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4 ゴルは色々我慢する 

シルは俺にぴったりへばりついて眠っている。

俺の身体が熱いから、寝袋代わりにしている。俺は、嬉しいけど色々困る事もある。未だ、シルは成人していない。いくら婚約者でも子供を相手にしたら,いけないと思う。

「うんーん。」

俺は,ビクンとする。シルが子供とは言えない声を出すからだ。我慢だ。あと1年、そうすればシルは成人して晴れて俺等は夫婦になれる。

卒業式の次の日、シルは一人で、王都に行くと行って、皆を困らせた。この分ではシルは一人でここから出て行ってしまうと,慌てた家族から同行を頼まれたのだ。言われなくても付いていくつもりだった。シルが大変な事に成ったら、俺は生きていられない。


じっと、可愛いシルの顔を見ていると、芋虫が、此方を覗いていた。

「何もしねえよ!期待してもなにもない!さっさとお前も寝ろよ。」「ニョロ!」

なんかしゃべった。芋虫もしゃべる事が出来るんだな。初めて聞いた。

シルは、魔力が少ないと嘆いているが、けして少ないわけでは無い。どちらと言えば多い方だ。俺と比べて仕舞うから、少ないと感じるんだ。

シルの魔力は、どこかで漏れてしまうらしい。もしかして魔力保官器官に穴が開いているかも知れない。


人間には、魔力を入れておく袋がある。それに穴が開いて生れる奇形が偶に居る。前世でも心臓に穴が開いて生れてくる子供が居た。小さい穴なら、成長と共に塞がるが、たまに塞がらない人もいた。そう言う人は手術しなければだめだったが、シルの場合は大丈夫だろうか?丁度、王都に行くんだ。王都の魔法医に診てもらえる。

それとなく医者の処に誘導しなければ成らない。こう見えてシルは怖がりだ。医者に何をされるかと、おびえて逃げて仕舞うかも知れない。

なんともなければそれでいい。魔力が欲しいなら俺のを分けてやれる。シルは知らないだろうが夫婦になれば、分けることが出来るのだ。あんなことや、こんなことをすれば俺の魔力がシルの中に3日は留まれるのだ。

その事を考えていたら、また、困ったことになってきた。速く夜が明けないかな。

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