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ここまでのあらすじ

※連続で読み進めている人は読み飛ばして下さい。


第一章


 異世界に転生したシュートは“運命の人”を求めて彷徨っていた。彼は探し求めていたのだ、人類の夢、“真実の愛”を!


 それが苦難の道のりである事は理解していた。彼は自覚しているのだ、自分が魔法の使えない欠陥付きの底辺冒険者である事を……!


 だが、彼は悲観などしなかった。何故なら彼が無能である事など、彼の目的を阻む障害には到底なり得ないのだから!


 “真実の愛”を育むのに必要なのは、魔法の才能か? 美しい容姿か? まさか金だとでも言うのか??


 そんなものじゃないだろう!!


 そしてある日! 彼の目の前に絶世の美女エルフが現れた!!


 彼に対し、超絶美麗エルフは突如求婚する。エルフが底辺冒険者に求婚する理由とは、なんだ……詐欺か? それとも宗教の勧誘か?? 疑えばキリがない。出会ったばかりの得体の知れない異種族、きっとロクでもない事を企んでいるのだろう。想像に難くない。


 だがその認識は間違っている!


『真実とは、経験という試練に耐えるものの事である』

───アルベルト・アインシュタイン


 真実とは確かめるまで分からないものだ。シュレディンガーの愛。求めるなら自らその目で確かめてみろ……そういう事か。俺は決めたぞ!!


 そうして迎えた結婚初夜。


「……ぶら下がってる?」


 衝撃の事実!!! なんと超絶美麗エルフは性別を偽る“男の娘”だったのだ!!!!


「結婚詐欺じゃねぇかああああああああああ!!!!」 


 絶叫するシュート!! 彼の“運命”や如何に!?


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