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深海ソリティア  作者: 井石 知将
10/11

告る 2

「はぁ………はぁ………ふっ………ざけんなぁ………」

阿賀は深海センターにへの道を走りながら小さく呟き、大きく息を吸った。

「ふざけんなぁぁあああ!!!!!」


「私の設計に不備が……………?」

中山はそんな不安を覚えた。恐怖に体が齧られる感覚、目の前の景色がモノクロになる錯覚が恐怖し、逃げ出すように深海センターを出て行った。


「多々和野さん?!」

「阿賀くん?タニタニが………タニタニが」

こんなに慌ててる多々和野を阿賀は初めて見た。

「阿賀?遅い!……そんなことよりお願い……………」

「どうした?何があった?」

荒れた呼吸を整えながら聞いた。

「中山さんが……………」

「チッ………ぁんの馬鹿野郎!」

気がつけば阿賀はまた外へ走りだした。


中山が責任感じてどっか行っちまった?ふざけるな!そんな結末ってねぇだろ!あり得ねえだろ!真面目過ぎんだよ!!

「中山ーーーー!!」

叫んでも誰も応えはしない。ただ周囲の冷やかしの目があるだけだ。

考えろ!どこへ行くかを!中山がどうしたのかを!そうじゃねぇと………こいつ(・・・)が渡せねぇ!くそっ…………どこにい……………………駅!!

でも駅の前には人が大勢いて走るどころではないはずだ。しかも電車がいつ出るかもわからない。考えろ!少しでも早く着く方法を…………………!『とんだ』名案だ!


「中山ーーーーー!!」

誰かが私を呼んでいる?聞こえない。それは私じゃない。私に居場所はもうない。私はもう…………………。

「中山!」

肩を掴まれた。

「キャ!」

驚いて後ろを見ると阿賀が立っていた。肩で息をし、顔を真っ赤にしていた。

阿賀はひたすら叫びながら走った。そのお陰で道行く人皆が通してくれた。

「戻ってこい」

「無理です!」

「大丈夫だ。お前のせいじゃない」

「いいえ!あれは私が…………!」

「勝手にお前一人の責任にしてんじゃねぇ!」

阿賀は声を荒げ、続けた。

「愚痴でも何でもいい!話せ!俺に当たれ!ぶちまけろ!お前は一人じゃない!俺がいる!ずっとおれがそばにいる!例え百年たとうが千年たとうがそばにいる!だから………………………!」

言ってやる!行くとこまでとことん言ってやる!

「俺に、お前のそばにいる権利をくれぇ!!」

言った………言ったぞ。言ってやったぞ!

「それって……こ、こここ、ここ、こくは、ここくはは、告白じゃ……………」

「ああ告白だ。断られてもいい。俺が言いたかっただけだ。好きだ!俺と付き合ってくれ」

「こんなの………反則です」

「反則技じゃないと告白なんて出来ないって」

中山は目からこぼれた一筋の涙をぬぐい、これ以上ない笑顔で答えた。

「はい!」


六年後


「阿賀先輩」「阿賀先輩」

「どうした?真矢、ラワン」

坂本真矢とラワン・G・クレインはあることが尋ねたくて阿賀を探し、見つけた。

「先輩……深海探査って六年ぶりなんですよね?大丈夫なんですか?前回は事故があったって聞きましたし」

阿賀にも後輩ができた。心配性の坂本真矢と、国籍は外国で日本人であり、自分に絶対の自信を持つラワン・G・クレイン。

「心配すんな。計画総責任者はあいつだぞ」

「だから僕の言うとおりだろ?大丈夫だって。なんたって先輩の奥さんなんだから」

「それは関係ないがな」

「さ、訓練だ」

俺は訓練に向かった。

今まで読んで下さった皆さん、ありがとうございました!

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