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1  銀さん、異世界に転生するも本人はよく分からないようです

銀さんは、小さな街に生れました。小さな商家の次女ですね。

彼女は転生したのですが前世の記憶はないようです。今のところ、只の異世界人ですね。

この世界はお馴染みの、剣と魔法の世界です。神様らしき人が銀さんに楽しんで貰いたかった世界ですね。

さて、銀さんそろそろ大きくなりましたかねえ。


「シル、もう起きなさい。そろそろ、出かける準備をなきゃ!」

「ん、眠いー。もう少し寝かせて。」

「だめだめ、遅れっちまう。あんたの卒業試験の日なんだよ!速く支度しな。」

ん?そうだった。今日は神殿学校の卒業資格が貰えるかもしれない,試験日だった。

私はもう字も読めるし魔法も使える。絶対合格間違い無しだわ。そうしたら直ぐ卒業よ。

晴れて自由の身になれる。

こんな田舎の町からおさらばして王都に行って、素敵な彼氏を見付けて結婚して・・・兎に角ここからでられる。

「おーい。シル。一緒に学校いくぞー。」

「げっ。クソゴリラ。なんで迎えに来るんだよ。」

「俺はお前の許嫁だぞ。迎えに来るのはあたりまえだ。」

こいつのせいで,私は此処に居たくない。ずぇっーたい、お前とは結婚しない!こいつは馬鹿だから今年も卒業は出来ないはず。一体、何年留年してるんだか。

私はシルバー。皆にシルって呼ばれている。今年で12歳。可愛い見た目で力はすこぶる強い。そんじょそこらの男なんて片手でポイだ。スー*ーマンみたい!・・・?*ーパーマンってなんだっけ?突然出てきたワードだな。ま、良いか気にしない‼


「シル、お前、小っこいんだから、俺のそばから離れるなよ。俺が守ってやるからな。」

何言ってんだか。いっつも私がお前を助けてるだろうが。こいつ馬鹿だから、変な正義感で、いつもやっかいごとに首を突っ込む。その度に私が手を回して助ける羽目になる。いい加減こいつの面倒は見ていられない。


卒業出来る生徒のナンバーが張り出された。私はチョット背が低いので、ぴよんぴょん飛びながら結果を見る。すると後ろで馬鹿が私を持ち上げる。チョット、何処触ってんのよ。まあいいか、見える様になったし。おー!あったあった。無事卒業だ。これでいつでも此処を出られる。

「あったー。」

何だとーっ。クソゴリラ、おまえもかー。これまで落第してばかりなのに。

こうなったら、明日の朝、コッソリ抜け出して、王都に行ってやる。


「さあ、頑張ってお金持ちになってきなさい。二人で力を合わせればなんとかなるだろ。」

私は寝坊してしまった。一人で行くはずの王都はクソゴリラの同行を条件に許可された。はあー。


クソゴリラの名前は、ゴールド・ゴンザレス。一応元貴族なので名字もちだ。顔は見られるが、身体がでかくて,正にゴリラだ。何故か私を気に入って如何しても結婚すると言って、平民になって仕舞った、

変な奴だ。こいつは男爵の次男。長男と二十歳も離れて居る。長男には跡継ぎがいないので、黙っていれば、男爵になれたのに、三男に譲ってしまった。馬鹿なゴリラだ。今年で15歳になる。


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