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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

サポキャラなのに美形に囲まれてる件について2

作者: 和乃 悠

前回の続きです、いつぶりのだよってかんじですねごめんなさい…。

今回も好き勝手にやったので混沌としてますよみにくいです。

なんでも許せる方向けです。

「…で、なんでいるの?」


「あれ、言ってなかったけ?

俺高校で生徒会長してるって」


「生徒会長してるだけでどこの高校か分かるかっ!!

ってかどこかよってる?って聞いても答えなかったじゃん…」


「だって雅に言ったらここ来なかったでしょ?

意識誘導って大変だったけどちゃんとかかったみたいでよかった」


そういってニコッと完璧な王子スマイルを振りまく生徒会長(幼馴染)

物騒な言葉なのにきゅんってしちゃうじゃん…周りも顔赤いやついるじゃん…

王子スマイルって男女共通なんだな…こわ…。

男子校で男子に照れるって新しい扉開いちゃいそうだね…。

…てか意識誘導ってなんですか物騒すぎです。


どうも、雅です。

あの鼻ちゅー事件後蓮には怖くて近づけません。

微妙な距離感の中ご飯を食べたよ!!わんこといっくんも一緒だったからなんとか乗り越えたけど!!

正直食堂のご飯おいしすぎて気はそれたけどさ!

おばちゃんの作るご飯おいしすぎ!!幸せですありがとう。

蓮にはこれ以上はなにもしないよって言われたけど信じていいのかいけないのか…。

ぶっちゃけそこまで人の感情に疎くないから分かっちゃうわけよ。

あの目はまじだわ、真面目に恋愛感情をもってるわ。

サポキャラなのにって思ったけど自分はみーくんであってみーくんでないわけだからイレギュラーな存在だしそんなこともあるのかなー…。

もしかしたら攻略キャラの皆と関わっていく内にすぐ恋心が移ってくかもしれないしね。

でも今はとりあえず真正面から向き合う為に整理させてもらう時間をください、ほんと。

悲しげに友達でもいいから(まあ時間は沢山あるし)、とも言われたけど副音声聞こえてますよー…!

副音声のおかげで罪悪感から逃げられました、はい。


まあそんな中新入生が集められて施設紹介が始まったわけよ。

生徒会長着たわけよ。

もうびっくりだよね、まさかあの幼馴染(・・・)が来るとは。


予想外すぎた、そうだなんで覚えてなかったんだ自分。

攻略キャラに生徒会長がいたのは覚えてたし名前は覚えてなかったけど一目見れば思い出せる自信はあった。

生徒会長、もとい和水 優恭(なごみ うきょう)は王子様系腹黒先輩キャラだ。

ありきたりだけどお母さんがイギリスの人でハーフなため髪の毛はブロンドでさっらさら。

ブルーグレーの目で睫毛すごい長い、つけまつけてんの?ってくらい長い。

ほとんど遺伝することはないらしく目の色は珍しいって前本人が言ってた気がする。

まあこの世界は意味分からないような髪色ばっかなので純日本人で金髪碧眼とかいわれても納得できるけどさ。


こんだけキャラが濃くて思い出せないとかないわーって笑ってた自分を殴りたい。

優恭とは元々母同士が友人で幼稚園ぐらいの時に一緒に遊んでもらったのが出会いだ。

ちなみに俺がここまで塾とか行かずに好成績を収められてたのは優恭が勉強を教えてくれたおかげでもある。

律儀に週1で来てくれてたけど寮の規則って結構ゆるいのかなー。

にしても思い出せなかったのって記憶を思い出す前から出会ってたのが影響して思い出せなかった、のかな。そう思っときたい…。

自分がそんな鈍いやつだったとは認めたくない…。

長年一緒にいてしかも勉強教えてもらったり遊びに行ったりしてたのにまったく気づかないって自分ほんと…。

てかどこに通ってるか教えてくれない優恭も優恭だと思う。

いちいち制服から私服に着替えるのなんてめんどくさいだろうにさ!!

お母さんに聞いてもにやにやしながらさあねーとか言うからグルだったわけか。


「雅」


「なに、優恭」


「入学おめでとう。」


「…ありがとうございます。」


「あ、俺の部屋345号室だからいつでも遊びにおいでね。

同室の奴は人に基本無関心だから大丈夫だし」


頭をぽんぽんっと撫でながら迷惑とか考えなくてもいいからね、とふわっと笑う。

毎回言うけどやっぱ美形の笑顔は惚れかけるから危ないわー…!!

女の子がイチコロなのも分かります、はい。


そういえば優恭の同室も攻略キャラでしたねー…。

基本無気力でスイッチ入るとすごい先輩、木柳 詠斗(きりゅう えいと)

この人はハニーブラウンのふわふわしてる髪で目は向日葵みたいな黄色でじと目がデフォだ。

スイッチ入ったときのこの先輩のかっこよさはほんとにやばい。

普通に気だるげでもかっこいいのにキリッていうか色気っていうかうんまあほんとすごい。

よく歩く18禁っていわれてたもんな、色気だだ漏れだしな。

でもほんと執着しないタイプの人で恋愛エンドのアフターで主人公が不安になるみたいな話がメインだったなー。

最後はちゃんと誤解解いていちゃらぶだったけどね!!

スイッチ入っちゃって主人公がまあちょっといろいろアッー(意味深)てなってたけど。


にしても優恭が攻略キャラだったなんてほんと驚きすぎてやばい。

いい訳だけど勉強教えに来てくれてた時全然王子様感なかったし、うん

確かに気遣いとか笑顔とか王子様みてーって思うことは…あー結構ありましたね!!はい!!

あれだ、腹黒さの方が目立ってたんだ、きっと。

王子様、っていうより腹黒キャラってイメージが強いからだ、そうだ。

兄達の冗談とか邪魔に対してノリがよかったり暴言(ソフトなやつね!)吐いたりしてたからさらにゲーム内(・・・・)の和水優恭とかけ離れていて、気づけなかった。

ゲーム内のキャラ達としてしか俺はまだ見れてないってことかー…最低か、自分。

よし、そこが今後の課題!!がんばれ自分!!


そういえば話は変わるがさっき言ったようにみーくんには兄がいたのだ!

兄とかあれですよねただの萌え要素ですよねありがとうございます。

詳しいキャラ紹介に兄がいる、ってかかれる程度のもぶだけど。

でもみーくんの兄はさすがって思うくらいにはかっこいい。

正直攻略キャラと肩を並べることができるくらいにはスペックも顔面偏差値も高い。

兄の紹介をしとくと

1人目の兄は赤茶の髪に赤色の瞳、黒縁めがねをかけてて優しそうだけど毒舌な涼兄(りくにい)

社会人2年目でなんと!デザイナーなのだ!かっこよすぎか…!

女物を作る時のモットーが脱がせたくなるだそうでもう相当女慣れしてるんですね分かります。

2人目の兄は赤めの髪に赤色の瞳、髪は俺より長くていつもひとつにして結んでる汐兄(しおにい)

美容師で専門学校の頃に才能を買われて有名店で下働きしてた。

最近髪の毛のカットを任せてもらえるようになったらしい。

まあ、2人とも俺の自慢の兄ですけどね!


「…雅」


「れ、蓮?どうかした?」


優恭と話していると急にくいっと服の裾をひっぱられ振り返ってみると蓮がいた。

なんか微妙におこってる…?


「そいつ知り合いなの?」


「そいつ、って優恭のこと?優恭ならおさ「将来を誓い合ったくらいには仲良しだよ」


幼馴染だよ、といおうとしたら優恭が被せて言葉を発した。

…確かに寮暮らししたい!っていった時に兄を説得(何をしたかは知らない)してくれて

そこ卒業したら同居でもしよっか、なんて話もしたけどさ!勘違いされそうないい方やめよ…!!

あっ悪巧みしてる顔ですね!言い方わざとかよ!!

優恭を睨んでみるとにこっと微笑まれた、腹黒怖い。


「…はじめまして先輩。雅と同室(・・)の情野 蓮です。」


「…ご丁寧にどうも。雅の幼馴染(・・・)で将来を誓い合ってる(・・・・・・)生徒会長の和水 優恭です。」


2人とも俺との関わり強調しすぎィ…。

笑顔で話してるけど目が笑ってないよ怖いよ…。

ゲームではこの2人はほのぼの系のはずなんですけどあれれ。


「!蓮」


俺の叫び声とびちゃっと間抜けな音が響く。

あーこれ優恭とのファーストイベントですわ。

通りすがりの生徒にペットボトルの水をかけられちゃう、みたいな。

それで生徒会長の優恭がタオルがある保健室に連れて行ってくれてそこでの選択肢で3割くらいルート決まったような。

優恭攻略すごいイージーモードだったからね…。

…つーかこれは蓮色気やばいな。半端ない。

恋愛ルートだったらもうこれは襲われてる、今確信した。

まあこれは初っ端のイベントだから色気半端なくても攻略キャラ達は狼にはなりません(おそわない)けどね!!

友情ルート入ったらすごい爽やかな青春ですもの!逆に恋愛ルートは砂糖吐いちゃいそうになるけどね!


「わりぃ…!っほんとごめん…!!!」


「大丈夫ですよー、気にしないでください。」


申し訳なさそうに謝る生徒にさっきの雰囲気ドコー?って聞きたくなるような優しい笑顔で蓮が答える。

雅も教えてくれてありがとう、と笑顔を向けられる。

はい、ダウトー色気むんむんで柔らかく微笑むとかなに?俺のことどうしたいの??

恋愛感情はあるかないかはおいといて俺だって男なんだぜ…。


「幸い濡れたのは情野だけだし完全なる事故だからお咎めは特になしで大丈夫だと思うよ。

保健室には俺が連れてくから君は部屋に帰ってていいよ」


優恭が優しくそう告げた瞬間またびしゃっと間抜けな音がした。

それと同時にびたんっとまるで誰かが転んだような音もした。

んん、なんか俺も濡れてる気がするんだけど気のせい?

蓮より濡れ方ひどい気がするんだけど気のせい?

今日の服薄いシャツ1枚だった気もするんだけど?なんか上半身透けてる気もするんだけど??

それ以前になんかざわざわしてる?野次馬なんかすごい増えてる気がするよ??


「った…!!あっごめんなさいすみません申し訳ありません…」


転んだ人が飛び起きたと思ったらすごい勢いで謝られた。

涙声で逆にこっちがいじめてるみたいで心苦しい…。

これで悪意あったら殴ってるけどこの人あれだわ、完全なるドジっ子属性なだけだわ。

確信したわ…。


「別に着替えたら大丈夫なんで気にしない大丈夫ですよ…!」


へにゃっと笑う。この笑い方俺の特技にしようかな。

いやいや、みーくんはかっこいいキャラじゃないか!!!

かっこよく笑えるように練習するからみーくんまっててね…!


「見つけた…!」


は、と声を漏らす前にぎゅーっと抱きしめられる。

ハニーブラウンの髪が視界に入る。


ちょっとまて、お前誰だ。

皆ポカーンってしてるよ?

男子校だからといって!ホモゲーの中だといって!こんなオープンなホモいないもんな!!

そろそろ離してもらえないと俺はずかじぬ。


「詠斗、お前誰のなにに抱きついてるか分かってる?」


「えいと…?」


優恭が発した名前を思わず呟いてしまった。

これ無気力先輩かよ…。

俺どんだけ攻略キャラひきつけんの…。


「なに?」


「いや、あのなんで俺抱きつかれてるんでしょうか」


「離したら逃げる」


「逃げないんで離してもらえますか…?」


「やだ」


「は、ちょなんでっ…!ゃっ…!」


「かわい」


優恭の問いかけをガン無視した謎の男、もとい木柳詠斗。

はい、さっき出てきた優恭のルームメイトですね!

そして何故か抱きつかれ首を舐められた挙句可愛いなんてお言葉貰いましたあれれ。

こいつは恋愛ルートだと攻略がハードモードすぎてやばいはずなんだけど?

潔癖症で人の首舐めるとか恋人になってからしかしなかったよね?

むしろ恋人になって甘々になってやっとだったよね??んん??


「…詠斗?ふざけてるの?」


「なに?うきょううるさい」


「は?お前そいつさっさと離してくれるよね?」


「やだ」


へっくち、緊迫した雰囲気の中間抜けな音が響く。

蓮のくしゃみの音ですさすが主人公くしゃみまで可愛いとかさすが。

唖然としてたから忘れてたけどまだ春先で夜になったら多少は冷えるんだよねー。

俺もさむいかも、うん、つか濡れてるし、うん。


「蓮、部屋もどろ?」


「ん、帰ろう」


よくよく考えてみたら保健室に行く必要ないんだよな。

2人とも濡れてるし部屋戻ればいいじゃないですか。

部屋には備え付けのお風呂だってあるんだし保健室いかなくても大丈夫だ。

優恭と無気力先輩には悪いけど俺達には体調がかかってる許せ。


「雅、俺の部屋おいで」


「……優恭、俺寒いの。

それでいて着替えとか自分の部屋なの」


「雅ばか」


「や、あの否定はできないですけどなんで出会って早々そんなこといわれるんでしょうか…」


「俺も詠斗と同じ意見。

雅、部屋に風呂1個しかないのしってる?」


「しってるけど…?」


「ちょっと先輩方は黙っておいて貰っていいですか?

雅はやくへやもどろ、風邪引いちゃうよ」


蓮が有無をいわせぬ笑顔で俺の手を引く。

風呂1個しかないのの何が問題なんだ…?

振り返って優恭たちをみると顔が呆れてた。





「1つしかないしどっちも濡れてるってことは一緒にはいるしかないでしょ?」


洗いっこでもする?と天使のような笑顔をむける蓮。

あ、はい、そういうことですか。

そういえば俺蓮に求愛されてたね!!

確かにこれは俺の貞操がピンチだわ、優恭と無気力先輩ごめんありがとう。

俺は正真正銘のばかだわほんと。


「蓮先に入りなよ。俺あとからでいいし!うん!」


「だーめ。どっちも同じくらい濡れてるし、ね?」



この日俺は主人公の怖さを知りました…。

俺ほんとに主人公サポートしてけるのかな…。





とりあえずこのシリーズはここで終わりの予定です。

(1で書いていた攻略者に~された系は超短編番外編として投稿予定ですあくまでも予定です…)

読みたい!という声をくださったかたありがとうございましたー!

内容が薄い上遅くなってしまい申し訳ありませんでした。



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― 新着の感想 ―
[良い点] キャ───(*ノдノ)───ァ むしろこのあとが!このあとが見たかった!連載希望です!!
[良い点] 壁|w・)なんだろう、肉食系しかいないw
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