当を2人でベンチに座りながら、食べたーーー

「ご馳走さまでした! 美味しかったぞ! シャル! 」

赤面になりながら、シャルは「うんっ」っと答えたーーー

その後、俺たちは駅前のショッピングセンターで買い物をしたりして、帰った。


……………………帰宅後…………………


俺のスマートフォンが鳴った。

個人チャットのところには香織先輩からのメッセージだった。

【来週の休日あいてる〜? 】

【空いてますよ!】

【じゃ〜、10時に駅前に集合〜! 】

【了解です!】

「よし!明日も休みだから、明日はゆっくりするかぁ、 」

俺は布団に入って寝た。

香織ルートの第1章を書き終わりました!

シャルに嫉妬して、ストーカーしてしまうと言う感じで香織を書きました!

また、次回もみてくださいね!

この後、どう言う展開が香織に待っているのかを楽しみしていてください。

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